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カテゴリ:病院・健康診断・主治医・薬
はなまるマーケット(2007/11/20放送)とくまる より
自分に合った病院・医師を選べる「専門外来」活用術(2) 「専門外来」の専門的診療 <頭痛外来> 専門外来での専門的な診察とは、例えば、頭痛の場合、 A子さんは日頃から激しい頭痛に悩む主婦。 そこで近所の内科(一般の外来)で診察を受けました。 血液検査を受けて薬を処方されたA子さん。 しかし、薬を飲んでも症状は良くなりません。 後日血液検査の結果を聞きにいくことに。 血液検査の結果でも特に異常はない。 A子さんは、さらに別の病院で脳のMRI検査も受けますが、 やはり異常は見あたらず。 でも、症状の方は一向に良くなりません。 では、こんな人は、「頭痛外来」を受診した場合、 どんなことを診てくれるのでしょうか? 「慶應義塾大学病院」 頭痛外来を開設している病院の頭痛専門医に聞いてみました。 頭痛にもいろんな種類があるが、いくら検査をしても 異常が出ない頭痛を一括して『慢性頭痛』と呼んでいる。 この頭痛外来では、その『慢性頭痛』も診るのが特徴。 「慢性頭痛」には、大きく分けて2つのタイプがある。 主に頭の片側が脈を打つように痛む「片頭痛」と、 頭全体がはちまきで締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」 どちらのタイプも厄介なのは、通常の検査では異常が見つかりにくいこと。 しかし、こちらの頭痛外来では、そんな慢性頭痛も、 『頭痛日記』あるいは『頭痛ダイアリー』を使って見極めていく。 何時ごろどのくらいの痛みがあったかを 毎日記録するもので痛みのレベルを数字で示す。 ある患者さんの場合、 朝6時に起きてから、夜12時に寝るまで、ずっと頭痛がある。 しかも、この3週間毎日ある。 こういう場合は、ほとんどの場合が『緊張型頭痛』と診断される。 ある患者さんの場合は、 頭痛が毎日ではなく、たまに起こるのが特徴。 しかも非常に激しい痛みが急激に起こって、ある程度時間がたつと 消えていく、こういう場合は『片頭痛』を疑う。 このように通常の検査では異常なしとして見過ごされてしまう 「慢性頭痛」も、専門外来では的確に診断し、その後治療を行っていく。 もちろん頭痛のタイプ別に専門的な治療が行われる。 Q、「頭痛日記」を取り入れている頭痛外来は多いのでしょうか? 多い。診断のうえで非常に有効だということで、 ほとんど「頭痛日記」を取り入れている。 <睡眠時無呼吸症候群外来> 睡眠時無呼吸症候群は 睡眠時に呼吸が止まった状態が 断続的に繰り返される病気で、睡眠時無呼吸症候群外来がある。 この外来では、一晩かけてどのような止まり方をするか観察。 脳波やデータをとって、いつ呼吸が止まるかなどきちんと調べてくれる。 一般外来ではなかなか出来ない、専門外来ならではの診察ということだ。 一般外来ではなく、そのまま専門外来に行った方がいいの? ただし最初からどこへ行ったらいいか分からないケースもいっぱいある。 まず、なんでもかんでも専門外来に行くということではない。 まずは、主治医・かかりつけのお医者さん、いわゆる一般外来にかかって、 どんな病気なのかをまず診断してもらう。 それからどこへ行けばいいか指示してもらう。 そこで、専門外来を紹介してもらうというケースがでてくるということ。 ステップをふむ方が専門外来にきちんと診断してもらえるということ。 あとは長年つきあっている症状とか、過去にも病院で診察を受けたけれども 改善されない場合には、専門外来に行ってみるのがいいそうだ。 主治医がいない方も中にはいるかもしれないが? そういった方が多いですけれども、そういう時には、 主治医ではなくて専門外来を訪ねてみてもよいそうだ。 町の頼りになるかかりつけのお医者さんを見つけることがまず基本。 主治医からというのが基本です。そこから専門外来を紹介してもらう。 「専門外来」を上手に利用するには 「主治医」 + 「専門外来」 ↓ ↓ 突発的な疾患の時に 慢性的な疾患・症状の時に ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 女性は知っておきたい!「女性外来」 女性に是非知っておいてもらいたい専門外来が、『女性外来』 女性に多い症状や病気などを幅広く扱っている。 妊娠や出産以外にも、女性特有の病気や症状、 また心の問題など、 幅広く扱うのが特徴。 