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2009.04.25
カテゴリ：髪・美肌・顔面診断・小顔・紫外線・皮膚
本当は怖い家庭の医学（診察日：4月21日 ）より
顔のゆがみスペシャル 我々のカラダに知らず知らずのうちに起きている歪み。 首、背骨、骨盤など歪みは様々な場所で起きますが その中で今最も注目すべきなのが顔の歪みです。 実は誰でも多かれ少なかれ顔に歪みはあるもの。 しかしその中には重大な病のサインとなる危険な歪みが隠されている。 ＜顔の歪みチェック＞ １）携帯電話のカメラなどで顔を正面から撮る ２）爪楊枝などを使って 顔のどこかに傾きがないか見る もし大きな歪みがあれば… 口がどちらか一方に傾く 目の大きさが違う 鼻筋が傾いている といった歪みがわかるはずです。 顔のどこが歪んでいる危険なのでしょうか？ 『本当は怖い顔のゆがみ～逃れられない罠～』 Ｎ・Ｙさん（女性）／４２歳 会社員 一児の母であるＮ・Ｙさんは、日頃から 歯並びを気にしているキャリアウーマン。 職場では面倒な仕事でも引き受け、家では姑の嫌みから ストレスを感じながらも、家事と子育てと仕事を毎日頑張っていました。 そんなある日、朝起きると妙に頬が張っているのを感じました。 それはまるで運動した後のような筋肉の張りでした。 翌朝も頬に違和感を感じ夫に相談すると 「最近歯ぎしりがうるさい」と指摘されました。 「歯ぎしり」の自覚症状はありませんでした。 そんなある日 会社で昼食を食べようと 口を開けるとあごの関節が「ポキ」と音がしました。 以来 あごの辺りが気になるようになるものの 痛みはないため病院には行きませんでした。 アゴに違和感を感じて数ヶ月 仕事を頑張れば頑張るほど 頭痛がして さらにはひどい肩こりまで… 自分では意識していないのに 何をするにも 力んで噛み締めることが多くなりました。 その表情は心なしか歪んで見えました。 職場で昼食をとろうと大きく口を開けた瞬間にアゴに激痛が走りました。 これまでに感じたことのない痛みに病院に駆け込みました。 （１）起きた時、頬が張る （２）あごの関節が鳴る （３）頭痛 （４）ひどい肩こり （５）あごに激しい痛み 病名 ⇒ 顎関節症 ＜なぜ、Ｎ・Ｙさんは顎関節症に？＞ 「顎関節症」とは、あごの関節でクッションの役割をしている関節円盤 と呼ばれる組織が、何らかの原因で本来の位置からずれてしまう病。 するとあごは、正常な働きが出来ず、 痛みや口が開かない症状などが現れてくるのです。 では一体Ｎ・Ｙさんは、なぜこの病になってしまったのでしょうか？ その原因の一つが、歯並びの悪さ。 歯並びが悪いと、上下の歯が誤った場所でぶつかる、 いわゆる噛み合わせが悪い状態になります。 そんな人がストレスにさらされ 強い噛み締めをすると、大きな負担があごにかかるのです。 もう１つの危険行為こそが、寝ている時の「歯ぎしり」 この行為が、あごにさらなる負担をかけていたのです。 そしてついに、あごの関節円盤が負担に耐えきれず、 前方へとずれて、「顎関節症」を発症。 あごの痛みや、頭痛、肩こりなど、様々な症状となって現れたのです。 さらに悪い噛み合わせは、時としてある変化をもたらすことがあります。 それが「顔のゆがみ」です。 Ｎ・Ｙさんも、歯並びを直す矯正から治療を始め、 今では顔の歪みも解消されました。 あなたは歯並びが悪くありませんか？ その歯を無意識に噛み締めていませんか？ そして歯ぎしりしていると指摘されたことはありませんか？ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ メディカル・ホラー・チェック 顎関節症の大きな危険因子をチェック １）噛み合わせ ２）歯ぎしり 「歯の噛み合わせ検査」 噛みあわせの悪さは歯を噛んだ時の前歯の状態に現れやすい。 今回は前歯を噛んだ時の噛みあわせの状態を撮影した。 注目したのは噛んだ時に前歯の中心が上下で揃っているか？ 正常な噛み合わせならば上下の歯の中心が一致する。 悪い噛み合わせだと上下の中心がずれる。 噛み合わせが悪いとあごの関節に負担がかかり 顎関節症の危険性が高くなる 噛み合わせに問題がないのに口が傾くのは？ 