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カテゴリ:本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学(診察日:2月6日)
『本当は怖い頻尿~恥ずかしさの代償~』 A・Hさん(女性)/61歳(発症当時) 主婦 自らの熟年離婚体験を綴った本が話題となり、 講演会に引っ張りだこになっていたA・Hさん。 多忙な毎日を送る中、最近、頻尿に悩まされるようになっていました。 誰でも年をとればトイレが近くなるのは仕方ないと思っていた A・Hさんですが、その後も気になる症状が続きました。 (1)頻尿 (2)突然、強い尿意を感じる (3)尿もれ (4)失禁 <なぜ、頻尿から過活動膀胱に?> 「過活動膀胱」とは、自分の意思とは関係なく膀胱が過敏に反応。 頻尿や突然強い尿意を感じてしまう病です。 現在の患者数はおよそ140万人。 しかし過活動膀胱は、2002年に国際学会が承認したばかりの新しい病。 最新の調査では、40歳以上の800万人がこの病だと推測されているのです。 過活動膀胱の特徴は、1日8回以上の頻尿に加え、 週1回以上、突然強い尿意に襲われること。 これらの症状があった場合、この病を疑ったほうが良いのです。 その原因ははっきりとわかってはいませんが、 高血圧や動脈硬化なども関係していると考えられています。 高血圧や動脈硬化が悪化すると、脳の血管に障害が起き、 誤った信号が膀胱へ送られます。その結果、膀胱が過敏に反応。 充分に尿をためられなくなり、A・Hさんは尿もれや失禁を起こしてしまったのです。さらに、過活動膀胱には、水の音を聞くと 何故か強い尿意に襲われるという奇妙な特徴もあります。 原因は解っていませんが、なんらかの心理的な要因が 関わっているのではないかと、考えられています。 そして、恐ろしいのは、この病の存在が一般には、ほとんど知られていないこと。 そのため頻尿や尿もれは年のせいと諦めていたり、 恥ずかしくて病院に行けないという潜在患者がとても多いのです。 その後A・Hさんは、薬物投与による適切な治療を受け、 1ヵ月後には講演活動を再開、従来のテーマに加え、 「熟年女性の病」にも熱弁を奮うようになりました。 あなたは最近 トイレに行く回数が増えてはいませんか? 尿漏れは年のせい なんて諦めてはいませんか? そして何より 病院にいくことをためらってはいませんか? 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 「2大尿漏れタイプ問診」 問診でわかる 将来の尿漏れのタイプ! 平均寿命80歳まで生きるとすれば将来誰でも尿漏れを経験する。 どの尿漏れタイプになりやすいか分かれば 今から予防することができる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1)カラダを締め付ける服装が多い 2)排便の時 力むことが多い 3)運動をほとんどしない 4)咳やくしゃみをよくする 5)咳やくしゃみで尿が漏れた経験がある この中でハイが2つ以上あった女性の人⇒「腹圧性尿失禁」 腹圧性尿失禁は35歳以上の女性の半数近くが経験している尿漏れのタイプ 腹圧性尿失禁になってしまうと・・・ ・くしゃみや咳で頻繁に尿が漏れる ・重いものを持つと尿が漏れる ・ふと体を動かしただけでも尿が漏れる 腹圧性尿失禁はお腹に力が入った時に尿が漏れる症状 原因は子宮や直腸、膀胱を支える骨盤底筋のゆるみ 老化・出産・便秘時の排便などお腹に力がかかることでゆるむ これがゆるむと尿道を支える力が弱まるため尿漏れが起こる これを放っておくと子宮が膣から飛び出す「性器脱」に至る事もある。 予防 お腹に力をかけることがよくない 咳やくしゃみの原因を探る お腹を締め付けない 便秘の時 不必要に力まないことが大切 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1)1日中座っていることが多い 2)健康診断をほとんど受けていない 3)トイレは我慢せずスグに用を足す 4)コーヒーやお茶をよく飲む 5)脂っこいものや塩辛いものをよく食べる ハイが2つ以上あった人は「切迫性尿失禁」 切迫性尿失禁は 40歳以上の男女 約400万人以上が経験している尿漏れのタイプ 切迫性尿失禁になると・・・ ・1日8回以上の頻尿 ・突然 強い尿意を感じる ・トイレをが我慢できずに失禁する 切迫性尿失禁は過活動膀胱の症状の一つ 予防 全部が全部予防できるわけではないが 健康診断を受け 血圧等に注意することが大切 切迫性尿失禁は抗血圧や動脈硬化なども関係している 脂物や塩辛いものの摂りすぎに注意 また 尿意を感じたら少しだけ我慢して 膀胱の容量を大きくすることも予防につながる しかし我慢のしすぎは禁物 ほどほどに ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方に効果がある <尿もれを防ぐ!骨盤底筋体操> (1)男性は足を肩幅くらいに開き、力を抜く。 女性は足を自然な形で開き、力を抜く。 (2)背筋を伸ばして顔を上げる。 (3)男性は肛門とペニスの付け根の所の筋肉を締める。 女性は肛門と膣の所の筋肉を締める。 (4)おならを我慢するように締めて上に持ち上げる様な感じで。 (5)締めたり緩めたりを繰り返す。 ※この締める緩めるを速いテンポで行なうのを5回。 そして締めたまま5秒数えて緩める、ゆっくりとしたテンポで行なうのを5回。 これをワンセットとして、尿もれ予防のためには3セット、 尿もれがある方は一日10セットを行なうことが大切です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.08 21:27:50
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