|
カテゴリ:健康
本当は怖い家庭の医学(診察日:8月4日 )より
夏休み!お盆に気をつける病SP いよいよ来週からはお盆休み! 海や山 さらには海外へと皆さん楽しい計画を立てているはず。 しかし そんなお盆休みにこそ 恐ろしい病の危険が潜んでいる。 旅行に行くあなた 移動手段は 飛行機?車?電車? 家で過ごすというあなた ご自宅の間取りは?窓の位置は? そこに潜む思わぬ病の危険とは? 『本当は怖い夏休みの旅行~行楽に潜む赤い暴走魔~』 K・Yさん(男性)/66歳 会社員(発症当時) 4年前の夏休み、会社の同僚と栃木県へ 1泊2日の慰安旅行に出かけたK・Yさん。 ワゴン車に乗った一行は、片道3時間半の道のりを休憩も取らず日光まで。 昼食後、名所を巡りながら夏の日光を満喫しましたが、 車での移動を考慮して水分を控えていたK・Yさん。 宿では露天風呂で旅の疲れをいやし、夜の宴会ではつい飲み過ぎてしまいます。 翌日、帰路につくも渋滞に巻き込まれ、4時間以上も車中で過ごし旅を終えました。 そんな彼に最初の異変が現れたのは、旅行から帰った翌日のこと。 日課の散歩に出かけると、突然、胸を締め付けられるような息切れに襲われました。 すぐに治まったたため気にしませんでした。 そして2日後、昼食後 会社に戻る途中に呼吸困難に陥り病院を受診。 すると医師から緊急手術を宣告されてしまったのです。 (1)息切れ (2)呼吸困難 病名 ⇒ 肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう) <なぜ、夏休みの旅行で肺血栓塞栓症に?> 「肺血栓塞栓症」は、かつてエコノミークラス症候群とも呼ばれ、 飛行機での長距離移動で発症する病も、この一種。 「肺血栓塞栓症」とは、静脈の血流が何らかの理由で 滞った時にできる血の塊、血栓が肺の動脈に飛んで詰まることで、 呼吸困難や動悸を引き起こし、最悪の場合、突然死に至る恐ろしい病です。 その特徴は、サッカー元日本代表の高原選手が 発症したことからもわかるように、健康上問題の無い人にでも起こること。 では、K・Yさんには、いつ血栓ができてしまったのか? 答えはもちろん、1泊2日の旅行中にありました。 それは、長時間、車の中で座り続けたこと。 彼のひざは、座席に押しつけられ、ひざ下の静脈が圧迫されていました。 すると、静脈の血流が悪くなり、 ふくらはぎ付近に血がたまる「うっ滞」と呼ばれる状態に。 それが長時間続き、血液凝固物質が血管の壁にくっつき、 血栓が出来たと考えられるのです。 そもそも人間の足は、ふくらはぎの筋肉を動かし、 心臓へ血液を送り返すポンプの役割を果たしています。 同じ姿勢で座っているだけでは、その役割を果たせず、 うっ滞を加速させてしまうのです。 では、その移動中に、どんな所に注意をすれば 病のリスクを下げることが出来るのでしょうか? それは、「3時間以上の移動」に注意をすること。 イギリスで発表された論文によると、 3時間未満のフライトではこの病の発症例は無く、 WHOでも、4時間以上の搭乗で 肺血栓塞栓症のリスクが2倍になると警告しています。 K・Yさんの旅行でも、3時間以上の移動が2回ありました。 しかしなぜ、あの旅行で彼だけに血栓が出来てしまったのでしょうか? その原因は他の3人より水分を控え、 長風呂に入り、多めのアルコールを摂取したこと。 すると、血液中から水分が失われ、 血栓が出来やすい状態だったと考えられるのです。 どんな健康な人でも、発症することがあるこの病。 長距離移動をする際は、最低でも2時間に1度は休憩をとるようにしましょう。 この夏 あなたは旅行を計画していませんか? その旅行 座っての長距離移動ではありませんか? そして何より 休憩をとらずに行こうとしていませんか? 肺血栓塞栓症は死にいたる病気なのか? 発症した人の7人に1人は亡くなるというデータもある。 メディカル・ホラー・チェック 「下肢静脈エコー検査」 超音波で足の血管をチェック ふくらはぎにあるヒラメ筋静脈の大きさを計測 この血管が太ければ太いほど血栓ができる危険性が高くなる。 座った直後と座って20分後の2回 血管をエコー撮影。 =ヒラメ筋静脈の太さ= 通常は6.5ミリ程度 8~9ミリ以上で血栓の危険性が高くなる この数値は2004年の新潟県中越地震の調査によって明らかになった。 被災した住民の方の多くが車の中で寝泊りしていたことで 肺血栓塞栓症を発症 新潟大学の医師が調査をしたところ ヒラメ筋静脈の太さが8~9ミリ以上で 血栓の危険性が高くなることがわかった。 しかし 血栓ができやすい基準は まだはっきりと決まっていないので安心はしないように… 10ミリ以上でレッドゾーンとなった岩尾さん! 20分椅子に座っただけでかなり血液の流れが遅くなっていた。 では渋滞に巻き込まれ休憩ができないときはどうすればいいのか? 車の中でも簡単にできる「血栓予防法」 1)足指のグーパー運動 2)足首の曲げ伸ばし運動 運動すればヒラメ筋静脈は細くなる? よくわかっていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.06 21:14:42
コメント(0) | コメントを書く
[健康] カテゴリの最新記事
|