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カテゴリ:病院・健康診断・主治医・薬
はなまるマーケット(2007/9/7放送) とくまるより
人間ドック最新事情 <ちょっと気になる人間ドック事情> 夏の疲れが出るこの時期は、健診シーズンでもあります。 健康に関心が高まる昨今、 ますます注目を集めているのが“人間ドック” しかし、街の奥様達の意識はというと 「1日かけてという時間も今のところないので…」 「高額だし、体力を消耗すると思うし…」 「今まで健康できているので行かなくてもいいかなって…」 私も同じように考えていました(笑 ところが、先日発表されたデータによると、 去年人間ドックを受けて、異常があった人は、 なんと88.6%! (2006年 人間ドック学会調べ ) およそ9割の人に、なんらかの異常が見つかったそうなんです。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <ちょっと気になる人間ドック> 熱海駅すぐ近くにある熱海温泉ホテル湯治館そよ風。 「熱海温泉クリニック」 ホテルの2階・3階部分はクリニックになっていて この中で人間ドックが受けられる。 胸や胃のレントゲンはもちろん、 「熱海歯科クリニック」歯科医院での歯の健診、 最新機器を使った検査など、オプションコースも充実。 重くて辛いイメージどころか のんびりと過ごしながら、日々の健康チェックができる! 検査の後は、お泊り。 岩盤浴もある。 その後の岩盤浴で、心も体もメンテナンスできます。 食事は、揚げ物抜き。 玄米ごはんで頂くとってもヘルシーなメニュー。 総合健康診断(人間ドック)宿泊コース 63,000円 日帰りコース 36,750円(税別) ※CT検査は、オプション。 頭部CT12,000円(税別)/胸部CT15,000円(税別) ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 1954年、今から53年前に、人間ドックという言葉ができた。 そもそもある政治家が、自分の体の総合チェックをするために 病院に行ったのだがそれがまるで船が修理を受けるために ドックに入るようだというところから、人間ドックということで… 人間ドックは、日本独特のシステムなのだそうだ。 去年で約300万人ということで、22年間で7倍に受診者が増えている。 皆さんの健康意識が高まっているということに加えて、 検査がスピーディーになり、気軽に受けられるということだ。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <人間ドック 基本の検査内容> まずは、人間ドックはどういうことを行うのか基本から。 「東京大学医学部附属病院」 大学病院の最高峰ともいわれるこちらでも、7月から人間ドックが開設された。 最近は、治療ではなくて予防、更にもう1歩進んで 健康増進が人間ドックの主たる目的になりつつあるそうだ。 では、実際どのような検査が行われるのでしょうか? まずは問診に始まり、続いて身体計測、 こちらでは、検査着に着替えなくてもいいそうだ。 それから、視力・聴力検査、 緑内障や動脈硬化などの早期発見が出来る眼底検査。 血液検査では、コレステロール値など、43項目ものデータがわかる。 続いて肺活量などを調べる呼吸機能検査。 骨密度検査は、足を機械の上に置くだけでOK。測定時間は約10秒! 続いて胃の検査。 鼻にカメラがあたって出血しないようにスプレーをする。 通常胃カメラは口から入れるが、最新式は鼻から入れるのだ。 少しつーんとするが、 だいぶ負担が少ない。 自分でも画像を見ながら丁寧に説明してもらえる。 口から入れていないので、気になるところは検査を受けながら、 ドクターに質問することができる。検査時間はおよそ8分。 胃に圧迫感はあるが、口から入れるものよりもずっと楽とか… 最後に、内科診察を受けて全ての検査が終了。 基本の検査は2時間ちょっと。 これだったら忙しい中でも、ちょっと時間を見つけて受けに来ることができる? 鼻から入れる内視鏡は、鼻腔が狭い方は、口からの検査になることもあるそうだ。 口から入れるものが9mm、細い方が5mmということで最新式。 鼻と口両方OKというものができた。 気になる料金はー 基本検診(上部消化管内視鏡検査を含む) 63,000円(1日限定10人) (上部消化管内視鏡検査を含まない) 52,500円 ※心血管ドックは、オプション。基本検診には含まれない。(52,500円) ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 専門ドックということで、体のいろんな箇所 「脳」「歯科」「骨」などをそれぞれ見ていくドックものもあれば、 「がん」「免疫」「物忘れ」「ストレス」 「サプリメント」などのドックもある。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <動脈硬化を予防 心血管ドック> 東大病院で特に力を入れているのが『心血管ドック』 動脈硬化によって起こる病気というのは、ガン以上にリスク因子。 