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カテゴリ:本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学(診察日:10月2日)より
私なら治せる!絶望から患者を救う 名医&芸能人が自ら病を警告! 日進源歩の医学界。 毎日のように新薬や新しい治療法が開発され病気を撃退。 しかし、あなたは知っていますか? 治療法の確立していない難しい病気が少なくないことを… 今年8月発表されたWHOの報告によると この40年間で新しく発見された病気の数は39種類。 ほぼ毎年1つ新しい病が生まれている。 さらに恐ろしいのは症例の少ない珍しい病は 医師でさえ病名を特定することや治療自体ができず かかったら最後死を待つしかない場合もあるということ… 一体どうすればいいのでしょうか? しかしその難しい病を専門に扱う名医は断言します。 「その病気私なら治せます!」 今回は医師も手を焼く病を治す名医が登場。 その画期的な治療法で救われた患者の症例ドキュメントを… 知っておくことがあなたの生死を分けるかもしれません。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 『本当は怖い微熱~静かな爆弾~』 S・Kさん(男性)/29歳 工場勤務 20歳の時、急な腹痛に襲われ病院に行ったところ、 食中毒で負担がかかり、肝臓が少し腫れていると診断されたS・Kさん。 しばらくすると、37度の微熱が出ましたが、 風邪でもひいたのだろうと市販の風邪薬を飲んで済ませていました。 しかし、その後も微熱は下がらず、 これが平熱なのだと慣れっこになっていたS・Kさん。 それから7年後、新年早々に風邪をこじらせ、 病院でインフルエンザとの診断を受けます。 数日後、再び高熱に見舞われたため、 今度は総合病院を訪れると、またもやインフルエンザとの診断。 さらに、肝臓が腫れていたため、詳しい検査を受けることになったのです。 医師ははじめ、ウィルス性の肝炎を疑いましたが、 エコー検査の結果、専門医は全く聞いたこともない病名を告げたのです。 (1)微熱 (2)度々風邪を引く 病名 ⇒ バッド・キアリ症候群 <なぜ、微熱からバッド・キアリ症候群に?> 「バッド・キアリ症候群」とは、肝臓と下大静脈を結ぶ肝静脈や、 下大静脈そのものが閉塞してしまう病気。 通常、心臓から送り出された血液は動脈を通じて体中を巡った後、 肝臓に戻り静脈を通って再び心臓へ送られます。 この肝臓から心臓へと続く静脈が閉塞することで、 流れ込む血液が肝臓に滞り、パンパンに腫れてしまうのです。 やがて肝臓の機能が低下し、ついには肝硬変に。 その結果、感染症や肝性脳症など様々な合併症を引き起こし、 最悪の場合、死に至ることもあります。 S・Kさんを襲った微熱や、度重なる風邪の症状も、 肝臓の機能が低下したために体力が落ち引き起こされたと考えられます。 100万人に1人か2人という極めて稀な病で、 いまだ発症の詳しいメカニズムは分かっていません。 病気が発見されたとき、S・Kさんの場合は下大静脈が3センチ閉塞。 さらに肝静脈3本のうち2本が閉塞していました。 そのため肝臓も肝硬変一歩手前の状態。 しかし、S・Kさんは全く病気に気付きませんでした。 実は、肝臓は沈黙の臓器とも言われるほど、 病が重くなるまで目立った症状が出ません。 そのため、平均10年以上も病気に気付かない人が多いのです。 そして、この病気で最もやっかいなのが、 非常に珍しい病気のため、治療法が確立していないという事。 S・Kさんの場合も、病院で様々な治療法が検討されましたが、 結局これといった治療方針が決まらず、 S・Kさんは、出口のない闇の中で死をも覚悟しました。 しかし、妻が見つけた一つの論文が運命を変えることになります。 そこに書かれた治療法を行っているのは琉球大学医学部。 早速訪ねたS・Kさん夫妻に、「手術できます。問題ない。」 と言ってくれた医師こそ、琉球大学医学部、國吉幸男教授。 心臓血管の専門医として、数多くの手術を手がけてきた血管手術のエキスパート。 先代の教授、古謝景春教授が確立した治療法を受け継ぎ、 バッド・キアリ症候群に苦しむ患者の命を救ってきました。 國吉教授が行なう手術は、閉塞した下大静脈を切開し、 詰まった部分を取り除き、再び縫合するというもの。 手術中に静脈から大量にあふれ出てくる血液は、 秘密兵器である人工心肺を使い、出血した血液を 人口心肺で吸引し動脈に戻していきます。 そして、もう一つの問題、切開した下大静脈を縫い合わせるための 血管部分には、人工血管の代わりに心臓の心膜をはがして使い、 下大静脈の切り開いた部分を塞ぐように丁寧に縫合します。 こうして9時間にも及ぶ大手術は無事終了、 S・Kさんの下大静脈は見事復活したのです。 日本で先生以外にこの治療法ができる医師は? 手術自体はできなくはないが前後の治療も含めては難しい。 他の症状は? 足などがむくんだり食道や胃に静脈瘤ができる。 スペシャルホラーチェックは肝臓検査(10種類の項目) この病気になると異常がおきる肝臓の状態を血液検査でチェック。 γ-GTPが高いと疑われるのは? アルコール性肝障害、肝硬変、肝臓がん、胆道がん、常習飲酒… 胆汁のうっ滞やアルコールによる肝障害が疑われる。 アルコールによって肝臓にかかる負担の程度は体質によって変わる。 γ-GTPだけが単独で高い場合 アルコールによる肝障害が疑われる。 さらに肝障害が進むと肝細胞が破壊されGOTやGPTの数値が上がる。 γ-GTPは休肝日なしの飲みすぎに対する第一段階の警告。 TTTが異常値の時に疑われるのは? 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、脂質異常症(高脂血症)… TTTが高いと何らかの原因で肝障害が進んでいる可能性がある。 中性脂肪やコレステロールが高いとTTTが上がる場合がある。 一定期間アルコールを摂らず数値の変化を見ることが大切。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.03 22:13:04
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