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カテゴリ:健康
世界一受けたい授業(2009/5/16放送)より
病の原因は進化にあった サルは腰痛にならない!お産で苦しまない! 鼻水やくしゃみが止まらない動物園のサル。 実は花粉症。 動物園のサルは 体内の寄生虫を駆除され 人間から餌を与えられる清潔な環境で暮らしている。 その結果 本来持っていた免疫力が低下して花粉症になってしまった。 花粉症から癌にいたるまで 病気は人間の進化とともに生まれた。 進化医学のエキスパート・北海道大学院・准教授・栃内先生。 北海道大学で動物の進化を教える先生は 病気で苦しむ原因の多くは 人類が誕生した500万年前 サルから人へと進化の過程にあるという。 例えば 皮膚がんは 体毛がなくなったために生まれた。 腰痛の原因も… サルには腰痛はありません! 直立することが腰痛の原因。 人とサルの一番の違いは サルは普段四足歩行をしている。 教えられると立てる。立てるけど無理なので 人がやる二足歩行が腰痛の原因なのではと考えられている。 サルが座っている時は 背中を横から見ると猫背。 人は猫背はダメだと言われるが 実は楽。 楽な姿勢と言うのは本当は悪くはないのではと思って検証。 立つと腰に負担がかかり腰痛の原因になるが 人間はなぜ立つようになったのか? それは「頭」にある。 成人男性の頭の重さは体重の10%くらいで約7キログラム。 サルは7%くらいで約600グラム。 人はサルよりも重たい頭を持っている。 重い頭を支えるためには背骨がまっすぐでないと無理。 まっすぐ立ったから脳が大きくなった。 まっすぐ立たないと脳は大きくなれない。 腰痛以外にもサルから進化したことで体に負担が! サルはお産で苦しまない。 人が特別に難産。 他の動物は四足歩行であろうが難産の動物はいない。 馬はすぐに走り出せるくらい でかい子どもを産む。 逆にあんなでかい子どもを産めるってこと。 人間を考えると お腹に赤ちゃんができ骨盤を通して出てくる。 サルは骨盤のサイズに対して頭のサイズが小さいので安産。 人間の場合は 直立するために内臓を 骨盤で支えなくてはならなくて立派な骨盤になってしまった。 進化によって頭が大きくなった人間の赤ちゃんは 骨盤を通過するのにギリギリのサイズになってしまった。 そして難産になってしまった。 進化原因で早く赤ちゃんを生んでしまわなくていけなくなった。 サルはつわりにならない! 人は難産で なるべく健康な赤ちゃんを産みたい。 お腹の中で赤ちゃんをなるべく大事にしようという性質が進化してきた。 それがつわりではないかと言われている。 つわりは妊娠の最初の頃に少しある。 つわりの時期は赤ちゃんが体を作っていかなくてはいけない時期。 その時期 胎児に悪影響を及ぼす可能性がある 大量のカフェやタバコ 細菌が繁殖しやすい生の魚や肉などを 吐き気によって体内に入るを防止している。 そういうものを避けるということが実は妊娠を成功させるために なにか意味があるのではないかと考えたアメリカの学者が調べたところ つわりがきつかったお母さん つわりがなかったお母さんの流産率を調べたら きつかったお母さんの流産率はなかったお母さんの半分。 つわりがある人のほうが流産しにくいという結果が出た。 つわりは立派な赤ちゃんをなるべく作ってあげようという 進化の結果ではないかと考えられている。 サルにつわりがないのは普段から体に悪いものを食べていない。 人でも民族によって違う。 インド人はつわりは約35%しかない。 ところが日本人は約84%ある。 普段食べているもので妊娠の時には避けたほうがいいという 食べ物がる民族はつわりがきついと言われている。 つわりがあったら赤ちゃんを大事に育てている ということで 明るく受け入れるほうがよい。 サルは立ちくらみを起こさない! 立ちくらみは 脳に一時的に血が足りなくなる状態。 四足歩行のサルは心臓と脳の高さがほぼ同じなので血液の循環が容易。 人は足のつま先から脳まで 血液を上げたり下ろしたり 心臓に負担がかかって 頭に血液がいかなくなり 立ちくらみが起こりやすくなる。 四足方向の動物には基本的には立ちくらみはないが 心臓と脳の距離が遠い動物がいる。 キリンは心臓から脳まで2メートルくらいある。 ところがキリンの血圧は上がおよそ260 下が160 人間だったらかなり危ないところだが 例えばキリンが頭を下げた時 高血圧で脳の血管が破裂することが起こらない。 キリンは頭のところにワンダーネットという 血をゆっくり移動させる装置がある。 いきなり襲われても走って逃げられる。 人間だと襲われると立ちくらみがして倒れてしまう。 赤ちゃんが大人に成長する間にもすごい変化が起こっている! それは「のど」 鼻から空気が入ると気管を通る。 一方口から食べ物が入った時は 気管は蓋をされて食道を通る。 したがって飲み込みながら呼吸をするという動作は同時にできない。 ところが赤ちゃんは 気管と食道が別々なので同時にできる。 生まれて3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは 鼻で息を吸いながらミルクを飲む。 赤ちゃんは気管と食道が離れているが 言葉がしゃべれるようになると気管と食道が共有する部分ができる。 そうすると気管に物が入る危険が出てくるので 「誤嚥」変なものを飲まないように 窒息しないように注意しなくてはいけない。 動物だけがたくましく生きていて 人間だけがひ弱で何もできないと思いがちなるが 人間にも長いこと厳しい環境の中で生きてきた時代がある。 体を守る仕組みはみんな持っている。 風邪は風邪のウイルスが入ってきて皆さんをいじめている と思う方が多いが そうではなく 風邪のウィルスを追い出そうとして鼻水やせきが出てしまう。 病気と呼ばれているものは体が頑張っている証拠のことが多い。 人というのは地球上に生命が生まれたのは 38億年前言われているが 皆さんは38億年前に生まれた生命が 1回も死んでいないその子孫。 皆さんは38億年ずっと生きてきた動物の結果。 それぐらい生きるだけの力を持っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.21 19:48:38
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