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カテゴリ:頭痛・後頭神経痛
ためしてガッテン(2007/1/17放送)より
「頭痛の新常識」 昔は頭痛は我慢するものと考えられましたが 現在は 頭痛は治療できる病気であり予防できる病気! 日本人の4人に1人は頭痛もち。 実は、これまでの頭痛タイプの見分け方には大きな落とし穴がありました。 それを知らずに頭痛薬を漫然と飲み続けていると、 かえって頭痛が悪化することもあるのです。 頭痛には、緊張型頭痛や片頭痛などの慢性的な頭痛(一次性頭痛)、 脳腫瘍やくも膜下出血などの命にかかわる頭痛(二次性頭痛)があります。 慢性的な頭痛の患者は全国に3000万人いると言われています。 しかし頭痛で診察を受けても正しい診断をされるのは50%! 今回番組で扱うのは患者数が多い「慢性的な頭痛」 頭痛は治療すべき病気 片頭痛患者の脳に現れた「白質病変」 脳の白質という組織がはがれた痕で、認知症や脳卒中の人に多く見られます。 頭痛がそれらの病気につながるわけではありませんが、 強いダメージが脳に加わっていることが分かってきました。 頭痛は我慢せず、きちんと治療すべき病気なのです。 「片頭痛」は「偏頭痛」と表記する辞書もありますが、 医学界では従来「片」の字をあてており、番組でもこれにならいました。 また、多くの辞書でも今後「片」を用いようとしています。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ <意外!頭痛薬で頭痛が悪化!?> 頭痛薬が原因で頭痛が悪化することもある! 頭痛薬が原因で頭痛が悪化している人の人数は300万人と言われている。 1人目は。。。 市販の頭痛薬を飲み続けた結果、頭痛が悪化しました。 病院で診察を受け、それまで飲んでいた薬を止めることで症状が軽減しました。 2人目は。。。 病院で処方された頭痛薬を飲み続けたことで頭痛が悪化し現在も治療中です。 <頭痛薬には3種類> 「消炎鎮痛薬」 市販薬のほとんどがこのタイプで、 緊張型頭痛、片頭痛の両方に使われます。病院でも処方されます。 「エルゴタミン製剤」 病院で処方される片頭痛の治療薬。 痛み始めに飲むと効果があります。 「トリプタン製剤」 病院で処方される片頭痛の治療薬。 飲むタイミングを問わないことから「特効薬」といわれます。 6年前に認可されました。 <頭痛のメカニズムと頭痛薬の働き> 市販薬などに使われる消炎鎮痛薬は、緊張型頭痛、片頭痛ともに使われます。 片頭痛にはさらに、病院で処方される効果の高い薬があります。 病院で処方される片頭痛用の薬には、血管の拡張を抑えるエルゴタミン製剤と、 血管の拡張と痛み物質の発生を抑えるトリプタン製剤があります。 どの薬も、飲み過ぎると薬物乱用頭痛になる場合があります。 <薬物乱用頭痛になるケース> 緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、 あるいはこれらの混合タイプの頭痛がある人で、 (種類に関係なく)頭痛薬を月に10日以上飲んでいる人は、 薬物乱用頭痛になっている可能性があります。 ※「月に10回」ではありません。 たとえば、頭痛薬を1日3回、3日間飲んでも薬物乱用頭痛にはなりません。 ただし、頭痛以外の痛み(生理痛、腰痛、歯痛、関節痛など)で 消炎鎮痛薬を飲む場合は、それが原因で薬物乱用頭痛になることはありません。 薬物乱用頭痛の人は人口の3%いると言われ、 日本では300万人以上いると推定されています。 薬物乱用頭痛になったら、それまで飲んでいた薬をすべて止めるのが基本です。 その上で元の頭痛(緊張型頭痛や片頭痛)の治療を行います。 場合によっては入院するケースもあります。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ <大誤解!2つの頭痛のツー説> 自分の頭痛はどのタイプなのか分かりますか? 頭痛で悩んでいる人に自分の症状から「緊張型頭痛」か「片頭痛」かを 自己診断してもらうと、19人中7人が間違っていたのです! 以前 ガッテンで放送された時は。。。