一般的な「女性外来」で扱う内容 ・妊娠・不妊に関する相談 ・女性に多い病気の相談~診療 (甲状腺疾患・関節リウマチなど) ・メンタルヘルスに関する相談 「国立成育医療センター」 こちらの女性外来は、待合室が広くて明るかったり、 お化粧を直すためのパウダールームも設置されているなど、 女性が受診しやすい雰囲気が作られている。 女性が受診しやすいという理由には いきなり内診ということではなく、まずお話から入るということ。 こちらは、検査や治療に入る前に、まず患者さんの症状はもちろん、 心の悩みを含めた相談にのってくれて、 その人の希望に合った診察の方法を一緒に探してくれる。 ※相談料・・・30分まで10,500円(最長1時間) ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 第2の意見が聞ける「セカンドオピニオン外来」 セカンドオピニオンとは、自分の病気や治療法について、 今かかっている医師以外の医師から意見を聞くこと。 セカンドオピニオン外来 担当医から指示された治療法などに疑問がある時に利用する専門外来 つまり、セカンドオピニオン外来は、現在、受けている検査や 治療などに疑問があるとき利用するとよい専門外来。 利用する際にはこんなものが必要となる。 「横浜医療センター」 具体的には、現在患者さんがかかられている担当医からの紹介状、 検査資料(レントゲン写真・血液検査データなど)を持参。 患者さんの疑問点に専門家としての意見を述べる。 相談内容によって、担当医は変わるそうだ。 ※相談料・・・30分まで5,250円(最長1時間) そして、このセカンドオピニオン外来、最大のメリットと言えるのが、 患者さんが『セカンドオピニオン』を求めて他の病院に行ったとしても、 それは最初からの診療になってしますが、 『セカンドオピニオン外来』では、専門医の意見だけを得ることができる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 知っておきたい!専門外来「旅行外来」とは? 「東京厚生年金病院」 『旅行外来』では、海外へ旅行する人に対して、 病気に対するアドバイスや事前対策を行う外来。 実は海外でなくなる日本人のうち、病気で亡くなる方の占める割合は とても多いが、海外旅行前に旅行外来を受診すると、 そうした健康上のトラブルを防ぎやすくなる。 海外における邦人・事件・事故件数総括表(2005年版) 疾病 396人 行方不明・交通事故など 219人 合計 615人 (外務省 海外安全ホームページ調べ) ちなみに、東京厚生年金病院の溝尾医師は、海外での診療経験が豊富で、 様々な国の医療事情にとても詳しいお医者さん。 そこで、この年末海外旅行を予定しているというCさんが旅行外来を体験 Cさんが気がかりなのは、子どもがアレルギーあり服用している薬がある。 もし万が一何かあった場合に、病院にそれを上手く伝えられるか? 旅行外来で書いてもらうといいのが、英文診断書。 その人が現在かかっている病気や、 使っている薬などの医療情報が英文で書かれます。 ※料金5,250円(東京厚生年金病院「旅行外来」) これを持っていれば… 現地のドクターが前もって色々な情報が分かっていれば診断に早く結びつく。 特に治療に一刻を争う心筋梗塞や脳卒中などを海外で発症してしまった時、 この英文診断書があれば、スピーディーな治療に結びつき、 大事に至らずに済む場合もあるそうです。 その他、こちらの旅行外来では、どんな予防接種を済ませておけばいいか、 現地で信頼できる病院はどこかなど、 海外旅行先での健康トラブルに関する様々な相談を行える。 「旅行外来」で相談出来ること ・感染症や予防接種について ・旅行中の健康管理について ・現地の病院情報など 東京厚生年金病院「旅行外来」 ※基本相談料・・・1回20~30分 5,250円 知っておきたい!こんな「専門外来」(一般的な特徴&扱う内容) 【女性外来】 ・対象者は女性 ・女性医師が多い ・女性特有の病気や症状に関する相談、診療 ・「心の悩み」に関する相談 【セカンドオピニオン外来】 ・現在かかっている医師の治療方針などに疑問がある人へのアドバイス ※担当医からの紹介状、検査資料が必要 (レントゲン写真、血液検査データなど) 【旅行外来】 ・海外旅行先での健康トラブルに関する相談 (予防接種、現地の病院などの情報提供 「英文診断書」の発行) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.25 22:01:48
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