植物にいやされて＊園芸日誌＊

本当は怖い家庭の医学（診察日：11月11日 ）より

日本の国民病とも言われる歯周病になると
別のある病を発症する確率が高いことがわかってきました。
その病とは一体なんだと思いますか？
１）ガン
２）緑内障
３）更年期障害

正解は（１）のガン
歯周病歴のある男性がガンになる可能性が
そうでない人と比べ１４％も高いことが判明した。
ガンだけではありません。
近年　の研究で命にか変わる病（糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、肺炎）
と大きく関係していることがわかっている。

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『本当は怖い間違った歯の手入れ～蝕まれる白い歯～』
Ｋ・Ｎさん（女性）／４３歳 専業主婦
主婦のＫ・Ｎさんのコンプレックスは、お世辞にもキレイとは言えない歯。
いつかは大きな口を開けて笑いたいと、徹底した歯の手入れを
始めることにした彼女は、食べた後はこまめに歯を磨き、
さらに歯が白くなる歯磨き粉も使うようになりました。
コーヒーや紅茶を飲んだらすぐ歯を磨き
ニオイの強い食事の後は念入りには磨き
２週間で歯ブラシをダメにするほど強めの歯磨きを続けました。
その年の冬、ようやく歯に自信が持てるようになったＫ・Ｎさん。
しかし、やがて水を飲んだ時ばかりか、
冷たい空気を吸い込んだだけでも歯がしみるように…
特に食事で痛むこともなく虫歯でないと思った彼女は
歯茎が悪いと思って歯茎を磨くようにしました。
ところが一生懸命磨いているにもかかわらず
歯が沁みるのが時折襲ってきます。
さらに沁みる時間が長くなってきました。
原因を探るために自分の歯をよーく見ると
歯と歯茎の間が黄色く変色していました。
黄色部分が歯の汚れだと思い込んでいた彼女は
その部分をよく磨くようになりました。
歯の脈打つような痛みを感じ　温かい飲み物で激痛が…
そのまま歯科医院へ駆け込みました。
（１）水が歯にしみる
（２）冷たい空気が歯にしみる
（３）歯と歯茎の間が黄色くなる
（４）歯の脈打つような痛み
（５）温かい飲み物で激痛
病名　⇒ 歯髄炎（しずいえん）

＜なぜ、間違った歯の手入れから歯髄炎に？＞
　「歯髄炎」とは、外部からの刺激や雑菌の侵入が原因で、
神経と血管が通っている歯髄に炎症が起き、激痛が走る病です。
いったんこの病にかかると、歯髄の中で炎症が広がり、組織が腫れあがろうとします。
しかし、歯髄は象牙質に囲まれているため、腫れあがることができず、神経を圧迫。
ズキズキとした激痛が走るのです。
さらに、症状が進むと血管が収縮し、組織に酸素が運ばれなくなり、
ついには歯髄が壊死してしまうことも。

歯髄炎の最も多い原因は虫歯。
しかし、Ｋ・Ｎさんの場合は、虫歯ではありませんでした。
その原因は、彼女の間違ったブラッシングにあったのです。
１つは、きれいにしようと思うあまり、
２週間で歯ブラシがダメになってしまうほど、力の入れすぎたブラッシング。
もう１つは、そんなブラッシングを１日何回も続けてしまったこと。

歯の外側のエナメル質は硬いため、歯磨き程度では、簡単には削られません。
しかし、間違ったブラッシングで次第に歯茎に炎症が起き、
なんと歯茎が下がり始めてしまったのです。
その結果、歯と歯茎の境目の象牙質がむき出しになってしまいました。

そして、その象牙質の露出が招いた病こそ、「知覚過敏」
冷たい水を飲んだだけで、歯がしみるようになってしまう知覚過敏。
しかし、まさか病気だとは思わず、さらに強く磨き続けてしまいました。
これこそが知覚過敏の落とし穴。
歯の表面のエナメル質に比べ、象牙質は柔らかい組織。
歯磨きで削りとられてしまうのです。
間違ったブラッシングで歯の象牙質が削られると、
歯髄に刺激がより伝わりやすくなってしまい、炎症が発生。
あの脈打つような痛みが出始め、ついに歯髄炎を発症してしまったのです。
現在、日本人の４人に１人が知覚過敏だと言われ、
２０代から５０代に多く発症するといわれています。
だからこそ、歯髄炎になる前に、早期に治療することが大切なのです。

