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カテゴリ:手・肩・頚椎症性脊髄症・首・ひじ
ハピふる!(2008/6/23放送)より
肩こりとは違う「四十肩」「五十肩」 肩がこったときどうしていますか? 筋肉が硬くなって 血行が悪くなった時に起こる肩こり。 そこを揉んだり叩いたりすれば血行がよくなりこりも解消される。 しかし同じ肩の痛みでも違うところでトラブルが起きていれば いくら揉んでも叩いても全てムダ。 中高年の肩を突然襲う激痛 正式名称「肩関節周囲炎」 いわゆる四十肩 五十肩のこと。 ちなみに四十肩というのは後から出てきた俗称である。 また四十肩、五十肩は20代、30代でもなる場合があり 80代、90代でもなる場合はある。 五十肩の典型的な症状 ・痛みで腕を上げられない ・横に腕を上げられない ・背中の方に手が回せなくなる ・腕全体が重くだるい感覚 寝返りをした時に痛くて目覚めるとか 睡眠不足になってしまうこともあるそうだ。 痛みの発生源はどこなのか? 五十肩の場合は 痛みは関節の周囲の組織の炎症や損傷で起きている。 関節に痛みが起きて動きの制限があるのが五十肩。 肩こりのようにいくら揉んでも叩いても痛みが和らぐことはない。 肩こりと勘違いしてしまう人も多い。 50歳になると誰でも五十肩になるわけではない。 50歳以上の10人に1人くらいが発症する。 同じ年代でも五十肩になる人とならない人がいる。 その違いは一体何なのか? 調べていくと日常生活の何気ない動作によって 痛みを起こしやすい人と起こしにくい人がいると判明。 さらに五十肩と同じような症状の中には手術が必要なケースもあった。 肩が硬くなってしまうのではない五十肩の中にいるそうで その場合は病院に行って診断を受け手術を受ける方がよい。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 肩こりは筋肉の疲労であり 五十肩は関節の炎症である。 そもそも炎症はどうして起きてしまうのか? あまり使っている意識はないが肩は土台であり とてもよく使っている場所なので壊れやすい。 上下左右に大きく動く腕を支えるのが土台となる肩。 腕の骨と肩甲骨は関節包という薄く柔らかい膜状の組織でつながれ その外側を筋上の腱が包み込んでいる。 実は五十肩の炎症はほとんどがこの腱の部分に起きる。 主に関節包が硬くなりそれを覆う腱が炎症起こす。 また時には擦り傷のように腱が切れてしまうこともある。 五十肩と言う呼び名から単なる老化現象と思いがちだが 人間の身体の関節は90歳くらいまで使えるようにできている。 しかし人間は不精なので上手に使えていない部分がいくつも出てくる。 そうすると筋肉が使われているのと使われていないので バランスが崩れ 関節に無理がかかる。 しかし人間は認識できずに使い込んでしまう。 五十肩になるかならないかは日ごろの肩の使い方にある! 腕の骨が動く時 それにつながる肩甲骨も一緒に動く これが肩の関節に一番負担の少ない理想的な動き。 しかし肩先から腕だけの動作では肩甲骨が動かず 関節に不自然な力が加わってしまう。 四十肩、五十肩の肩は肩甲骨の動きが悪い人が多い。 中でも一番 肩関節に負担をかけてしまうのが ちょっと不精をして後ろ手を伸ばした瞬間。 状態を捻って後ろに手を伸ばせば 腕と肩のラインが一直線になり関節にも負担がかからない。 ところが腕だけを後ろに動かすと肩甲骨は前向きのまま 関節は不自然な角度で負担がかかってしまう。 こんな無理が日常的に繰り返されてしまうのにはひとつ理由がある。 肩甲骨が他の骨と接しないで宙ぶらりんの状態になっていること。 今 どんな位置にあるのか自覚しにくいのが肩甲骨。 肩甲骨のセルフチェック (イスに座って) ・お腹のあたりで指を組み 背筋を伸ばし後ろへそらす。 肩甲骨を縮めるように行う。 ・腕を楽に膝の上に乗せる。 両肩をゆっくり上げ下げする。 左右が傾いていないか鏡を見ながら確認する。 肩甲骨と腕の骨の連動をチェック (たすきか紐を用意) ・たすきをかける。モップがけをする。 たすきで両腕を固定すると腕の骨と肩甲骨が連動して動く。 これで動きを学習するとよい。 「五十肩予防」の大事なポイント 肩甲骨はわき腹・腰の筋肉と連動している。 ここが強張っていては無意識に肩先だけの動作になりやすい。 肩と肩甲骨を一緒に動かすためには それに連なる身体の筋肉も柔軟性が必要。 ただし 炎症の痛みが強い場合は無理して肩を動かすのは厳禁。 痛みのない肩だけゆっくり伸ばしたら 後は背中や腰の筋肉をほぐす程度にとどめます。 肩から腰にかけてのストレッチは五十肩のリハビリや予防策に最適 =ストレッチ= イスに座っり 腕を斜め前に出す。 ひじ・指先をしっかりと伸ばして 延長線上に引っ張られているような感覚で伸ばす。 わき腹が伸びていることを意識する。 伸びきったらそのまま深呼吸 ゆっくり戻る。 反対側も行う。 首は真っ直ぐ 上半身を前に倒す感じ。 左右で3セット行う。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 同じような症状で手術が必要なケース「腱が切れる」 肩甲骨と腕の骨を覆い包む腱が切れる「腱板断裂」 これが状況によっては手術が必要な五十肩のケース。 リハビリに長期間かかるため 多少腕が動く 患者さんにとっては非常に決断の厳しいところだが 医師の立場からは傷が大きくなり痛みが我慢できず どうしようもないから手術を行うよりも 傷が小さいうちに手術をしたほうが治りも早い。 「肩関節鏡手術」 全身麻酔 およそ1センチの穴を肩に数箇所 そこから内視鏡で確認しながら断裂している腱を骨に縫い合わせる。 およそ1年後には組織は結合する。 早ければ術後2週間ほどで退院できる。 腱板断裂の手術は肩関節鏡手術が一般的だがあくまで選択肢の1つ。 「腱板断裂」と「五十肩」の見分け方とは? 肩を患った時に 上がらない腕を 反対側の手で支えても上がらない時は 肩関節の周囲が炎症によって固まった状態なので五十肩。 腱板断裂の場合は 上がらない腕を 反対側の手で支えたら上がった時は 肩甲骨と腕の骨を覆い包む腱が切れた状態で腱板断裂。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.30 21:07:57
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