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カテゴリ:病院・健康診断・主治医・薬
本当は怖い家庭の医学(診察日:9月30日 )
間違った薬の飲み方&芸能人症例3時間スペシャル 『間違った薬の飲み方<1>~高すぎる代償~』 S・Mさん(女性)/37歳 OL 海外旅行から帰国した頃から鼻のつまりや喉の痛みを感じるようになったS・Mさん。 その後、夜中に咳が出るようになった彼女は、 夏風邪がひどくなってきたと思い、市販の風邪薬を服用。 すると、息苦しさを伴う激しい咳に襲われました。 実は、日頃から新しい薬を買ってもビンのまま保存、 中の注意書きや箱書きを読むことなく、そのままゴミ箱に捨てていました。 昼間は咳がでないので 翌日も風邪薬を飲みました。 すると30分も経たないうちに 激しい咳ばかりか、吐き気にまで襲われます。 翌日ようやく近所の内科で診察を受けました。 問診票の「薬アレルギーはありますか」の欄には「なし」と記入。 その結果 咳止めと抗生物質、風邪薬を処方されますが、 それを飲んだ15分後、猛烈な息苦しさを感じ、意識を失ってしまいます。 すぐに救急病院に運ばれ一命は取り留めました。 病の正体はすぐにはわかりませんでした。 (1)鼻のつまり (2)喉の痛み (3)夜中の咳 (4)息苦しさを伴う咳 (5)吐き気 (6)猛烈な息苦しさ 病名 ⇒ 解熱鎮痛薬喘息(げねつちんつうやくぜんそく) <なぜ、解熱鎮痛薬喘息に?> 「解熱鎮痛薬喘息」とは、風邪薬や痛み止めなどに使われる 解熱鎮痛成分に対して、過敏に反応してしまう病。 いったんこの病になると、それまで問題なかった薬でも、 体がアレルギー反応を起こしてしまい、喘息発作がおきてしまいます。 患者は10代から高齢者までと幅広く、 現在、日本の患者数はおよそ30万人にも上ると言われています。 しかし、なぜこの病になってしまうのか、原因はまだ分かっていません。 言い換えれば、この病はいつ誰に起きてもおかしくないのです。 では、S・Mさんは、いつこの病を発症していたのでしょうか? 彼女の場合は、海外から帰国した頃だと考えられます。 あの時起きた、鼻のつまりや喉の痛み、さらには夜間の咳。 これらの症状は、鼻、喉、気管支などの気道に、慢性的な炎症がおこり、 いつアレルギー反応が起きてもおかしくない状態になったことのサインだったのです。 しかし、そうとは知るよしもない彼女は、解熱鎮痛成分を含む風邪薬を飲んでしまいました。その結果、気道の炎症が急激に悪化。 喘息を起こし、あのひどい咳と息苦しさに襲われたのです。 実はこの症状こそ、この病の最大の特徴。薬を飲んで1時間以内に、 ひどい咳や息苦しさを感じたら、解熱鎮痛薬喘息を疑う必要があるのです。 では、S・Mさんがもっと早く異変に気付く方法はなかったのでしょうか? 実はそれこそが、普段は捨ててしまっていた注意書きを しっかり読むことだったのです。 なぜなら、この病を起こす危険がある薬の注意書きには、 厚生労働省より、こんな警告を載せることが指導されているのです。 「次の人は服用しないこと。本剤または、他の風邪薬、 解熱鎮痛薬を服用して喘息を起こしたことがある人」 さらに「まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。 その場合は直ちに医師の診療を受けること」 その一つに「喘息」があげられているのです。 しかし、そんな警告があるとは知らないS・Mさんは、 薬のせいで異変が起きたとは思いもせず、 「薬アレルギーなし」と答えてしまいました。 もし注意書きを読んでいれば、自分に起きた異変を、 薬アレルギーと疑えたかも知れません。 その結果、彼女には、喘息発作を起こしてしまう薬が処方されてしまい、 症状を悪化させてしまったのです。 解熱鎮痛薬喘息になっても、全ての解熱鎮痛薬が飲めないわけではありません。 その人の身体に合った安全な薬もあります。 その意味でも何より大切なのは、普段から注意書きをしっかり読み、 何か異変があったら、すぐに医師に相談することなのです。 あなたは今 鼻づまりや 喉がちくちくしていませんか? 薬アレルギーになったことがないからと安心していませんか? そして何より ちゃんと注意書きを読んでいますか? ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 解熱鎮痛薬喘息はアスピリンなどの成分に過敏に反応する体質になる病気。 原因がわかっていないため いつ誰が発症してもおかしくない。 喘息が出ていなくてもこの病になっている場合がある? ある。 薬に対してアレルギー反応を起こす病は解熱鎮痛剤薬だけではない。 「薬剤性劇症肝炎」 飲んだ薬が毒性の高い物質に変化し肝臓の細胞が破壊される 「薬剤性間質性肺炎」 肺胞の中で炎症が起き呼吸障害を引き起こす 「スティーブンス・ジョンソン症候群」 身体中の皮膚や粘膜を破壊し最悪の場合死に至る これらの病は根本的な原因はわかっていない。 薬剤アレルギーが起こることで病を発症する場合がある。 これらの病から身を守るには 「薬の注意書きを読む」ことはもちろん「自分の体質を知ることが大切」 ホラーチェックは「血液検査」 検査項目は日ごろ飲むことが多い 総合感冒薬、解熱鎮痛薬、抗生物質の3つ 1つでも薬剤アレルギーがあれば 将来病を発症する危険性があるということでレッドゾーンとなる 薬剤アレルギーは花粉症等のアレルギー体質の人がなりやすい。 レッドゾーン場合は 現在自覚症状がなくても 薬を飲み続ければ肝障害や発疹等の症状が出る可能性がある。 アレルギーがあった薬はもう飲めない? 同じ効果のある薬があるので問題ない。 問診票の「薬アレルギー」の項目は「はい」に○をする? ○をした上で「症状がない」ことを医師に伝える。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ■楽天「薬ケース」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.02 22:41:37
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