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2007.02.14
カテゴリ：本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学（診察日：2007年2月13日 ）より
テーマ： 夫婦で気をつける病気スペシャル 『本当は怖い夫の無関心～熟年夫婦に潜む罠～』 Ｙ・Ｙさん（女性）／５０歳（発症当時） 専業主婦 一人息子が就職を機に独立してから、 心にぽっかり穴が開いたようなさみしさを感じ始めたＹさん。 夫を温泉旅行に誘っても断られたばかりか、 息子がいないと夫婦の話題が何もないことに気づきました。 １ヵ月後、やけに体の疲れを感じるようになったＹさん。 更年期だから仕方ないと自分を納得させていましたが、 異変はそれだけでは治まりませんでした。 （１）倦怠感 （２）食欲不振 （３）家事をする気がおきない ＜なぜ、夫の無関心から空の巣症候群に？＞ 「空の巣症候群」とは、結婚や就職といった 子供の巣立ちをきっかけに発症する、母親特有の心の病です。 子育てにまい進してきた女性がその役割を終えることで、 大きな喪失感に襲われ、抑うつ状態に。 最悪の場合、重度のうつから自殺を図ることもあります。 その患者数は明らかではありませんが、 ５０代以上の女性の２割から３割が発症する可能性があるとも言われています。 ちょうど更年期にあたるこの世代の女性は、 女性ホルモンの減少により自律神経が不安定な状態。 そこに喪失感などの強いストレスが加わると、 一気に自律神経が異常をきたす恐れがあるのです。 Ｙさんも、まさにその一人でした。 しかし、子育てを終えたとき母親が感じる喪失感は、多くの場合、一時的なもの。 重度のうつ状態にまで発展することはほとんどありません。 ではなぜ、重度のうつ状態になるまで悪化してしまったのでしょうか？ その原因と考えられるものは、Ｙさんの夫婦生活に潜んでいました。 それが夫の無関心。Ｙさんの夫は、彼女に母親としての役割だけを押し付け、 妻として女性として愛情を持って接することを、長年に渡って怠ってきました。 妻を名前で呼ぶこともなく、変わらぬ妻の気づかいに「ありがとう」の一言も言えず、 Ｙさんが心を込めて作った料理も、ただ当たり前のように食べるだけ。 しかも、夫婦の絆を再び築き上げようとした妻の提案も、 受け入れようとはしませんでした。 そのためＹさんは、息子が巣立った喪失感を埋める事ができず、 ついには自分の存在価値すらも見出すことができなくなり、 重度のうつ状態にまで進行してしまったのです。 その後、Ｙさんは投薬治療を受け、順調に回復。 夫の支えもあっって、半年後には元気な笑顔を取り戻したのです。 あなたは 子育てだけが生きがいではありませんか？ あなたの夫は「ありがとう」をちゃんと言ってくれますか？ そして何より 夫はあなたに無関心ではありませんか？ 夫の無関心は空の巣症候群を悪化させる要因。 例え子どもがいなくても夫婦関係がよくないと 妻がうつ状態になることもある。 ＜妻のうつ度と夫の無関心度調査＞ 「夫の言動問診」 １）あなたが何かしてあげた時「ありがとう」と言いますか？ ２）あなたを名前で呼べますか？ ３）夫婦の記念日（結婚記念日・誕生日等）を覚えていますか？ ４）あなたの外見の変化に気づきますか？ ５）あなたの電話の内容を気にしますか？ クリアできないほど夫の無関心度は高いということになる。 子育てを終えても夫婦関係がよければ 重度のうつにまでは悪化することは少ない 夫が妻に母親としてだけでなく 女性として関心を持って接することが大切 息子にと言われてしまった。（；￣ー￣A 「お母さんは絶対うつにならないよ！」 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2007.02.14 21:16:43
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