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カテゴリ:膠原病・関節リウマチ・甲状腺・関節症
本当は怖い家庭の医学(診察日:4月3日 )
今夜は男子禁制!家庭でできるレディース人間ドックスペシャル 「女性が気をつけるべき病・【膠原病】関節リウマチ/シェーグレン症候群」 U・Sさん(女性)/42歳(発症当時) 無職 頑張り屋で、パートも家事も手を抜かない下町の肝っ玉母さん、U・Sさん。 パートで疲れて帰っても自慢の手料理に腕を振るい、本当に忙しい毎日でしたが、 ある日、右手の指がこわばって動かしづらいのを感じます。 こわばりはしばらくすると消えたため、さして気にもとめなかったU・Sさん。 しかし、その後も気になる異変が続きました。 (1)朝、手の指がこわばる (2)繰り返す朝のこわばり (3)反対の手の指がこわばる (4)手首が動かしづらい (5)肩のこわばり (6)肩の痛み (7)パンが飲み込みにくい (8)肩に強い痛み <なぜ、手の指のこわばりから膠原病に?> 「関節リウマチ」と「シェーグレン症候群」 実はこの二つの病には共通の特徴があり、 通常一つのグループの病気として捉えられています。それが「膠原病」 膠原病とは、本来は細菌や異物から体を守るはずの免疫システムが 何らかの原因で異常を起こしてしまい、身体の様々な場所で、 炎症を引き起こす病の総称です。 様々な種類がある膠原病ですが、その種類によって、 身体に炎症が起きる場所が違ってきます。 「関節リウマチ」は関節に炎症が起きることで、 その関節が破壊されてしまうこともある病なのです。 そして、いったん破壊が進行してしまった後では、 現代の医療では、関節を元に戻すことは不可能だと言われています。 この関節リウマチを発症すると、 さらにもう一つの膠原病を合併してしまうことがあります。 それが「シェーグレン症候群」 「シェーグレン症候群」とは唾液を分泌する唾液腺や、 涙を分泌する涙腺に炎症が起きる病です。 現在、膠原病の患者数は、およそ200万人。 そのうち、この2つの病で全体の患者数の3分の1を占め、 しかもその7割から8割が女性なのです。 U・Sさんの場合は、まず、関節リウマチを発症。 初期症状の大きな特徴である、朝のこわばりに襲われ、 さらにその後、肩にも痛みが出始めました。 そしてこの病の最大のポイントは、 こうした症状が出たり消えたりを繰り返すこと。 実は、これこそが膠原病の落とし穴。 症状が出たり消えたりするため、周囲から見過ごされてしまい、 本人も病のサインを見落としてしまうのです。 そしてついに、唾液腺に炎症が起こるシェーグレン症候群まで発症。 唾液が出にくくなり、いわゆるドライマウスの症状に襲われたのです。 そして、気づいたときには、指の関節の破壊が始まっていました。 膠原病には効果的な予防法がないのが現状。 だからこそ、初期の症状に気付き、早期発見、 早期治療をすることが何より重要なのです。 早期発見すれば薬によってコントロールできる病 関節リウマチは遺伝する? 病気そのものは遺伝しない。 病気になりやすい体質が遺伝することはある。 膠原病で気をつけたほうがいいことは? 家族に膠原病の人がいる場合は 他の人より少し注意する。 カラダに異変を感じたら病院で 「膠原病ではないですか?」とはっきり聞くことが大切。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ <家庭でできる膠原病セルフチェック> 「関節リウマチ」 様々な関節に炎症がおき 曲げたり伸ばしたりする動きが難しくなる 関節チェック体操 障害がでやすい関節を8つの体操でチェック こう散る敵に関節をチェックできるため 実際の医療現場でも行われている。 日常生活ではわかりにくい関節のこわばりも早期発見できる。 1)万歳をして寮でが耳につくかどうかチェック つかない場合は 肩の関節に問題がある可能性あり 2)腕を曲げひじがしっかり曲がっているかチェック ひじの関節に問題があると隙間が開いてしまう 3)腕を前に突き出し腕が真っ直ぐ伸びるかチェック ひじの関節に問題がある場合は腕が伸びきりない 4)親指以外の指をしっかりと握り爪が隠れるかチェック 爪が隠れていない指がある人は指の関節に問題がある可能性がある 5)親指で小指の付け根を触れるかチェック 親指の関節に問題があると付け根にしっかりつきません 6)手の平を合わせ隙間ができないかチェック 指の関節に問題がある人は 指の間に隙間ができる 7)手に平をあわせたまま指を外に反らせるかチェック 反っていない指がある場合は指の関節に問題がある可能性がある 8)合わせた手をみぞおちの前まで下ろし 両腕のラインが真っ直ぐになるかチェック このラインが真っ直ぐにならない場合は手首の関節に問題がある可能性がある 突き指や捻挫をしていると関節の動きが悪くなる場合がある 突き指など明らかな別の原因がある場合は問題ない。 関節に変形があるとどうやっても関節は曲がらない。 先生が手伝うと腕が耳についたので問題ない。 関節リウマチの特徴は多発性 症状が1箇所だけでなくカラダのあちこちに出る 関節チェック体操を行う場合は 2つ以上の関節に異常があるか注意する ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 「シューグレン症候群」 唾液腺や涙腺に炎症が起こりだ液や涙が出にくくなる病。 ドライアイやドライマウスの症状に襲われる。 関節リウマチなど他の膠原病と合併することが多い。 だ液の量を量るドライマウステスト 1)ガーゼを口の中に入れる ガーゼは12折で7センチ四方の大きさのものを使用 2)1秒に1回の割合で2分間 ガーゼを噛み続けだ液をよく染み込ませる 3)2分経ったらガーゼを出しシャーレの中に入れる 4)あらかじめシャーレとガーゼの重さを量っておき はかりでだ液の重さを量る だ液の量が2グラム以上なら危険性は低い 家庭でセルフチェックする場合はティースプーンを使用 10分以内にティースプーン1杯に だ液を出せれば危険性は低い ティースプーン1杯を2ccで計算 噛む動きがない場合はだ液の出が少ないため10分が目安となる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.06 19:35:18
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