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カラダのキモチ(2009/11/29放送)より
日本人の死因ナンバー1「がん」 この事実を知っていますか? 日本人の2人に2人がガンになり 3人に1人がガンで死ぬ ガンは私たちにとって身近な病なのです。 ガンについてどのくらい知っていますか? 健康な人でも常にガン細胞は生まれている。 そのガン細胞が消えるか増えるかが 運命の分かれ道。 ガン細胞が生まれる原因は 紫外線や発がん性物質によって ゲノムDNAに異常が生じたり 細胞が分裂する際 ゲノムの複製にミスが起きたりするため。 こういった遺伝子の異常は1日で数千回発生している。 健康時にはガン細胞は通常 自然に消えるか 免疫システムによって退治される。 何らかの原因で増殖が始まるとガンが発病する。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <減っても減っても減らないもの?> 日本のガン研究の最先端を担っている癌研究所 現在 がん細胞だけを標的に選んで攻撃する 分子標的薬(抗がん剤)の研究が進められている。 ヒーラ細胞 今から50年以上前 子宮頸がんの患者さんの患部から培養された細胞。 患者さんの名前を文字ってヒーラ細胞と呼ばれている。 患者さんの死後も細胞分裂を続けている。 常に細胞分裂を繰り返し増殖を続ける。 これががん細胞の特徴。 不老不死の細胞。 体内でガン細胞が増殖すると他の細胞の分まで栄養を奪ってしまう。 正常細胞は細胞分裂の回数が決まっているが がん細胞は無限に分裂ができる。 なぜがん細胞は無限に増殖できるのか? 細胞の染色体の一部であるテロメア。 このテロメアは細胞分裂を繰り返すにつれて少しずつ短くなる。 短くなりすぎると細胞分裂が止まる。 しかしがん細胞のテロメアは何度分裂しても短くならない。 そのためがん細胞は死滅せず増え続ける。 いわばテロメアは回数券のようなもの。 通常は使えば減りますが がん細胞は使っても減らない回数券を持っている。 テロメーラザという酵素が働き減った分を元に戻す。 減っても減っても減らないものというのはがん細胞のテロメア。 ガン細胞が無限大に増えることで なぜ人間の体はダメージを受ける? ガンの転移によって人体の機能が損なわれることが問題。 肺転移で呼吸困難になったり 脳転移で神経機能が損なわれたりする。 カヘキシー(悪液質)という全身が衰弱する症状を引き起こす。 ガンの転移 がん細胞は血液やリンパ液に乗って離れた場所に転移する。 さらに転移した場所で栄養を得るため勝手に血管を作り出し 他の細胞の分まで栄養を補給 増殖を続けていく。 がん細胞は何の仕事もせず 正常細胞の仕事を邪魔をする。 そして死に至らしめてしまう。 無限に増殖して転移する それがガン細胞の正体 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 死亡率の高いガン 男性 1位 肺 2位 胃 3位 大腸 女性 1位 大腸 2位 肺 3位 胃 現在 男女ともに死亡率が高いのが「肺ガン」 それには理由がありました。 胃ガンや大腸ガンは早期発見しやすい。 肺ガンは治療が難しい上に 発見された時に進行しているケースが多い。 最初にガンがどこに発生するかによって転移しやすい場所も変わる。 乳ガンの場合 骨・肺・脳に転移しやすい。 同じ乳がんの細胞でも 転移した場所によって 性質が変わるため治療法も変わる。 ガンの治療法 早期発見の場合は手術でガンを取り除いたほうが安心。 手術以外には化学療法(抗がん剤)放射線治療などがある。 ガンが発生した部位 進行状態から適切な治療法を選択。 ガンにならないためにはどうすればいい? 大事なのは早期で見つけること。 タバコをある量飲まれた経歴がある方は 肺ガンのがん検診をきちっと受ける。 がん検診を受けるのが怖いんだけど… 怖いのは初めの1回だけ! とにかく1度がん検診を受けるのが大切。 最初の検診でオーケーなら その後 見つかるガンのほとんどは治療可能な初期のガン。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ もしガンになってしまったら? 「どんぐりの会」 都内で行われているどんぐりの会。 実は がん患者やその家族が定期的に集まり 情報交換を行い 闘病生活を支援する会。 「リレー・フォー・ライフ」 富士山の見える静岡県で開かれるイベント。 アメリカで生まれたがん患者さんのためのチャリティー・イベント。 がん患者が24時間ガンと闘い続けるということから がん患者や家族がチームを組み リレー方式で24時間トラックを歩き続ける。 ガンの治療を受けるには十分な活力が必要。 同じ立場の人と情報交換することで病気に立ち向かう勇気が得られる。 ■楽天「ガン 検査」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.01 19:54:15
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