|
カテゴリ:骨粗しょう症・貧血
世界一受けたい授業(2009/8/8放送)より
メタボより怖い?新国民病「ロコモティブシンドロームとは?」 今や人生80年の時代 あなたは何歳まで生きられると思いますか? あなたの体を支える健康に基盤ともいえる「骨」 実は最近 骨の寿命はわずか50年ということがわかってきました。 整形外科の入院手術による年齢と見ると 確かに50歳を境に骨が壊れていることがわかります。 人は普通に歩くだけで体重の約3倍の負荷が足にかかっている。 体重60キロに人が1000歩歩けば 足におよそ180トンもの負荷がかかっている。 明治時代の平均寿命は推定40代。 もともと骨は人生80年という高齢化社会に 対応するようにできてはいなかった。 つまり長生きすればするほど骨を壊して寝たきりになる可能性がある。 そんな危険性の高い骨や関節、筋肉の衰えを新国民病 ロコモティブシンドロームと名づけたのが 日本整形外科学会理事長・中村耕三先生。 先生が考案したトレーニング「ロコモーション トレーニング」 通称「ロコトレ」は2つの体操を続けるだけで 要介護を防ぐという画期的なもの。 1分間○○するだけで53分間の散歩と同じ負荷を 足にかける驚きのトレーニング。 ロコモティブシンドロームとは? ロコモティブ⇒骨・筋肉・関節などの運動器 それらが要介護になる危険の高い状態をロコモティブシンドローム 通称「ロコモ」という。 寝たきりになる病気のイメージは? 脳梗塞、脳卒中…などがあるが 最近のデータによると介護が必要になった理由 脳卒中 23.3% 骨折・転倒・関節疾患 21.6% 認知症 14% 高齢による衰弱 13.6% 介護が必要になった450万人のうち なんと4分の一の方たちが 骨折・転倒・関節疾患といった 骨や筋肉・関節の衰えが原因。 寝たきりの実態は実は脳卒中や脳梗塞だけではない。 ロコモはお年寄りがなりやすい? もちろんお年寄りが非常に近いが 必ずしもそれだけはない。 生徒の皆さんの中にも 腰が悪いとか 膝がちょっとという人もいるのでは…そういう人にも問題。 43歳で首と腰のヘルニア 15歳で柔軟体操で股関節が痛い 20代で腰痛… 20~30代に非常に若く見える方が今から足腰がそんな状態では要注意。 将来 そうでない人に比べるろロコモになる危険が少し高い。 <カラダの衰えチェック> 現時点で膝が痛い人は行わない 高さ40センチの椅子を用意 ・腰をかける。 ・立ち上がろうと思う足と反対側の足をまっすぐ床に平行に上げる。 ・両手は胸にクロスして当てる。 ・片足で立ち上がる。 できるだけ反動をつけない。 膝をあまり深く曲げないで70度くらい曲げた位置から立ち上がる。 反対側の足でも行う。 人間の足の力には体重の60%くらいを片足で上げられると 日常生活に支障がなく十分できる。 チェックができた人は体重の60%を支えることができている。 それが難しいとかできないという人は 普通の生活でもちょっとしたことでつまづいたり 転ぶとか そういう危険が少し高いということで ロコモが始まりつつある。 ロコモ予備軍は4700万人くらいいると思われる。 もやはロコモは国民病。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ロコモの怖いところは「ロコモはいろいろ連鎖する」 ロコモの連鎖とは? カラダの一箇所が衰えると他の部分まで広がってしまうこと。 例えば… 腰痛になると動くのが億劫になり運動をしなくなる。 すると肥満になり 体重が膝に負担をかける。 そして膝を壊すとますます体を動かさなくなり 運動神経のネットワークが衰えてバランスをとる能力が低下。 転倒などの怪我が不安でさらにカラダを動かさなくなり どんどん骨や筋肉が衰え その結果より腰や膝が悪化。 腰痛からこのような悪循環が繰り返される。 これはどんな人にも起こる。 もちろん若い人にも起こる。 こうなったらどうしたよいのか? この連鎖から抜け出すのは非常に難しい。 多くの人が寝たきり=介護になっていく。 難しい理由は 人から「してもらう」とロコモから脱却できるのではなくて 自分自身でやらなくてはいけないために そこな治りにくい難しいところ。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ロコモを予防するには? たった2つだけの運動でロコモが予防できる。 <ロコモーション・トレーニング=ロコトレ> 寝たきりにならない体を作る 「ロコトレ スクワット」 転倒しないように椅子やソファーの前で行う。 ・足を肩幅より少し開いて立つ ・かかとより足の先を20~30度外に開く ・膝を曲げるというのではなく 腰を下ろすようなつもりで ゆっくるスクワットを行う(トイレの便座に座るようなつもり) ・ゆっくり元に戻る 膝に負担が少ない 膝の位置が足先より前に出ない バランスの取りにくい人は手を前に出すとバランスをとりやすい 5~6回繰り返す。1日3回朝昼晩と行う。 介護が基本になっているので最終ゴールは「トイレは自分で行く」 その準備になるトレーニング。 痛い時は行わない。 「ロコトレ ダイナミックフラミンゴ」 転倒しないように何かしっかりと物に触れるような状況で行う ・床から片足を5センチくらい上げる ・この状態を保って1分間 左右1分間ずつ。1日3回朝昼晩と行う。 2つのトレーニングは思った以上のトレーニングになっている。 その時に痛みを覚えるような方はメディカルチェックを行ったほうがよい。 筋力はスムーズな動きをすることが最低必要なもの。 膝が痛いからじっとしていればいいというわけではなく 有効に上手に使うことがとても大切。 ある研究では 左右1分間のダイナミックフラミンゴで 約53分間の散歩と同じ負荷がかかっている計算になった。 転倒予防にもなるし お年寄りの方には 立ち上がって1歩を踏み出す訓練にもなる。 ある研究では 介護受けていた88人が ダイナミックフラミンゴを1日3回半年以上続けて行った結果 実に37人が改善がみられたという。 人間の骨や関節・筋肉などの健康は 今では何か空気のように必ず保障されているように思っていた。 ところが長寿社会になってみると 誰でも具合が悪くなって それらの介護になっていく危険性が非常に高い。 一旦なると自分で抜け出す以外には 誰かがさすってくれると治るということではない。 片足立ちやスクワットを無理のないところから始めると 幸せな老後を過ごすことができる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.10 19:40:56
コメント(0) | コメントを書く
[骨粗しょう症・貧血] カテゴリの最新記事
|