植物にいやされて＊園芸日誌＊

カラダのキモチ（2010/2/7放送）より
あなたの知らない健康工場！甲状腺の秘密

こんな症状はありませんか？
眠れない
運動していないのに汗が出る
すぐに疲れる
ちょっとし体調不良だと思いがちですが
実は甲状腺の異状かもしれません。

甲状腺はどこにあるか知っていますか？
答えは首。
甲状腺は喉仏の下にあり　蝶が羽を広げたような形をしています。
およそ縦横４センチ　厚さ１センチほどの小さな臓器ですが
実は日本人の５００万人は甲状腺に異状があると言われています。
甲状腺は一般の健診では検査しないので気づかないまま悩む人が多い。
しかも発見が遅れると命に関わる場合もある。

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５００万人が異状を抱える甲状腺の正体とは？

甲状腺は甲状腺からホルモン「甲状腺ホルモン」を出している。

おたまじゃくしで実験を行うと
甲状腺ホルモンを入れたおたまじゃくしは
甲状腺ホルモンが入っていないおたまじゃくしと比べると
１ヶ月ほど成長のスピードが早まり後ろ足が生えていた。
甲状腺ホルモンは水中から陸で生活するため変態させた。

甲状腺ホルモンは　人の場合は
胎児を成熟させ　生まれた後には細胞の新陳代謝を活発にする。

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甲状腺ホルモンは元気の源ということがわかったが
出せば出すほどいいのか？
　
カラダを工場に例えると　社長は脳下垂体。
脳下垂体は甲状腺ホルモンの量を管理。
不足しそうになると甲状腺に指令を出す。
工場長は甲状腺。
指令を受けた甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌し血管へを流す。
受け取るのは体中の全ての細胞＝現場
甲状腺ホルモンは全身の細胞を正常に機能させる。
甲状腺ホルモンは一生の間　ほぼ一定量を分泌している。
しかし何かのきっかけで
甲状腺ホルモンが過剰に出たり足りなくなる方がいる。

過剰に出るって？
自己免疫疾患といって複雑な状況が起きてしまう。
普段は外部からの不審者を探知する免疫システムが
ある時　突如　暴走！
甲状腺を攻撃し始める。
その攻撃は脳からの指令そっくり。
甲状腺は勘違いしたままホルモンを大量分泌。
これには全細胞も混乱。
過剰に働いてしまう。

その結果　汗が出てきたり　息切れがしたり
動悸がしたり　イライラする。
この状態をバセドウ病という。

この症状は他の病気でも起きる症状では？
バセドウ病は全身にいろいろな症状が出てくるが
この症状が出たからバセドウ病というのはない。
他の病気でもでる症状のため
診断が確定する前に間違えられることが多く
たくさんの診療科にかかってしまうこともある。
しかも病気と気づかない場合もある。

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実際にバセドウ病になった方のお話
４７歳女性・Ｓさんの場合
掃除をした後　カラダは疲れていないのに
心臓がバクバク　動悸がすごく息が苦しい。
妊娠中だったため妊娠のせいかと思っていて
自分が全く病気だとは思わなかったそうだ。

２１年前二人目を妊娠していた時
ちょっとの動作で動悸がしたり　手の震える症状を感じていた。
しかしそれは妊娠のせいだと思っていたところ
ある日　首がひどく腫れている事に気がついた。
その腫れは痛くも痒くもなかった。
病院を受診したところバセドウ病により
甲状腺が腫れたものだった。

その時　医師から告げられた言葉は…
「お子さんはあきらめてください。
今までにバセドウ病で生んだ人はいるが
まず産むまでに持っていくのが難しい。
もし万が一　産めたとしても健常児ではない。」
母体にも危険があるといわれ家族も出産を反対。
でも　出産をあきらめられず　数日後　別の病院へ
するとその医師は
「大丈夫よ。お腹の子も産めるし　
あなたもお薬で治るから安心してね。」
その瞬間にカラダが元気になって
無事　男児を出産。
息子さんは２１歳になり勉学・スポーツに勤しむ大学生に。

彼女自身は　薬の服用を続け　症状が治まり　現在まで再発はない。

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バセドウ病と呼ぶのはなぜ？
１９世紀　ドイツのバセドウ医師が発見。
昔は丁寧にバセドウ氏病と呼んでいた。

症状を他の病気と混在しがちなバセドウ病
バセドウ病の兆候
眼球突出は全体の２～３割程度。
人によって全身のどこに症状が出るかが変わる。

間違えられやすい病気
更年期障害
自律神経失調症
糖尿病
ガン（体重低下により）

何で女性に多い？
免疫が暴走し自分を攻撃してしまう自己免疫疾患は
リウマチなども含まれ　多くは原因不明。
バセドウ病患者の８割が女性。
甲状腺の病気全体では９割が女性。

バセドウ病の方の出産
以前は医療法が確立していなかったり
医師に知識に差があり断念したケースもある。
現在は適切な治療を受ければ問題ない。

診断はどのように下すのか？
病院での検査
問診
触診・超音波エコー（腫れがないかなど）
採血（ホルモンのバランスをみる）

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バセドウ病と全く症状が異なるもう１つの甲状腺の病気！

甲状腺ホルモンが異状に増加してしまう「バセドウ病」
甲状腺ホルモンが出ないことによる異状「橋本病」

橋本病も免疫システムの暴走により甲状腺が傷つくことで起こる。
脳からの指令に反応できず　甲状腺ホルモンが不足。
すると体中の全細胞が働かなくなり機能低下してしまう。

橋本病の患者さん２７歳女性のお話
生理不順が悩み。
結婚を控えていたので産婦人科を受診。
血液検査で橋本病と診断された。
医師の説明で自分の体調不良は橋本病が原因だと知った。

病気とは気づきにくい橋本病の兆候とは？
朝だるくて起きられない
仕事中　集中できない
居眠りしてしまう
それらは自分では病気のせいだとは思わず
自分がだらしがないせいだけだと思っていた。
その他にも　むくみや激しい冷えの症状
抜け毛も目立ち　さらにはこんなことも…
普通に食べているだけなのに体重が増えていった。
半年で１０キロも増えた。

現在は薬を服用しながら体調不良と闘っている。
一生薬を服用しないといけない病気だけれど
目が悪い人がメガネやコンタクトを掛けるように
それと変わらない感覚で考えれば
重い病気じゃないと思えると言う。

＜甲状腺の病気の主な兆候＞
「バセドウ病」動悸・首の腫れ・手指の震え・多汗
「橋本病」倦怠感・首の腫れ・体重増加・冷え

バセドウ病は代謝が活発になり
橋本は代謝が低下して症状が起きる。

橋本病が間違えられる病気
うつ病・認知症

年齢的にはバセドウ病は２０～３０代がピーク
橋本病は４０～５０代がピークだが
どの年代でも甲状腺の病気にかかる可能性はある。

原因がわかっていないので予防はできない。
兆候が出てきたら甲状腺も疑って早めに検査を！
血液検査で簡単にわかるが
甲状腺の血液検査をお願いしないといけない。