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カラダのキモチ(2010/2/28放送)より
かゆみのメカニズム徹底解明 ナポレオンの肖像画はなぜお腹に手を入れてるのか? 皮膚病を患っていてお腹がかゆかったという説がある。 昔は痛みの軽いのがかゆみと考えられていた。 最近の研究でかゆみだけに反応する脳の部位が見つかった。 かゆみはC線維という神経によって脳に伝わる。 C線維は非常に細いため伝達速度が遅い。 手に刺激を受けてから脳に伝わるまでに約1秒かかる。 しかもC線維は周囲の環境によっても変わる。 C線維は乾燥すると伸びる。 乾燥しているとかゆみに敏感になる。 健康な皮膚は隙間なく並んでいるのに対し 乾燥した肌はひび割れができ隙間ができる。 C線維が角質層の下まで伸びることで 外部からの刺激を受けやすくなる。 さらに伸びたC線維はは外部からの刺激を受けると 体内にある免疫細胞の一種「マスト細胞」を刺激。 刺激を受けたマスト細胞からヒスタミンが分泌されC繊維を刺激。 かゆみが倍増する。 しかし いくらかいても かきすぎは逆効果! 皮膚の表面を傷つけたり 痒みを引き起こすことも かゆみを抑えるいい方法はないのか? 全ての感覚には優先順位がある。 かゆみは下のほうなので かゆみより上の刺激を与えればかゆみは抑えられる。 かゆみを抑える実験 保冷剤⇒かゆみが抑えられた カイロ⇒弱いかゆみの反応がみられる 熱々の湯飲み⇒計測不能だがかゆみは抑えられたとか 羽でくすぐる⇒かゆみの反応がなかった つねった時⇒痛みが集中している時もかゆみの反応はない 実験の結果 「冷たい」「熱い」「くすぐったい」「痛い」などは かゆより優先順位が高く抑制効果がある。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ そもそもかゆみって何? 皮膚などに異物がついたことを脳に知らせる信号。 かゆみの素朴な疑問 かくとどうしてキモチがいいの? 皮膚の細胞には麻薬(モルヒネ)に似た物質が含まれている。 かくとその物質が体内にぶんぴされるため 気持ちよく感じると考えられる。 とろろを食べるとどうしてかゆくなるの? 山芋の中にはシュウ酸カルシウムという物質が入っている。 シュウ酸カルシウムの結晶は針のように鋭くとがっていて C線維を刺激する為かゆみが起こる。 かゆみを抑える方法は? シュウ酸カルシウムの結晶は酸で溶けるため 酢やレモン汁などで洗うとかゆみが和らぐ。 靴下などのゴムの後がかゆいのはなぜ? 圧迫による急性蕁麻疹の一種。 皮膚を圧迫された部分からヒスタミンが分泌され かゆくなったり赤くなったりする。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 実は怖い!かゆみに隠された驚きの事情 命に関わるかゆみもある! 52歳の専業主婦のAさんは10年ほど前に 原因不明の激しいかゆみに襲われました。 そのかゆみはやがて全身を覆い 治まる気配がなく夜も眠れないほど続いた。 見た目には湿疹やブツブツはなかったが ひどい時には血が出るほどかきむしった。 かゆみに潜んでいた重大な病気とは? 原発性胆汁性肝硬変 全身の耐えられないかゆみは肝臓の疾患が原因だった。 現在も治療を続けているAさんは 今もかゆみが治まっておらず 保湿剤を塗って対応している。 あとはかゆいことを考えない。 他のことに夢中になる。 67歳の男性Bさんも別の病でかゆみに悩む 深爪にしておかないとひっかき傷だらけになってしまう。 腹巻に気がつかないうちに血がついている。 それで収まらないと心配なので手袋をして寝ている。 そんなBさんの病名は慢性腎不全 我慢できないほどのかゆみの原因は腎臓の障害だった。 Bさんの場合は人工透析を始めてからかゆみがでてきました。 人工透析を受けている患者さんの8~9割がかゆみを訴える。 慢性腎不全の患者さんの1~3割が透析前に全身のかゆみに襲われる。 かゆみには重大な病気が潜んでいることもある。 決して侮ってはいけない。 痛風のときにも全身のかゆみが出る。 全く皮膚には症状がなくてかゆみが出てくる。 内臓の異状によってかゆみが出てくる。 かゆみの種類 1)皮膚に異常があるケースでヒスタミンが原因で起こるかゆみ 2)皮膚には全く症状がなく 抗ヒスタミン系の薬が効かないかゆみ 内臓などの病気が原因で発生すると考えられる。 内臓などの病気が原因のかゆみ 皮膚の細胞にあるかゆみを発生させる物質と かゆみを抑制する物質のバランスが崩れ かゆみを発生させる物質が優位になるため 皮膚に異常がなくてもかゆみが発生する。 今まで内臓などが原因のかゆみに効く薬がなかったが 最近 日本で開発された。 「かゆみが現れる病気」 腎臓・肝臓の疾患 貧血 HIV感染症 ガン など 皮膚に異常がなく抗ヒスタミン系の薬が効かない時は要注意 気になる方はまず皮膚科を受診。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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