植物にいやされて＊園芸日誌＊

ハピふる！(2008/4/21放送）より
生理前の体調不良…私も月経前症候群（ＰＭＳ）？

生理前の体調不良
何か思い当たることはありませんか？

街頭調査の結果
1位　イライラする
2位　腹痛・お腹が張る
3位　食用旺盛になる
4位　眠くなる
5位　腰痛
5位　肌荒れ

毎月のことだから慣れるしかない？
生理前の体調不良はなぜ起こるのでしょうか？

様々な要素が複雑に絡み合っている私たちの身体。
まだ解明されていない部分が多いようですが
1950年代はじめからすでにこの生理前の体調不良の研究は始まり
原因の特定や治療法発見に向けて
多角的なアプローチがすすめられています。

月経前症候群＝ＰＭＳ
生理の2週間前から10日前（黄体期）に起こる「身体」と「心」の不調。
生理と共に軽減・消失していく症状で
日常生活に支障をきたすレベルが　毎回続く場合「ＰＭＳ」と診断される。
＜身体症状＞腹部が張る　乳房の張り　頭痛　吐き気　肌荒れ…
＜精神症状＞イライラする　怒りやすい　憂鬱　無気力　食欲旺盛…
最近では生理周期の乱れなどから
若い女性たちが強い症状を訴えて病院を訪れるケースも多く
ＰＭＳの専門外来を設けて治療改善に
真剣に取り組む医療機関も増えている。

ＰＭＳ研究の第一人者の松本医師によると
生理がある女性の約８０％に
何らかの不調を生理前に感じているそうだ。

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スタジオのゲスト医師は女性ホルモンのスペシャリスト
シーズレディースクリニック院長　入江琢也　医師
http://www.ci-zladies.com/

ＰＭＳの要因は大きく分けて２つある。

＝１つ目の要因＝
私たちの生理は主に2つの女性ホルモンが
増えたり減ったりすることで起こる。
排卵後　エストロゲンとプロゲステロンの
分泌量が大きく変わる黄体期がやってくる。
すると手足がむくむ、胸が張る、痛くなるとか…
これは単純にホルモンの作用。
この一般的なホルモンバランスの変動が
直接的な原因となって主に身体面に不調が現れる。

＜身体の不調＞
腹部が張る　
乳房の張り　
頭痛　
吐き気　
むくみ　
肌荒れ…

生理が始まるとこの症状がなくなり
日常生活に支障をきたすレベルだとＰＭＳ

＝２つ目の要因＝
＜精神症状＞イライラする　怒りやすい　憂鬱　無気力　食欲旺盛…
エストロゲンとプロゲステロンの増減に伴い他の物質も変化。
欧米の研究機関を筆頭にメカニズム解明が進められている。

脳内に数多くの精神伝達物質が存在している。
中でも感情を司っているものは主に３つ。
ドーパミン⇒欲求　快楽　
ノルアドレナリン⇒恐怖　不安　
セロトニン⇒ドーパミンとノルアドレナリンをコントロール　平常心を保つ
黄体期には何らかの影響で
生成量の減少、再取り込み量の増加などでセロトニンの機能が低下。
セロトニンの影響で心の不調を引き起こしていると考えられている。

脳内物質セロトニンによるイライラの場合は
イライラと怒りっぽくなるが直後に自己反省する。
落ちこみやすく　すぐに泣く。
激しい気分のアップダウンを引き起こしてしまう。

＜心の不調＞
イライラする
怒りっぽくなる
あとで自己反省
落ち込みやすい
すぐに泣く
食欲が増す
甘いものが欲しくなる…

セロトニンとＰＭＳの関係・メカニズムは
まだ未解明のことも多いのが現状。

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ＰＭＳセルフチェックするには？
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ステップ１「自分の生理と不調を記録」
不調がいくつから起きていつ治まっているの把握するために
自分の月経周期と症状を毎日　日記のように記録していく。
「ＰＭＳメモリー」と呼ばれる婦人科でも配られているノートの場合
記入内容は　症状、症状の重さ、月経の日、基礎体温、出来事
生理の２週間前から１０日前に始まる不調のでやすい黄体期
ここがポイントになる。

黄体期に症状があるかどうかを確認することが大事。
黄体期を知るには基礎体温をつけることが大事。
基礎体温の高温期＝黄体期

基礎体温の測り方
起床後すぐに寝たまま検温
舌下の体温を毎朝同じ時刻に測る

ＰＭＳメモリーは婦人科でもらうこともできるが
ホームページからダウンロードすることもできる。

基礎体温を毎日つけるのはとても大変なこと。
１週間まるまるつけるのが難しければ５日位つけるような気持ちで…
１日抜けてもまた次の日つければいいという感じでつけていく。
もしどうしてもつけられないのであれば
生理の日にちだけは記入して　
生理の前後で症状がどう変化しているかを把握する。

ＰＭＳ改善の第一歩は自分がＰＭＳだと気がつくこと！
把握することによって　この時期は
重要な仕事は入れないようにしようとか
彼氏とのデートは入れないようにしようとか　対処することもできる

■楽天「基礎体温」で検索

　■「体温表」で検索　　

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ステップ２　「生理前の不調を軽減する方法」

日々セロとニンが作られている場所は神経とつながっている。
そのため網膜に光の刺激を与えるとセロトニンの生成が活発になる。
朝目覚めたらまずカーテンを開けて　部屋に日光を取り入れて
セロトニンのスイッチをオン！

＝症状がある時に試せる方法＝
生理前のイライラや落ち込み感に対応したアロマエッセンス
　「ラベンダー」イライラ感
「ベルガモット」気分の落ち込み
気になる症状によって使い分ける。

最近では火を使わない素焼きの石も市販されている。
ゆっくりとキハツしてくれるので
そのまま眠ってしまっても安全です。

手軽な方法としてはティッシュやハンカチにアロマをたらす方法
イライラしたり気分が落ち込んだら嗅ぐ。

＝毎日続けたいこと＝
セロトニンの原材料はトリプトハンという成分。
ビタミンＢ６が助けてセロトニンに変化している。
トリプトハンはたんぱく質が分解された必須アミノ酸。
肉・魚類（かつお・いわし・まぐろ…）
乳製品（ヨーグルト・牛乳・チーズ…）
豆類（味噌・納豆・豆腐…）
特に青魚はビタミンＢ６も含んでセロトニンの材料としてオススメ。
他にも玄米や納豆なども両方含まれている。
トリプトハンが脳内に運ばれるのに必要なのは
炭水化物なので一緒にとることが大切。
穀類（ご飯・パン・うどん・スパゲティ…）
ビタミンＢ６にはバナナなどがある。

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ステップ３「病院を受診」
生理前のメンタル面の不調で病院に行ったら…

シーズレディースクリニックの場合
痛みを伴わないメンタル症状だけだったら基本的に問診のみ。
ＰＭＳ自体が検査でわかるような類のものではないので…
問診内容は　生理周期、症状がある場合　最も苦痛な症状
その結果に応じて薬を処方する。
まずは漢方薬を処方することが多いそうだ。
あるいはＳＳＲＩという新しい抗うつ剤。
副作用が少ないということで婦人科の医師も使いやくなった抗うつ剤。
間接的にセロトニンの作用を強める働きがある抗うつ薬のひとつ。
いずれも症状の重さや本人の希望などを考慮して
患者が納得できる治療法をとるというのが
メンタル面の治療方針のようです。