コレステロールが溜まると、血管の壁が厚くなり、動脈硬化が起こる。 これがすすむと、ある日突然血管の壁が破れ、血液が固まってつまってしまう。 血管がつまる代表的な病気は、心筋梗塞と脳梗塞。 これらに的をしぼった検査が『心血管ドック』 気になる検査内容は、血管の厚さを調べる頚動脈エコー。 また、腕と脚の血圧を同時に測ることで、血管の硬さを調べる事も出来る。 メタボリックシンドロームがある人にオススメする検査。 心血管ドック 東京大学医学部附属病院 52,500円 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <様々な症状がわかる頚(くび)ドック> 「東京脳神経センター」 今年の6月から始まった『頚ドック』というものがある。 でも、一体なぜ頚なんでしょうか? 人間の体の中で一番トラブルを起こしやすい場所なのだ。 頭と体、大きいものをつないでいるブリッジなので、 ブリッジが細い人ほど問題が起こりやすいとか… 頭痛や肩こりはもちろん、女性に多い 倦怠感や冷え性などの症状も、案外頚からきていることが多いそうだ。 =頚が原因で起こりやすい症状= 頭痛、肩こり、めまい、不眠、冷え性など 検査の内容は 立っている時の体の揺れを測定したり、 頚のMRIを撮影。 音はうるさいが、ずっと寝ているだけでいいので意外にも楽だとか… さらに、普段はあまり撮ることのない頚のX写真を撮影。 これらの画像をもとに診断を受ける。 最後に触診で、頚の筋肉の状態を診察。 後日送られてくる検査結果には、データの入ったCD-ROMも添えられている。 頚ドックの料金 東京脳神経センター 63,000円 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <歯周病を予防 歯科ドック> 口の中を調べる人間ドック『歯科ドック』もある。 「ワタナベ歯科医院」 院内はとても広く、個室まで用意されている。 日本人の成人の80%の人々は、歯周病にかかっていると言われている。 腫れたり歯を失ったりという不利益が生じるので、 早いうちに歯周病を認識してほしいと始めたそうだ。 自分の口の中の状態を知り、予防や治療に役立てるのが『歯科ドック』 3D-CTという機械が、顔の周りを回転しながら ほんの10秒の間に513枚もの画像を撮影する。 撮った写真は、立体画像に再現される。 歯ぐきの中の骨の状態までわかる。 歯周病と虫歯にかかっている方の画像では 虫歯の状態が悪くて、根の先に膿の袋がたまって、 骨がとけていることがわかる。 歯周病も進行すると、骨が大きく根っこの形に退縮してくる。 さらに、口腔年齢のチェックもある。 虫歯や歯周ポケットの状態を丁寧にチェックし、 それをデータ入力すると、口の中の年齢がわかる。 歯科ドックの料金 ワタナベ歯科医院 10,500円 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <体中の老化度を測定 健康寿命ドック> こんなところまでさらに検査することができるようになりました。 キーワードは、アンチエイジング。 「高輪メディカルクリニック」『健康寿命ドック』 一体どんなこと行うのでしょうか? エイジングつまり、老化に特化した人間ドックだということだが… その人がどのくらい老化しているかというところを 100項目以上のデータから、解析するようなドック。 検査は、遺伝子、血液、生理検査、そして画像診断によって行われる。 長寿の遺伝子を持っているかどうかや、 血管の老化度、 さらには若返りホルモンの量までわかるのだそうだ。 最先端器機により、自分の臓器の状態を三次元画像で見ることまでできる。 3D処理することで、血管の状態、太さとか、どこまでつながっているかを 自分の目で確かめるためにこういうことを行っている。 さらにデータ処理によって、臓器の奥の状態も見ることが出来る。 体の様々な老化度は、後日ファイルにして結果診断を行うが、 自分で再確認できるように、診断の様子を撮影したビデオもついて来る。 健康寿命ドックは、検査でおしまいではなく、 その結果をうけて運動指導など、フォローアップも行われる。 メタボリックの解消にも有効な筋肉を有効に使った歩き方など、 その人にあった運動を丁寧に指導してくれる。 スタンダード健康寿命ドックの料金 210,000円 ※CT検査は、スタンダード健康寿命ドックのコースには含まれない。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ このように人間ドックの世界、日々進化しているということだ。 =日本人間ドック学会のお話= 若いうちから受けるべきだが、特に40代以降は、 生活習慣病の影響が出やすいのでちゃんと受けるべきとのこと… 季節の変わり目でもあるので、これを機会に 自分の体のこと、ちょっと気にしてみませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.17 21:53:19
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