|
カテゴリ:病院・健康診断・主治医・薬
本当は怖い家庭の医学(診察日:9月30日 )
間違った薬の飲み方&芸能人症例3時間スペシャル 『間違った薬の飲み方<3> ~飲み合わせの悲劇~』 N・Tさん(女性)/57歳 主婦 日頃から身体に異変を感じると、すぐに病院に行き、 手元にはいつも薬がいっぱいだったN・Tさん。 最近何をするにも気力がわかない彼女は、心療内科を受診したところ、 軽いうつ病と診断され、抗うつ薬を処方されました。 2週間後、薬が効いたのか気分も晴れやかになり、 趣味のガーデニングに精を出すようになりますが、 張り切りすぎて今度は腰の痛みと張りを感じるように。 そこで整形外科を受診することにした彼女。 うつと腰痛は関係ないだろうと判断し、 うつ病の薬を飲んでいることを問診票に書かずに治療を受けました。 こうして処方された腰痛の薬と抗うつ薬を一緒に服用しました。 すると1時間後、喉の渇き 突然のめまい、 さらにはろれつが回らないなどの症状に襲われます。 救急病院に運ばれました。 (1)喉が渇く (2)めまい (3)ろれつが回らない 病名 ⇒ 薬の相互作用による急性薬物中毒 <なぜ、薬の相互作用による急性薬物中毒に?> 薬の相互作用とは、2種類以上の薬を一緒に飲んだ時に、 1種類で使用した時とは異なる変化が起き、 個々の薬の正常な効果とはかけ離れた作用が起きてしまうこと。 その結果、中毒症状に陥り、場合によっては、重篤な事態に至ることも。 現在、日本の一般的な総合病院で処方される薬はおよそ1800品目。 その中には、副作用を引き起こす可能性のある飲み合わせが、 実におよそ900通りもあると言われているのです。 これこそが厚生労働省が指定する「併用禁忌(へいようきんき)」と呼ばれる、 絶対避けなければならない飲み合わせなのです。 N・Tさんの場合は、抗うつ薬と腰痛の薬の飲み合わせがまさにそうでした。 どちらも、数多く処方されているごく一般的な薬なのですが、 この2つを同時に飲んでしまうと、薬の変化を助けるべき肝臓の酵素が 抗うつ薬にかかりきりとなり、腰痛の薬は阻害されてしまうのです。 その結果、腰痛の薬が高濃度のまま血液に流れこみ、 様々な異変を引き起こすと考えられています。 ではなぜ、この2つの薬が処方されてしまったのでしょうか? それはN・Tさんが問診票に記入した時、 つい「いいえ」と書いてしまったことこそが全ての元凶。 この過ちこそが、恐ろしい事態を招いてしまったのです。 ひと口に抗うつ薬、腰痛の薬と言っても種類は様々。 その全ての薬で相互作用が起きる訳ではありません。 また、こうした相互作用は、この2つの飲み合わせに限ったことではありません。 だからこそ自分の飲んでいる薬をしっかりと把握し、 病院の問診表にはきちんと書き込むことが大切なのです。 どうしても、飲んでいる薬を覚えきれないという方は、「お薬手帳」をぜひ忘れずに。 これを提示することで医師や薬剤師の的確な判断が可能となるのです。 さらに、「かかりつけ薬局」を作ることも1つの方法。 たとえ病院が違っても薬局が同じであれば、 飲んだ薬の経歴が分かり 薬の相互作用や副作用、 更にはアレルギーなどの可能性もチェックしてもらえるのです。 あなたは今 複数の薬を飲んでいませんか? それがどんな薬なのか きちんと把握していますか? そして何より 問診表に飲んでいる薬を申告していますか? ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 1つ1つの薬は安全でも中には 相互作用がおきてしまう飲みあわせがある。 薬の相互作用を防ぐためにもお薬手帳を利用する。 知らないと大変「間違った薬の飲み合わせチェック」 (1)結膜炎で点眼薬を使用している時に 花粉症の症状の目のかゆみ あなたならどうしますか? A)結膜炎の薬をさし すぐに花粉症の目薬をさす B)結膜炎の目薬をさし 10分おいて花粉症の目薬をさす C)朝に花粉症の目薬をさし 夜に結膜炎の目薬をさす 正解(B) 目薬は瞼の内側から染み込んでいく。 瞼の内側は1滴分しかスペースがない。 続けてさしてもどちらかしか効果が得られない。 1滴さして5~10分後にさせば両方の効果が得られる。 1日2回さす目薬を朝晩にわけると半日分ずつしか効果が出ない。 1度にたくさんさすのは? 目の大きさに関係なく目には1滴分のスペースしかない。 目からこぼれた薬でアレルギーが起きる人もいるので要注意。 (2)骨粗鬆症と診断され薬「ビスホスホネート」が処方された。 あなた何で薬を飲みますか? A)牛乳で飲む B)カルシウムの多いミネラルウォーターで飲む C)水道水で飲む 正解(C) ビスホスホネートは骨のカルシウム成分と結合して骨を強くする薬。 牛乳やカルシウムの多いミネラルウォーターで飲むと 骨に届く前にカルシウムと結合してしまい効果がほとんどなくなる。 医師や薬剤師がいう「水」は一般的に「水道水」を指している。 他の薬も水道水で飲むほうがいい? 基本的にはミネラルウォーターで飲んでも問題ない。 ビスホスホネートは水道水で飲む。 (3)本来は水で飲まないといけない薬 しかし 今は3つしかありません。あなたはどれで飲みますか? A)コーヒー B)麦茶 C)緑茶 正解(B) 麦茶は比較的水に近い成分のため この中ではよいと考えられる。 コーヒーと緑茶はカフェインが含まれており 薬の成分と重複する場合があるため要注意。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ■楽天「薬ケース」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.02 22:40:44
コメント(0) | コメントを書く
[病院・健康診断・主治医・薬] カテゴリの最新記事
|