あなたは　歯に水がしみませんか？
あなたの歯茎　下がってはいませんか？
そして何より　間違った歯磨きをしていませんか？

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加齢も歯茎が下がる大きな要因。
高齢化社会が進むほど歯の病は増加する。

歯茎が下がる原因
・加齢
・間違った歯磨き

歯茎を下げない方法は？
正しく歯を磨くことが大切。

歯を病からも守る「本当に正しい歯の磨き方」
１）歯ブラシは軽く持つ
　鉛筆を持つように軽く持つ
２）毛先を歯の表面に垂直に当てる
３）横に１本ずつ細かく磨く
　横に数ミリほどの幅で振動させる
　歯と歯茎の間の歯周ポケットも磨く

歯ブラシの硬さはどれくらいがいい？
先生も非常に悩むそうだが…
歯周病の人は柔らか目がよい。
タバコのヤニ等の汚れを落としたり　スッキリしたい人は硬めがよい。
通常は普通の硬さで問題ない。

Ｑ１）あなたは普段　どのくらいの量の歯磨き粉を使っていますか？
Ａ）歯ブラシの縦幅程度つける
Ｂ）歯ブラシの横幅程度つける

正解（Ｂ）
歯磨き粉は少量でも十分に効果がある。
歯磨き粉を大量につけて強く磨くと
歯磨き粉には研磨剤が入っていることもあるので
歯の表面が削れる可能性があるので要注意

歯磨き後のゆすぎ方にも注意が必要！
歯磨き粉には薬効成分が含まれているものもある。
歯の再石灰化を促したり　虫歯の進行を抑制する働きがある。
薬効効果のある成分をすぐに出してしまうのはもったいない。
１回唾液を出し　１回程度ゆすぐくらいでよい。

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知らないと危険「歯の常識」
Ｑ１）虫歯は人から感染する？○か×か

正解　○
虫歯は感染症の１つ。
生後すぐの赤ちゃんには虫歯菌はいない。
虫歯菌は唾液を介して感染する。
日本人の９割が虫歯菌の１つ　ミュータンス菌を持っている。
虫歯は人からうつる病気なのです。
ただし唾液の中には必要な常在菌もあるため
口移しが悪いわけではない。
母親の虫歯菌を減らすことが大切。

大人同士でも感染する？
虫歯菌だけでなく歯周病菌も感染する。

Ｑ２）歯石ができやすい人は虫歯になりやすい？○か×か

正解　×
虫歯菌が糖分を栄養にして酸を出す。
歯のカルシウムを溶かして虫歯になる。
唾液に含まれるカルシウムが虫歯に侵され始めた歯を元に戻す。
これが再石灰化。
唾液は歯垢も固めてしまう。それが歯石の正体。
歯石は歯垢が唾液成分で固まったものでばい菌の塊。
歯石ができやすい体質の人は虫歯になりにくい。
ただし歯石がある人は歯周病のリスクが高まる。

どうやって歯石はとる？
自分で取ることは難しい。
歯石は歯科医院で取ってもらう。

Ｑ３）歯が白くなってきたのは歯がキレイになった証である？○か×か

正解　×
むしろ歯に白い部分があれば要注意。
れっきとした虫歯。（ホワイトスポットという）
虫歯はエナメル質の表面ではなくその内部にできる。
エナメル質はカルシウムの柱の集まったもの。
そのため虫歯菌が出した酸が隙間から入り歯の内部を溶かし始める。
白い部分は虫歯の初期の状態。
初期の虫歯ができると光が屈折し　表面からみると白くくすんで見える。
初期の虫歯を放っておくと進行して黒く見える虫歯になる。

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