顔もゆがみの原因は噛み合わせのズレだけではない。 骨格的な特徴で傾いている可能性もある。 噛み合わせが悪いまま放置してストレスの多い生活をしていると危険。 顎関節症は２０～３０代の女性に多い。 キチンとした診断を受けたほうがよ。 ＜注意すべき危険な噛み合わせは他にもある＞ 「乱ぐい歯」 歯並びが全体的に凸凹になってる。 歯の高さがまちまちなのでアゴに負担がかかりやすい。 「開咬（かいこう）」 奥歯では噛んでいるが前歯が閉じない状態。 前歯が閉じないため発音や食事に支障が出る場合もある。 前歯を正面から見ても下の歯が見えない。 上の歯が下の歯を隠している。 下のあごが奥にずれているため顎関節症になりやすい。 かみ合わせの治療法は？ 矯正をすれば改善する。 噛み合わせの治療に必要な検査 ・歯型による噛み合わせ検査 ・コンピューターによる顎機能検査 ・レントゲン検査 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 顎関節症のもう１つの原因「歯ぎしり」 歯ぎしりにはよい歯ぎしりと悪い歯ぎしりがある。 自分は歯ぎしりをしていないと思っていても 実は「隠れ歯ぎしり」というものがある。 歯ぎしりには大きく分けて３種類ある 「クラインディング」 ぎりぎりと鳴る歯ぎしり 多くの人がこれこそ歯ぎしりだと思っている典型的なもの。 強く噛み締めながら 歯をこすり合わせるように 動かすためきしむような音がする。 周りに気付かれやすい歯ぎしり。 「タッピング」 歯を小刻みに噛み合わせる 外からでも歯を細かく動かしているのがわかる。 「クレンチング」 これこそが「隠れ歯ぎしり」 見た目や音では確認できない。 検査装置で測定するとわかる。 食事をするときの噛む力は２０～３０キログラムだが 隠れ歯ぎしりは倍近くの力で噛み締めている。 アゴをほとんど動かさずに噛み締めるために音がしない。 本人や周りの人も気付くことが難しい。 音がしなくても歯ぎしりしている場合がある。 そしてどのタイプの歯ぎしりも自分では気付けない。 約９割の人が歯ぎしりをしているという研究データもある。 こうした歯ぎしりを放っておくと歯に様々な異変を引き起こす。 それこそが「デンタル・コンプレッション・シンドローム」 歯ぎしりによる症状 １）擦り減り ２）骨隆起 ３）ひび割れ 歯ぎしりの凄まじいパワーは歯を無残な姿に変えていく。 さらにアゴの関節を圧迫し顎関節症の原因ともなる。 一方 歯ぎしりはストレス解消になっている場合もある。 全ての歯ぎしりが歯に悪影響を与えているわけではない。 歯ぎしりにはよい歯ぎしりと悪い歯ぎしりがある。 歯ぎしりはほとんどの人がしている可能性がある。 どの歯で歯ぎしりをしているかで悪い歯ぎしりかどうかわかる。 顎関節症につながる悪い歯ぎしりをしているかチェック 「ブラックスチェッカー」 １）上あごの歯型をとる ２）石膏で歯の精巧な模型を作る ３）模型に熱したフィルムをかぶせ歯にぴったりと合うかぶせ物を作る これで検査の準備が完了 ブラックスチェッカーを歯にはめて一晩寝てもらう。 歯ぎしりをすれば こすった部分の染料がはげる。 どの歯で歯ぎしりをしているか 噛み合せの悪い歯も一目瞭然。 ゲスト患者の診断結果 前の歯だけで歯ぎしり⇒よい歯ぎしり 前の方で行う歯ぎしりは力が弱くアゴに影響が少ないよい歯ぎしり。 奥歯で歯ぎしりする、歯の内側と外側で歯ぎしりする⇒悪い歯ぎしり 両方の奥歯が同時にあたりかなり強く噛み締めている証拠。 アゴに影響が出やすい悪い歯ぎしり。 長年の強い歯ぎしりによって骨が盛り上がって骨隆起になる。 全体的に非常に強く歯ぎしりをする、歯の両側でこする⇒悪い歯ぎしり レッドゾーンのゲスト患者の場合は アゴに症状がなければすぐに治療する必要のない程度だった。 病院で検査するべき時 ・アゴの関節の音がひどくなった ・口が開けづらくなった ・アゴの関節が痛む お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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