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カテゴリ:歯・歯周病・噛みあわせ・口臭・味覚・口
本当は怖い家庭の医学(診察日:9月9日 )より
『本当は怖いアゴの痛み~外されたエンゲージリング~』 S・Eさん(女性)/37歳 OL 気がつけばアラウンド40のS・Eさん 念願の結婚を半年後に控え、 ハネムーンの休暇を取るために毎日残業することにしたS・Eさん。 その日もオフィスで長時間のパソコン作業に追われていましたが、 大あくびをした時に、ズキッとうずくような痛みをアゴの付け根辺りに感じました。 痛みを感じたのは一瞬だったため、大したことないだろうと思ったS・Eさん。 しかし、その後も気になる異変が続いたのです。 1ヵ月後 ズキっとするアゴの痛みは続いていました。 口を大きくあけるとアゴが痛み さすがに気になり 仕事が落ちついたら病院を受診しようと思っていました。 ところが数日後 恐る恐る口を開けたところ痛みはありません。 痛みがないことですっかり安心してしまいました。 結婚式を1ヵ月後に控えたある日、大きく口を開けた瞬間 アゴの付け根で指の関節を鳴らすような奇妙な音がしました。 痛みや痺れは全くありません。病の警告を無視し続けたS・Eさん。 アゴに感じてから痛みを半年 お互いの両親が揃う初顔合わせの日 小ぶりのお寿司が口に入りません。 数時間前まで大きく開いていた口が突然開かなくなりました。 無理やり口を開けて食べようとした瞬間 アゴに釘を打ち込まれたような激痛が… その場でうずくまり病院に運ばれました。 (1)アゴの痛み (2)アゴから関節を鳴らしたような奇妙な音がする (3)にぎり寿司くらいの大きさの物が口に入らない (4)アゴに釘を打ち込まれたような激痛 病名 ⇒ 顎関節症 <なぜ、アゴの痛みから顎関節症に?> 「顎関節症」とは、何らかの原因で アゴにかかった大きな負担から、痛みや音が出るといった異変が発生。 最終的には、口がほとんど開かなくなってしまう病のこと。 潜在患者数は、日本人のなんと2人に1人。 20代から30代の女性に多く見られる病です。 では、なぜ口が開かなくなってしまうのでしょうか? 実はこの病は、口の中の「関節円板」と呼ばれる部分に 異変が生じると発症するのです。 関節円板とは、スムーズに口を開け閉めするために、 アゴの関節の間でクッションの役目を果たす柔らかい組織のこと。 しかし、この病を発症すると、関節円板が 本来の位置からずれてしまい、口が開けづらくなっていくのです。 なぜこんな事態が起きてしまうのか、原因はまだ完全には分かっていませんが、 近年、ある生活習慣が注目され始めています。 それは、精神的ストレスによる長時間の歯の噛み締め行為。 なんと一度の噛み締め行為で、アゴには50kgもの負荷がかかると言われています。 S・Eさんの場合も、連日、長時間に及ぶパソコン作業で精神的ストレスが蓄積。 無意識のうちに歯を噛み締め続けていたと考えられます。 すると、関節円板は圧迫され続け、やがて周辺の組織に炎症を引き起こします。 最初に現れたアゴの痛みはこの炎症が原因であり、 この痛みこそ顎関節症を発症したサインだったのです。 もしこの時点で専門医の診断を受けていれば、彼女の病は問題なく完治したはず。 ところが炎症を起こした組織は、時間とともに沈静化。 すると痛みも消え、S・Eさんは異変が治ったものと勘違いし、 結果、彼女の関節円板への負担はますます蓄積。 徐々に前方へと押し出されていったのです。 こうして生じた異変こそ、アゴが発したあの奇妙な音。 これは大きく口を開けた拍子に、ずれていた関節円板が、 一時的に元の位置に戻った音だったのです。 その後も、絶え間ない圧迫がかかり続けたS・Eさんのアゴは、 ついに関節円板が前方へと脱落。 口を開けようとするアゴの動きを邪魔してしまいました。 その結果起きたのが、握り寿司が一口で食べられないという異常事態でした。 それでも強引に口を開けようとしたS・Eさん。 次の瞬間、アゴの付け根に無理な力がかかり、猛烈な痛みが発生。 彼女はその場で、倒れてしまったのです。 この病の最も恐ろしいところは、S・Eさんのように、ある日突然、 関節円板が完全に脱落、いきなり口が開かなくなってしまうということ。 だからこそ、アゴに異常を感じたら、 すぐに専門医の診断を受けることが大切なのです。 あなたは最近 大きく口を開けた時 アゴに痛みを感じませんか? または アゴから奇妙な音が聞こえてきませんか? そして何より 気付かないうちに歯をかみ締め続けていませんか? レッドゾーンは吉澤ひとみさん1人 口が3.8センチしか開きませんでした。 口が4センチ未満しか開かない場合は顎関節症を疑う。 何かが関節の動きを邪魔している恐れがある。 関節円板がずれている可能性がある。 さらに検査を追加 顎関節症を簡単検査「アゴの関節チェック」 アゴの触診を行い 現在顎関節症を発症しているか または将来 発症する恐れがあるかがわかる。 ・耳の1センチ前あたりを指で押さえる。 ・口を大きく開けると触れている部分が凹む。 ・口を閉じると凹んでいる部分が元に戻る。 関節円板がずれている可能性がある時には 1)左右の関節の動きが大きく違う 2)音がする 3)痛みがある その場合は 硬いものを食べるのをなるべく控える =注意が必要な硬い食べ物= イカ、タコ、あわび、ホルモン… =アゴに負担がかかる行動= ・左右どちらか片方だけで噛む ・頬杖をつく ・うつ伏せ寝をする アゴに負担をかけることを避ければ顎関節症の発症を防げる可能性がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.12 22:21:44
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