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カテゴリ:子宮筋腫・更年期障害・子宮がん・女性外来
本当は怖い家庭の医学(診察日:8月21日 )より
女性が気をつけるべき病気スペシャル 『本当は怖い乾いた咳~飛び散った悪魔~』 S・Mさん(女性)/36歳 OL 中堅商社で働くベテランOL、S・Mさんは、結婚して10年。 これまで夫婦2人だけの時間を大事にしたいと考えてきましたが、 そろそろママになりたいと考え、子作りに励むことに。 しかし、半年経ってもなかなか妊娠の兆しはなく、 なぜか乾いた咳が出るようになります。 そして、もともと生理が重く、10代の頃から生理痛に悩まされ 生理が始まって2~3日は鎮痛剤が手放せませんが 生理痛には慣れっこになっていました。 S・Mさんは、やがて乾いた咳が生理と全く同じ周期で 起きていることに気付きますが、その後も異変は続きました。 (1)乾いた咳 (2)生理痛の悪化 (3)乾いた咳がぶり返す (4)更に生理痛が悪化 しかし彼女は鎮痛剤の量を増やすだけですませていました。 (5)胸の激痛 (6)呼吸困難 病名 ⇒ 子宮内膜症 <なぜ、乾いた咳から子宮内膜症に?> 「子宮内膜」とは、子宮の内側にある粘膜組織のこと。 子宮内膜は卵子が排出される時期に合わせて成長し、 妊娠しなかった場合は血液と共に排出されます。 それが、生理つまり月経の度に繰り返されています。 「子宮内膜症」は、この子宮内膜と同じ組織が子宮以外の場所で増殖し、 炎症や出血といったトラブルを引き起こす病です。 現在、国内の患者数は、月経のある人の実に10人に1人。 近年、その数は増加の一途をたどりつつあるのです。 しかしなぜ、子宮以外の場所に子宮内膜が出来てしまうのでしょうか? その訳は、月経の仕組みにあります。 実は月経の血液は、全てが体の外に排出されている訳ではありません。 その一部は、卵管を逆流し体内に留まってしまうのです。 S・Mさんの場合も、逆流した血液に含まれていた 子宮内膜の細胞組織が子宮の周りで増殖を開始。 生理の度に子宮以外の場所で子宮内膜がはがれ、 炎症の範囲を広げていったのです。 そしてこの増殖した組織が、最後に到達した場所こそが肺でした。 S・Mさんを繰り返し襲った「乾いた咳」は肺に巣食った子宮内膜が原因。 月経と同じ周期で咳が出たのも、月経の度にその組織がはがれ、 炎症を起こしたせいだったのです。 しかしS・Mさんは、度重なるそのサインを見過ごしていました。 そのため、症状はさらに悪化。 ついには、「胸の激痛」や「呼吸困難」に見舞われてしまったのです。 では彼女が、この子宮内膜症に気付くポイントはなかったのでしょうか? それこそが、あの「生理痛の悪化」 「生理の度に徐々に痛みが重くなる」というのがこの病の最大の特徴。 だからこそ「生理痛の悪化」に気付いたら、一度はこの病を疑い、 専門医を受診することが大切なのです。 緊急手術から2年。S・Mさんは、ついに念願のわが子を出産しました。 子宮内膜症を患っても、適切な治療を受ければ、 子供を授かることは充分に可能なのです。 あなたは最近、急に生理が重くなってはいませんか? 風邪を引いてもいないのに、咳が出ることはありませんか? しかもその咳、月経の周期と重なってはいませんか? 子宮の病気は閉経後も発症する? 子宮内膜症にはなりません。 子宮がんは閉経後の人でも発症する。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <子宮の病気がすぐわかる月経20問診> 代表的な2つの子宮の病気の早期発見ができる。 「子宮内膜症」と「子宮がん」 10問中5問以上該当するとレッドゾーンと診断 しかしそれぞれの問診にはレッド質問があり それに1つでも当てはまれば即レッドゾーンとなる 「子宮内膜症」の問診 1)初潮が12歳以前だった 2)薬を飲まないと我慢できない月経痛がある 3)以前より痛み止めを服用する回数が増えた 4)月経後にも下腹部の痛みが続く 5)月経の時 血の塊が出ることがある 6)便秘がちである 7)腰痛がある 8)排便時に下腹部が痛む 9)性交のとき痛みがある 19)月経の時 下痢をする レッド質問 ⇒2・3・4 子宮がんには2つの種類があり 子宮頚ガンは子宮頚部にできるガン 子宮体ガンは子宮体部にできるガン 子宮体ガンの検査は一般の子宮がん検診の項目に含まれていない 子の20年間で患者数が4倍に増加 今日本の女性が最も気をつけなければいけないガン 「子宮がん」問診 1)出産経験が無い 2)肥満気味である 3)肉類や脂物がすき 4)男性経験が多い 5)性交後に出血することがある 6)喫煙の習慣がある 7)お腹の張りを感じる 8)月経以外に出血することがある 9)おりおものに血が混じることがある 10)おりものに悪臭が伴う 体ガンに関する問診⇒1・2・3 頚ガンに関する問診⇒4・5・6 2つに共通の問診⇒7・8・9・10 レッド質問⇒8・9・10 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 子宮内膜症レッドゾーン行きのスタジオゲストの場合 ・生理の2日目にすごい痛みが来る思い月と軽い月が交互にくる ・1日目の2~3時間で痛みがどっと来る 痛みが来る前に薬を飲む ⇒サイクルを知って痛む前に薬を飲むのは良い方法 ・鎮痛剤を飲むことに抵抗がある ⇒鎮痛剤を飲むことに罪悪感を持つなどそういう女性はとても多い しかし、月に2~3回鎮痛剤を飲んでも問題はない 鎮痛剤は炎症も抑えるので内膜症の症状も良くなる 子宮内膜症はどう治療する? 鎮痛剤で痛みが治まればそのまま様子をみる 痛みが強ければホルモン剤を使って 月経を止める偽閉経療法というものがある 自然に治る方法は? 閉経すれば症状は良くなる ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 子宮がんレッドゾーン行きのスタジオゲストの場合・生理と生理の中間に少し出血する ⇒生理と生理の丁度中間であれば排卵出血なので問題ない 排卵するときに一瞬ホルモンのバランスが崩れるので敏感な人は出血する 生理の出血と不正出血の違いは? 出血の期間や量がいつもと違う場合 不正出血の疑いがある 閉経後の出血は全て不正出血なので要注意 血の塊が出るのはなぜ? 血の塊が出るのは月経時の出血量が多い場合 毎回大きな血の塊が出る場合は 貧血に注意し婦人科受診しましょう 子宮の病気を予防するために最も大切なのは? 月経の状態に注意すること。 番組では「月経痛ダイアリー」を作成 月経の期間や出血の量、薬の使い方等が記録できる 婦人科を受診するときとても役に立つ 後半はまた明日! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.22 22:57:20
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