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カテゴリ:本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学(診察日:10月2日)より
私なら治せる!絶望から患者を救う 名医&芸能人が自ら病を警告!芸能人症例スペシャル 『頑張り屋の悲劇~増田惠子さんの場合』 増田惠子さん(女性)/39歳(発症当時) 歌手・俳優 70年代後半、スーパーアイドルとして 日本中を虜にした元ピンク・レディーの増田惠子さん。 当時、彼女はテレビ出演や雑誌取材など1日平均10数本 という殺人的スケジュールをこなしていました。 突然の腹痛で倒れた増田さんは虫垂炎が悪化して腹膜炎に… 局部麻酔で行う手術を全身麻酔にしてもらい日ごろの睡眠不足を解消。 また通常は2週間以上は入院のところ10日後には 医師の反対を振り切ってコンサートのステージに立ったが お腹の傷口はまだ開いたまま傷口にラップを巻いていた。 そんなピンク・レディーの解散から10年後、増田さんは、 映画の撮影中に突然、グラスを持つ手が震え出す異変に見舞われます。 すぐに両手でグラスを押さえ、その場を乗り切った増田さんでしたが、 その後も更なる異変が彼女に襲いかかりました。 (1)手の震え (2)異常な食欲 (3)アゴがガクガク震える (4)大量の発汗 (5)激しい息切れ 病名 ⇒ バセドウ病 <なぜ、手の震えからバセドウ病に?> 「バセドウ病」とは、喉にある臓器、甲状腺から出る甲状腺ホルモンが、 過剰に分泌されることで、全身に様々な障害を引き起こす病です。 原因は定かではありませんが、本来は異物を攻撃すべき自己免疫が、 自分の甲状腺を攻撃してしまうことで発症すると考えられています。 特に多いのは、20代から40代の女性。 成人女性の300人に1人が、この病に苦しんでいると言われています。 そもそも甲状腺ホルモンは、全身の新陳代謝を促進するいわば元気の素。 これが過剰に分泌されると新陳代謝が異常に激しくなり、 「食欲の増大」や「発汗」といった症状が出るのです。 これらの症状は痛みがないため、たいした事はないと放っておかれてしまいがち。 特に増田さんの場合は、ピンク・レディー時代、 たいていの苦痛には耐えしまっていた体験と、 我慢強い性格から、病の発見が遅れてしまいました。 さらに症状が更年期障害と似ていることも、この病の大きな落とし穴。 女性がバセドウ病を発症すると、増田さんと同様、更年期障害と思い込み、 年だから…と苦しみを抱え込んでしまう人が多いのです。 バセドウ病は、治療をきちんと受ければ、症状をコントロールできる病。 増田さんもその後、強い精神力で治療に集中し、見事、病を克服。 今ではすっかり健康を取り戻し、テレビやステージで元気な姿を見せています。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <バセドウ病と更年期障害の見分け方> 監修:甲状腺病研究所所長 金地病院院長 山田惠美子先生 症状が似ているため、間違われやすいバセドウ病と更年期障害。 自分がその症状に当てはまるか、チェックしてみてください。 8つの項目に、それぞれ、A・Bの選択肢があります。 当てはまるほうの症状を選び、その数を覚えておいてください。 (どちらにも当てはまらない場合は、なしで可) A・Bどちらかがバセドウ病の、どちらかが更年期障害の症状です。 1)発汗 A:動いてもいないのに大量の汗をかく B:時々のぼせたように大量の汗をかく 2)精神状態 A:いつも落ち着きがなく、テンションが高い B:気力がなく、やる気がしない 3)手足 A:手足が震える B:手先が冷える 4)不眠 A:なかなか寝付けない B:夜中に目覚め、熟睡しない 5)動悸・息切れ A:階段を上っただけで動悸・息切れがする B:時々動悸を感じ、胸が締め付けられる 6)話し方 A:早口になった B:しゃべるのが億劫 7)食欲 A:食欲が旺盛 B:食欲がない 8)筋肉 A:筋力が弱くなった B:肩がこり、節々が痛む Aに3つ以上当てはまる⇒バセドウ病の恐れがあるレッドゾーン Bに3つ以上当てはまる⇒更年期障害の恐れがあるレッドゾーン ※当てはまる方は、病院で詳しい検査を受けられることをおすすめします。 バセドウ病と更年期障害の見分け方 1)症状の出方 バセドウ病の場合はいつも一定している 更年期障害の症状は時々不意に襲ってくる 2)精神状態 バセドウ病の場合は常にテンションが高く落ち着かない「そう状態」 更年期障害の場合は気力ややる気が起きず気分がふさぎこむ「うつ状態」 3)年齢 バセドウ病は全年齢で発症するが特に20~40代に多い 更年期障害の場合は40~50代に発症する 早期発見のポイント どちらも血液検査でわかる病気。 バセドウ病は甲状腺ホルモン 更年期障害は女性ホルモンを血液検査で調べてもらう。 男性は何科に行けばいい? バセドウ病の場合は内科・内分泌科 更年期障害の場合は泌尿器科 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.04 23:25:12
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