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆*☆ 緊張型頭痛 頭の周りがギューッ 筋肉の血管の収縮 温める・マッサージ・軽い運動・ストレスをためない 薬を飲まなくても治る可能性がある ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆*☆ 片頭痛 こめかみがズキンズキン 脳の血管の拡張 冷やす・血管を圧迫・安静 新薬(病院で) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆*☆ <「緊張型頭痛」と「片頭痛」の正しい見分け方> 症状がより重い「片頭痛」を見分けることが重要です。 次の2つに当てはまる人は、片頭痛の可能性があります。 1)日常生活に支障があるか? 動くと痛かったり、吐き気があったり、 寝込んでしまうような頭痛は片頭痛の可能性が高いです。 そうでなければ緊張型頭痛の可能性があります。 2)頭痛の頻度は多くても週に1~2日 片頭痛は強い痛みが時々襲ってくるのが特徴です。 それ以上の頻度で頭痛が起きる場合は、緊張型頭痛か、 元は片頭痛だったが薬物乱用頭痛になったケースが考えられます。 <頭痛タイプを間違いがちな症状> 緊張型頭痛と思いこむ理由 頭全体が痛むから →片頭痛でも4割の人が頭全体が痛む 首や肩が凝るから →片頭痛でも首や肩に痛みを感じる 片頭痛と思う理由 片側だけ痛むから →片頭痛の4割は頭全体が痛む ズキンズキンする →片頭痛の人の5割がズキンズキンしない 肩や首のコリは緊張型頭痛の原因ですが、 偏頭痛の痛みが神経を伝わって肩や首に痛みを感じることもあります。 なぜ正しく見分ける必要があるの? それぞれに合った治療法があるのに、 間違った薬を飲むことにより薬物乱用頭痛になるからです。 緊張型頭痛は、基本的に頭痛薬を飲まなくても、 首や肩のこりを解消することで治ります。 それを片頭痛だと思って頭痛薬を飲み続けることによって、 薬物乱用頭痛になる可能性があります。 片頭痛には、効果の高い治療薬 (エルゴタミン製剤、トリプタン製剤)を病院で処方してもらえます。 しかし緊張型頭痛だと思い通常の市販薬(消炎鎮痛薬)だけを 飲み続けることで薬物乱用頭痛になる可能性があります。 ただしエルゴタミン製剤、トリプタン製剤も飲み過ぎると 薬物乱用頭痛になるので注意が必要です。 病院で治療を受ける(薬を処方してもらう)には? 神経内科や脳神経外科で治療を受けられます。 日本頭痛学会では「頭痛専門医制度」を立ち上げ、 頭痛を専門に診察する医療機関が各地に生まれています。 詳しくは日本頭痛学会のホームページをご覧ください。 日本頭痛学会 http://www.jhsnet.org/ <もう頭痛なんて怖くない> 頭痛を予防するには、自分がどんな時に頭痛になるかを見つけることが重要です。 そのための手段として「頭痛ダイアリー」が効果的です。 自分の頭痛の誘因を避けることで、頭痛の発作の頻度が大幅に減ることもあるのです。 「頭痛ダイアリー」は日本頭痛学会のホームページから 無料でダウンロードし、印刷できます。 「頭痛外来」(あるいはそれに類した医療サービス)を開設する病院は、 市販の書籍や、日本頭痛学会のホームページに掲載されている 「日本頭痛学会専門医一覧」で調べられます。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ <一般的な頭痛の誘因と対策> 「緊張型頭痛の誘因」 肩こり(姿勢やストレス) →運動、入浴など ※こりがひどい場合は予防薬として「筋弛緩薬」「抗不安薬」を 病院で処方してもらうこともあります。 「片頭痛の誘因」 肩こり、ストレス(からの解放)、月経、寝すぎ、 ダイエット(血糖値が下がると頭痛になりやすい) ※症状がひどい場合、発作の頻度が高い場合は予防薬として 「カルシウム拮抗薬」などを病院で処方してもらうこともあります。 ~片頭痛に効く食事とは?~ 「マグネシウム」 血管を収縮させたり炎症物質の働きを阻害する働きがあり、 不足すると血管がけいれんしやすくなり痛みに敏感になります。 玄米、納豆、豆腐、にがり、ひじきなどに多く含まれます。 「ビタミンB2」 血流を十分に確保し、老廃物の排除を促します。 レバーやアーモンド、うなぎなどに多く含まれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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