植物にいやされて＊園芸日誌＊

カラダのキモチより
お悩み・疑問　解決！意外と知らないホクロ＆イボ

誰の肌にもあるものと言ったら「ホクロ」ですが
ホクロで思い浮かぶことは何ですか？
「ホクロを数えると増える」
「耳にホクロがあるとお金持ちになれる」
「眉間のホクロが　運気が上がるとホクロが上がってくる」

ホクロの言い伝えのルーツは古代の中国
古代中国ではホクロのできる位置や大きさを
易学などと合わせて運勢判断に用いた。
医学とは無関係。
でも健康のために医学的に知っておきたいことがたくさんあるんです。

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全国から寄せられたホクロ・イボに関する悩み・疑問を解決

Ｑ、ホクロが大人になって大きくなった
Ａ、女性の場合　２０代と４０代がホクロが大きくなる時期
女性ホルモンが関係しているだろうと言われている

女性ホルモンがホクロを大きくする誘発因子を出していると考えられる
２０代と４０代は分泌バランスが乱れがちでホクロができやすい
また妊娠時や出産後に　女性ホルモンによりホクロが増えることもある
男性は４０代になると脂腺に脂が溜まり
肌が広げられて見えなかったホクロが見えやすくなる

ホクロとシミは違う
シミは紫外線による肌の色素沈着
ホクロはメラニン色素を持つ母斑細胞。紫外線とは無関係

Ｑ、出っ張ったホクロが気になる
Ａ、ホクロの種類は３つ
・表皮と真皮層にできる平らなもの
・真皮層にできる大きなもの
・２つが複合しているもの
ほとんどは真皮層に大きなものができるので表皮が持ち上げられ出っ張る
出っ張っていてもホクロは身体に害を与えることはない
ホクロは刺激によって大きくなるので触らない

Ｑ、ホクロは取ったほうがいいの？
Ａ、ホクロは取らなくてもよいが　
必要な場合は取って　良性か悪性か検査することもできる

実はホクロを作らない予防法はない
しかもできたホクロは自然には消えない厄介もの

取り除く方法は大きく分けて２つ
１）レーザーでの除去法「色素レーザー除去法」
直径５ミリ以下の小さなホクロ　平坦なホクロの除去に適している
ホクロを作っているメラニン色素にレーザーを照射し破壊する
多少大きなホクロでも２～３回で取れるそうだ
２）手術での除去
直径５ミリ以上の大きなホクロ　隆起したホクロの除去に適している
メスを使って皮膚を切りホクロを取って患部を縫合する
ただし傷のあとは多少残る場合がある
手術に４０分程度かかるが組織検査ができる利点もある

治療費はどの位かかるのか？
ホクロの状態や病院で変わるがレーザー・切除手術とも
小さいものであれば平均１万円前後
美容目的の場合は保険が適用されないが
良性か悪性かの検査による切除の場合　保険が適用される

Ｑ、首の周りのブツブツどうしたらいい？
Ａ、老化によるイボ
首筋・胸元・目の周りなど肌の柔らかいところにできる
原因は紫外線・洗い洗顔・衣服の擦れなど
皮膚の張りを保つ真皮層の弾性繊維が弱くなり
表皮がよれることでイボになる

イボは爪きりで切ってもいいの？
化膿する恐れがあるので自分で処置するのは厳禁

イボを予防するにはどうしらいい？
紫外線対策や保湿などのスキンケアが大切

イボとウオノメ・タコの違いは？
タコは表皮が角化し盛り上がってくるもの
ウオノメは表皮の角化が皮膚の中に進行したもの
ともに老化が原因ではない

Ｑ、イボはうつるの？
Ａ、うつるイボとはどんなものなのか
東京都・稲城市・稲城市立病院・イボ外来
親子３人の指にイボができ治らないと受診した症例
お母さんの指のイボを拡大鏡を使って詳しく診察
ウィルスというばい菌からのイボだった

ウィルスによってできるイボ
手荒れなどがあると傷口からイボウィルスが侵入
細胞を角化させならが増殖　盛り上がりイボになる
手荒れはイボの格好の標的

２人のお子さんも拡大鏡で診察
点々が見えた
点々の正体は血管
イボに栄養をいかせるため血管が開く
イボウィルスは増殖しようと血管を引き寄せ栄養を取る
免疫力が弱い子どもや高齢者は
イボウィルスに感染しやすくイボの成長も早い
また家族が一人でも感染すると家族中に移してしまうケースが見られる

意外な治療法
なんと「イボが治りますように！」と念じても治るとか…
暗示療法といって皮膚科の教科書に載っている
なので「治るんだ」と思うことはとても大事
治ると暗示をかけることで自然治癒力が高まり免疫力が上がる
ウィルス性のイボに関しては特に暗示は大切

イボを予防する方法とは？
ハトムギ茶
ハトムギに含まれるヨクイニンが
皮膚の免疫力を高め新陳代謝を正常にする

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Ｑ、ホクロがガンになるって本当？
Ａ、ホクロは基本的にはガンにはならない
ただしホクロによく似たガンがある
それがホクロからガンになったと勘違いすることが多い

ホクロに似たガンとは？
８３歳の男性Ｓさんの症例
始まりは１０年前にこめかみにできた黒い点
平らで紫色っぽかった
当時はメガネですれたのだろうと思っていた
その後も　時折ムズ痒くなる程度　気にも留めていなかった
しかし一昨年　就寝中に妙な違和感に襲われた
枕に目をやるとべっとりと血のあとがあった
その部分が膿みはじめていたのだった

診断結果は「基底細胞がん」
皮膚の基底層にできるガン
ホクロのような形で現れるので　ホクロと勘違いする人がほとんど
発症部位は頭部や顔が約８割
年々増加傾向にある
基底細胞がんはほとんど転移をしないため
切除手術でことなきを得たＳさん

なぜ　ガンが発症したのか？
Ｓさんの場合は　紫外線が原因ではないかと思われる
過度な紫外線を浴び続けたことでガンを発症させた可能性が高い

紫外線対策を確実にすることが基底細胞ガンから身を守る鉄則

７０歳の女性Ｙさんの場合
８年前　お風呂上りに足の裏を見たところ
米粒ぐらいの黒い斑点ができていた
その後　特に注意を払うこともなく過ごし　数年後
それが小豆粒位になっていた
丸くはなく周りがギザギザ　いびつな形をしたできものになっていた

診断結果は「メラノーマ」
メラノーマは基底層にある色素細胞「メラノサイト」にできるガン
日本人は足や指などに発症するケースが多い
年々　増加傾向になる
メラノサイト周辺は血管が多く　ガンの転移速度も極めて速い
発見が遅れれば生死にかかわる恐ろしいガン

メラノーマや基底細胞ガンとホクロを見分けるのは難しい
ちょっとおかしいと思ったら皮膚科を受診することをオススメ

メラノーマを判断する５つのポイント
１）形　　　いびつか？
２）輪郭　　ギザギザか？
３）色　　　濃淡があるか？
４）大きさ　６ミリ以上か？
５）隆起　　過度ではないか？

ホクロのように見えても危険な可能性があるので
入浴時などこまめなチェックが早期発見の鍵
異常を感じたらすぐに病院で検査しましょう

注意点
ホクロは刺激により大きくなり
ウィルス性のイボはうつるので触らない
異常が見られたり　心配ならば専門医のいる病院へ