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カテゴリ:健康
ためしてガッテン(2009/3/4放送)より
「慢性痛」徹底対策2 なぜか長引く痛み「慢性痛」 例えば 帯状疱疹や事故による手首の切断を経験した人が 痛みの原因がなくなってもずっと痛みを感じてしまう不思議な病気。 ところが 多く人が日頃悩んでいる痛みに「慢性痛」の可能性。 誰もが経験するような首、肩、腰などの痛み。 ちょっとこっているだけじゃないのかと思ったら大間違い。 あなたはすでに慢性痛になっているかも! あなたの痛みはコリ?慢性痛? 頑固なコリ ・あたためてもよくならない ・もんでも治らない これが慢性痛 痛みが治らないのは そこにコリがないから。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ コリゃびっコリ! コリに悩んでいる人を診察してもらい 近畿大学医学部麻酔科・森本医師に 痛みを引き起こす原因がどこにあるか探り出してもらった。 痛みがあると感じる場所を押してもなんともないのに 別の場所を押すと痛みを感じていた。 痛みを感じる場所には「コリコリ」があるとか… ・太ももの内側を押しているのに 腰を痛がる ・首の後ろを押しているのに 片腕全体に痛み ・首の後ろの下あたりを押しているのに 痛いのは背中 実は痛い場所にはコリはなかったりする。 こっている場所をもみほぐすことによって それ自体が治療になることも考えられる。 「コリコリ」があるのが慢性痛。 「コリコリ」がないのがただのコリ。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ここに痛!コリコリの正体 明治国際医療大学生理学教室・川喜田教授 コリコリの中心に針を刺して調査すると コリコリは電気信号を発していた。 コリコリの正体は異常に興奮した神経。 異常に興奮した神経の周りでは筋肉がしこり状になる。 それが指で触るとわかるコリコリ。 コリコリは専門用語でトリガーポイント。 トリガー=引き金 無理な姿勢を取ると筋肉が硬く強張ってきます。 すると痛みを感じるようになりそれが「コリ」 コリの場合は暖めて血行をよくしたり 無理な姿勢を止めればほぐれる。 慢性痛の場合 筋肉は強張っている時に脳に信号を送っている。 その結果 痛みを感じる。 ところが慢性的に姿勢の悪い状態を続けたりすると痛みの信号を出し続ける。 すると強張った神経の近くにトリガーポイントができる。 もともとの痛みに加わって さらにトリガーポイントによる痛みが引き起こされる。 トリガーポイントによる痛みは暖めたりもんだりしても取れない。 大元の痛みは取れるが トリガーポイントによる痛みは取れない。 大きな刺激を受けたり さらに慢性化が進んでしまった場合 トリガーポイントはさらに興奮状態に陥る。 そして脳へ信号を立て続けに発射する。 たくさん信号を受け取る脳はパニックになり 痛みの原因がある場所とは違う場所に痛みを感じるようになる。 トリガーポイント以外の場所が痛いこともある。 人によって痛む場所も違う。 全て脳の混乱によって生じている。 肩こりがひどくなると吐き気まで起きることがあるが これもトリガーポイントが原因なのか? トリガーポイントが原因だった! 痛みの正体は 脳が作った「幻」だった ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ トリガーポイント 放っておくと… 日常生活で激痛 ちょっと動かすだけでトリガーポイントを刺激してしまう。 こうなると日常のちょっとした動作でも 激しい痛みを感じるようになってしまう。 症状が進むとさらに恐ろしいことが起こる。 ある女性は 通常は湾曲してる首の骨が トリガーポイントの痛みのせいで 首の骨が真っ直ぐになってしまっていた。 トリガーポイントは骨にまで意影響する。 トリガーポイントがあるせいで姿勢がおかしくなる人は多い。 3年前から腰に痛みがあるが治療しなかった女性 痛みは上半身全体に広がり仕事にも支障が出るようになっていた。 トリガーポイントの刺激で脳は錯覚を起こす。 するとその場所は実際に疲労や炎症があるのと同じように 強張りや血行不良を引き起こしてしまう。 この状態が進むと錯覚だけだった痛みに 新たなトリガーポイントが生まれてしまう。 これを放置し続けるとトリガーポイントが全身に広がってしまうこともある。 この女性の場合 最初は背中に1ヶ所だけだった トリガーポイントが今や12ヶ所に増えていた。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ コリを持っている人の大部分にトリガーポイントが存在する。 トリガーポイントを探せ 普段痛みを感じていないところも触ってみるのがポイント。 トリガーポイントはパチンコ玉から大きくてウズラの卵ぐらいの大きさ。 実際に触ってみると骨と勘違いするほど硬いこともある。 肩こりの場合は肩甲骨にコリコリがある場合が多い。 肩甲骨の内側に沿って触るとコリコリがある場合が多い。 風が吹いても痛いというのは慢性痛の中でも多い。 筋肉が縮んでいるので筋肉を伸ばす。 トリガーポイントを中心に筋肉に沿って軽くなでる。 強くすると縮んでいる筋肉をよけいに傷つけることになる。 あとはストレッチ。 ゆっくりをトリガーポイントが存在する筋肉を伸ばしていく。 肩甲骨の内側にトリガーポイントがある場合は肩甲骨を開く運動。 代表的なトリガーポイント 首や肩⇒肩甲骨に沿った部分。特に上、真ん中、下 腰⇒背中の真ん中、お尻の膨らみの上 押すと別のところに痛みが広がるならそれがトリガーポイント。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 自分では手に負えないほど痛くなったら 痛みの診療所 ペインクリニック(麻酔科) 主な治療はトリガーポイントに麻酔を打つ「トリガーポイントブロック」 トリガーポイントに麻酔を打つことで 神経から発せられる痛みの信号をブロックし 脳に痛みが伝わらないようにする。 この治療には驚きの効果もある。 激痛で首が回らなくなった女性の場合。 肩にあったトリガーポイントに麻酔を打つと 直接暖めたり揉んだりしたわけでもないのに 首と肩の筋肉が柔らかくなり 体温も上昇。 痛みがあった部分の血流も回復していた。 注射はなぜ効く? 注射は1時間半くらいしか効かない。 1時間半しか効かないものを何で注射するのか? まずは痛みを止める。 もう1つは交感神経の興奮を取ることによって血のめぐりがよくなる。 さらに痛みの場所を洗い流す。 痛みがある⇒血の巡りが悪くなる⇒筋肉が硬くなる⇒痛みがある 悪い循環が回り始めているので そこを局所麻酔薬で 一瞬でも断ち切ることによって痛みが一瞬でも止まる。 注射の費用は? 保険適用なので800円程度(1回) 診察料は別途。 注射の頻度は? 1回注射をするととてもよくなり ぶり返す。 そこでまた注射する。 5回くらいは週1回の間隔で続けた方がよい。 注射の痛みはそれほど強くない。 鍼治療 トリガーポイントに鍼を刺して 場合によっては弱い電気を流してほぐす。 麻酔科ではコリか慢性痛かの判別をしてくれる? 例えば 首は首のヘルニアがあったり 内臓疾患の場合もあるので 原因となる病気の治療も合わせて行う。 他の病気がないかの検索も行うことが非常に大切。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「慢性痛」徹底対策1 の録画が残っていたかも… 慢性痛には興味があるので近いうちに記事にしてみようかな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.06 21:23:16
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