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カテゴリ:睡眠・いびき・無呼吸・寝相・体内時計
本当は怖い家庭の医学(診察日:5月13日 )より
睡眠スペシャル 『本当は恐い昼間の眠気~失われた時間~』 S・Jさん(女性)/52歳(現在) 保険のセールスレディ 保険のセールスレディとして働くS・Jさんは、仕事先で知り合ったFさんと再婚。 以来、夜は夫の帰りを待って就寝は11時、 朝は6時には起きて朝食と弁当づくりと、生活パターンが大きく変わりました。 そんな生活にも慣れてきた頃、仕事中、強い眠気を覚えるようになったS・Jさん。 毎日7時間は睡眠をとっているし、気が緩んでいるだけだと 自分を納得させていましたが、眠気はエスカレートしていくばかりでした。 再婚から1ヶ月 睡眠時間7時間でも朝から眠気を感じます。 自分では気がついていませんでしたが ご主人によると 寝ている間 大きないびきをかいていたというのです。 同居して間もない夫にいびきをきかせるのはさすがに恥ずかしいもの。 なんとしてもいびきを止めたいと思って総合病院を受診しました。 すると睡眠時無呼吸症候群の疑いが… 睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に何度も呼吸が止まり酸欠状態に陥る病。 その原因は 肥満。 喉のや舌についた脂肪が気道を圧迫、気道が狭くなることで いびきをかいたり 呼吸が止まりやすくなる。 そして睡眠時無呼吸症候群になるとよる熟睡することができないため 日中 強い眠気に襲われる。 医師から渡されたのは睡眠中に気道を広げるマスク。 この治療でいびきや昼間の眠気も解消できるはず… S・Jさんはこの治療に望みを託したのです。 確かに治療のおかげでいびきは治まっていましたが ところが 治療をしても朝から続く眠気は変わらなかったのです。 これは疲れがたまっているからかもしれないと 週末 いつもより長い時間眠ることにしました。 土日と2日続けて10時間の睡眠をとったのに眠気は解消されません。 途方にくれたS・Jさんに悲劇が… 居眠り運転をして追突事故を起こしてしまったのです。 詳しい検査の結果本当の病の正体が明らかになりました。 (1)昼間に強い眠気 (2)朝から眠気を感じる 病名 ⇒ 睡眠不足症候群 <なぜ、昼間の眠気から睡眠不足症候群に?> 「睡眠不足症候群」とは、慢性的な睡眠不足によって、 日中、強い眠気に襲われる病のこと。 悪化すると、日常生活にも支障をきたすこの病は、 2005年、国際的に認められたばかりの新しい病です。 最新の調査では、交通事故を起した人の中に、 この病を患っていた人が、多数いると分かり始めているのです。 健康な人の場合は、眠気と覚醒のリズムで、 日中は正午から午後3時頃までの間だけ眠気を感じます。 しかし、この病になると、朝起きてすぐに眠気に襲われるばかりでなく、 正午から午後3時の時間帯に耐え難い眠気を感じてしまうのです。 S・Jさんの場合も、この眠気と覚醒のリズムで 最も眠気を強く感じる、午後2時に居眠り運転をしてしまいました。 しかし、S・Jさんの場合、毎日7時間は寝ていたはず。 なのになぜ、この病になってしまったのでしょうか? 実は1日に必要な睡眠時間は、人それぞれ個人差があるのです。 そのタイプは大きく4種類に分けられます。 5時間から8時間の睡眠が必要な人を『平均的睡眠者』と呼び、 睡眠時間が5時間未満でも平気な人を『ショートスリーパー』 そして10時間以上必要な人を『ロングスリーパー』 8時間から10時間必要な人を『ロングスリーパー傾向者』と言います。 このタイプの違いは、生まれ持った体質に加え、 長年の生活習慣によって決まると言われています。 事実、ロングスリーパー傾向の人は、6時間以上眠っているにも関わらず、 睡眠不足症候群を発症してしまっているのです。 元々ロングスリーパーの傾向があったS・Jさんは、 本来最低8時間以上の睡眠が必要にも関わらず、 毎日7時間しか眠っていなかったため、睡眠不足症候群を発症してしまいました。 睡眠不足症候群が、通常の睡眠不足と異なる点は、 1日や2日良く寝るだけでは足りず、 およそ2週間は適正な睡眠時間をとらないと、昼間の眠気がとれないということ。 そのため、S・Jさんは、週末だけぐっすり眠っても眠気がとれなかったのです。 睡眠不足症候群は、24時間社会となった現代、 働き者の日本人に多いといわれる病。 さらに今後、患者数は増えていくことが予想されます。 だからこそ、自分の『適正睡眠時間』を知ることが大切なのです。 あなたは昼間我慢できない眠気に襲われていませんか? その眠気 起きてからずっと続いていませんか? そして何より 自分に必要な睡眠時間を分かっていますか? テレビの明るさやテレビの音など光や音は睡眠を浅くする。 テレビをつけっ放しで寝ると睡眠の質は悪くなる。 しかしテレビの音等がなくなることで寝つきが悪くなる場合もある。 どちらを選ぶかということになる。 ホラーチェックは睡眠日誌検査 ゲスト患者の1週間の睡眠の状態を細かく記入。 自分が眠った時間を記入。 昼間に眠気を感じた時間を記入。 昼寝など仮眠の時間を記入。 これを1週間つけると睡眠時間が足りているかどうかがわかる。 さらには1日に必要な睡眠時間のタイプも分かる。 正常な人の場合は午後12時から3時の間に眠くなる。 朝から眠気が続く日が多いのは慢性的な睡眠不足に陥っている証拠。 したがって 12時から15時前後の昼間のみ眠気があるとか 日中全く眠気がない日の睡眠時間が1日に必要な睡眠時間と考えられる。 その時間が 5~ 8時間⇒平均的睡眠者 8~10時間⇒ロングスリーパー傾向 10時間以上⇒ロングスリーパー 5時間未満⇒ショートスリーパー 週に3日以上の長時間の眠気を感じる時は慢性的な睡眠不足と考えられる。 昼寝をしないと眠気に襲われる場合は慢性的な睡眠不足と考えられる。 睡眠習慣を改善するとっておきの睡眠法 「正しい昼寝法」 専門医・内村先生の指導のもと昼食後に昼寝をしている高校がある。 その結果 授業中の居眠りが減り 集中力が上がった。 夜の睡眠が規則正しくなったなど睡眠習慣全般が改善された。 しかしただ眠ればいいというわけではない。 「理想的な昼寝をするには?」 1)15分から20分以内 2)眠れないときは「寝たふり」でもかまわない 昼に深く寝てしまうと目覚めも悪く夜の睡眠も浅くなる。 あくまでも昼寝は浅い睡眠にとどめる。 1時間以上眠ると深い睡眠になってしまう。 長くても1時間 15分から20分の昼寝が最も効果的に 睡眠不足の解消と睡眠習慣の改善に役立つ。 目をつむるだけでも脳はリフレッシュできる。 眠る半分くらいの効果はある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.16 21:56:28
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