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カテゴリ:子宮筋腫・更年期障害・子宮がん・女性外来
本当は怖い家庭の医学(6月17日 放送)より
女性ホルモン徹底解明スペシャル! 女性の一生を左右するとても大切な物質を知っていますか? それは「女性ホルモン」 体内で作られる女性ホルモンの量は一生でわずか酢ポーン1杯分だけ。 たったこれだけの量ですが妊娠、出産に関わるだけでなく 女性の身体を健康に保つ上でなくてはならないものなのです。 女性ホルモンは10歳の頃から分泌量を増やし始め 初潮を迎えたあたりからピークを迎え安定する。 ちょうど妊娠・出産に適しているのは20代~30代 そして40代後半になると分泌量は急激に減り始める。 この時期がいわゆる更年期。 多くの女性が50歳前後で閉経を迎え女性ホルモンも少なくなる。 この女性ホルモンのある変動で身体に様々な変化が起きる。 恐ろしい病を発症してしまうことがある。 その中でも今注目を集めている2つの病を今回は取り上げる。 「本当は怖い胸の圧迫感~閉ざされた道~」 F・Aさん(女性)/53歳(発症当時) 行政書士 毎日、様々な人の相談や書類の作成に追われていた行政書士のF・Aさん。 その日も深夜に帰宅し、遅い夕食を摂ろうとした時、 心臓がドキドキし胸の圧迫感に襲われました。 しかし胸の圧迫感は2~3分で嘘のように消えたので気に止めませんでした。 3ヵ月後、今度は喉が圧迫され息が詰まる感覚に襲われたF・Aさん。 今回も異変はすぐに治まってしまいました。 その異変を同僚に話すと、更年期障害の症状だと言われました。 少しでも症状が和らいでくれればと、更年期障害の市販薬を 飲んでいたF・Aさんですが、さらなる異変が襲いかかります。 薬を飲んで2ヶ月再び胸の圧迫が襲いました。 今度は以前よりも長く30分ほど続きました。 しかし症状がでるのは2~3ヶ月に1度だけ たいしたことはないとタカをくくっていました。 胸に圧迫感を感じてから2年後 ついに最終警告が… イライラを募らせていたその時 今までの圧迫感とは違う 踏みつけられたような胸の痛みに襲われ 大学病院に緊急入院。 (1)胸の圧迫感 (2)喉の圧迫感 (3)再び胸を圧迫感が襲う (4)胸の痛み 病名 ⇒ 微小血管狭心症 <なぜ、胸の圧迫感から微小血管狭心症に?> 「微小血管狭心症」とは、心臓の筋肉の中を走る細い血管が狭くなり、 一時的に血流が滞ることで胸の痛みなどを引き起こす病。 では、なぜ、血管が狭くなってしまうのでしょうか? そこに深く関係しているのが、女性ホルモンだったのです。 女性ホルモンは、45歳から55歳の閉経前後に、急激に減少します。 これがいわゆる更年期と呼ばれる時期。 実はこの更年期に、微小血管狭心症は起こりやすいのです。 主に卵巣から分泌される女性ホルモン・エストロゲン。 その重要な役割は、卵巣自身に働きかけ、 その細胞から卵子を作り、排卵の準備をすること。 さらに、もう一つ大切な役割が、血管の太さを拡張し、 血管の内膜が傷つかないよう保護すること。 そのため、女性ホルモンが出ている間は、 女性は心筋梗塞など血管の病になりにくいと言われています。 しかし、更年期を迎え、女性ホルモン・エストロゲンが減少すると、 血管が徐々に収縮し、詰まりやすい状態に陥ってしまいます。 とはいえ、更年期の女性すべてが、この病になるわけではありません。 では、F・Aさんの何が原因だったのでしょうか? それは…ストレス。几帳面なF・Aさんは、非常にストレスを感じやすく、 自らストレスを溜め込んでいたのです。 すると、強いストレスがかかることで、交感神経が刺激され、血管が収縮。 心臓の細い血管が、エストロゲンの減少で狭くなり、 ストレスの影響で、さらに狭くなった結果、血流が滞ってしまったのです。 彼女に起きた異変は、すべて心臓の細い血管が詰まり、 酸素不足に陥ったことが原因でした。 この病は、アメリカで1980年代に提唱された比較的新しいもの。 そのため、いまだ認知度が低く、検査で見過ごされ、 ドクターショッピングを繰り返してしまう人も多いのです。 更年期障害でも、動悸や息切れなど様々な症状が出ます。 しかし、すべて更年期だからと片付けていると、 その陰に心臓の病が隠れていることもあるのです。 女性の皆さん 突然 胸の圧迫感に襲われることはありませんか? 更年期でストレスを感じていませんか? そして何より 女性ホルモンのことを正しく理解していますか? 女性ホルモンエストロゲンには血管を守る力がある。 そのため女性は閉経前であれば狭心症や心筋梗塞など 血管の病になる患者数は非常に少ない。 しかし 更年期以降 特に閉経後はその患者数が急増する。 そして微小血管狭心症にもなりやすくなる。 今回のホラーチェックは血液検査によって 体内のエストロゲンの量を調べた。 45歳以降のエストロゲンの分泌量以下に減っていたらレッドゾーン。 もちろん更年期以降の方はレッドゾーンの危険性が高いが 若くてもエストロゲンが減っている場合もある。 レッドゾーンは2人 56歳の岡本麗さんのエストロゲンの減り具合は年齢相応。 47歳の清水よしこさんは エストロゲンの減り具合が通常よりも少し早かった。 ところが57歳の八代亜紀さんは 同年代の女性よりもエストロゲンの量が多かった。 100歳まで生きている長寿の女性は エストロゲンが枯渇していないことがある。 エストロゲンは卵巣だけでなく副腎でも作られている。 副腎で作られるエストロゲンが多い可能性がある。 同年代の女性よりも血管を若い状態で保てる。 自分でエストロゲンを増やせる? 自分で増やす方法はない。 逆にエストロゲンが減りやすくなる状況というのはある。 エストロゲンの分泌量が減少する原因 ・ストレス ・睡眠不足 ・多忙 ・バランスの悪い食生活 ・急激なダイエット 今後どうすればいいのか? 血管を丈夫にするのが長生きの秘訣。 動脈硬化を進ませない生活習慣を心がける。 ・ストレスをためない ・運動をよくする ・バランスの取れた食事 ・睡眠をよくとる 胸に圧迫感があった場合は何科へいけばいいのか? 循環器内科 医師に微小血管狭心症の記事を見せて 「これと症状が同じですが これでしょうか?」 と相談することをオススメする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.19 21:09:04
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