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カテゴリ:子宮筋腫・更年期障害・子宮がん・女性外来
本当は怖い家庭の医学(診察日:4月3日 )より
今夜は男子禁制!家庭でできるレディース人間ドックスペシャル 「女性が気をつけるべき病・子宮体癌」 Y・Tさん(女性)/52歳(発症当時) 専業主婦 結婚25年、専業主婦としてしっかり一家を支えてきたY・Tさん。 半年前から生理がなく、もう自分は閉経したものと思っていましたが、 ある日、半年振りの出血に気付きます。 3週間後、また突然、生理周期より早い出血があったY・Tさん。 以前とはちょっと違う生理に少し引っかかるものがありましたが、 友人から「更年期だから生理が乱れるなんて当たり前」と言われ、 ひと安心していました。しかし、その後も異変は続き・・・ (1)半年振りの生理 (2)生理が早く来る (3)出血が長引く (4)下腹部の張り (5)大量の出血 <なぜ、半年振りの生理から子宮体癌に?> 「子宮体癌」とは、子宮の内面を覆う内膜に発生する癌。 今、日本の女性がもっとも気を付けなければならない子宮の病気です。 なぜなら、子宮体癌はこの20年でなんと患者数が およそ4倍近くに急増している癌なのです。 その背景には、食生活の欧米化や少子化など、 女性のライフスタイルの変化が大きく関係しているといわれています。 でも、Y・Tさんは、子宮癌の検査を受け、問題は無かったはず。 なぜ、見つからなかったのでしょうか? 実はここに落とし穴があったのです。 市町村で行う子宮癌検診はたいていの場合、子宮頚癌の検査のみ。 子宮頸癌とは、子宮の入り口に出来る癌のこと。 奥に出来る体癌とは全く別のもの。 体癌を見つけるには、体癌専門の検査をする必要があったのです。 とはいえ、自分自身で病に気付くチャンスもありました、 それが、あの半年振りの生理と思い込んだ出血や、周期の乱れなどの生理の症状。 実は、これらの症状は生理、すなわち月経が原因ではなく、 不正出血という子宮体癌の代表的な症状。 だからこそ、女性の場合、月経をきちんと見極めることが何よりも大切なのです。 そもそも月経とは、エストロゲンという女性ホルモンの刺激によって 増殖した子宮内膜が、妊娠しないと不要になり、血液と共に流れ出る現象のこと。 ところが、癌が出来ると、癌細胞自体が出血を起こすため、 本来の周期以外に出血が起きます。これが不正出血。 このサインに気付くことこそ、子宮体癌を見つける最大のポイントなのです。 しかし、Y・Tさんの場合、もう一つの落とし穴がありました。 それは彼女が更年期であったこと。 確かに更年期は、ホルモンバランスが崩れやすく、月経も乱れがち。 そのため、Y・Tさんも、自分に起きた異変を 更年期だから仕方がないと放置してしまいました。 さらに更年期は卵巣機能が急激に衰えるため、この病の発症が最も多い年代。 だからこそ少しでも疑わしいところがあれば、勝手に自己判断せず、 病院で検査を受けることが大切なのです。 検査の結果、転移寸前の段階で病が発見されたY・Tさん。 無事摘出手術も成功。子宮体癌は早期に発見すれば90%が治る癌なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.04 21:14:16
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