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カテゴリ:病院・健康診断・主治医・薬
みんなの家庭の医学(放送日:2010年8月24日)より
切らずに治せる!患者に負担の少ない最新手術スペシャル 今 患者さんに人気急上昇の施設がある。 それが「日帰り手術センター」 神奈川県大和市の大和徳洲会病院にあるのが、 日本有数の「日帰り手術」専門の手術センター。 1997年に本格的に始まり、すでに手術数は12000件以上。 多忙なビジネスマンや育児に追われる主婦など、 入院治療に多くの時間が割けない患者に大好評で、 外科、産婦人科、泌尿器科、歯科口腔外科など、診療科も多岐に渡っています。 そして、その日帰り手術を可能にしたのが、最新の手術器具。 技術の進歩により患者の負担を減らす様々な手術ができるようになったのです。 日帰り手術センターで、特に患者が多い2つの病 “最近女性にも増えている「痔」” “ふくらはぎの静脈が浮き出て蛇行してしまう「下肢静脈瘤」” 将来 痔の出を受ける可能性があるかどうかチェック 痔は肛門周辺に血行不良が起き イボのように膨らむ病。 痔の中で最も多い痔核(イボ痔) 1)便秘になりやすい 2)下痢になりやすい 3)運動不足である 4)便を出し切るまで頑張る 5)辛いものをよく食べる 6)お酒をよく飲む 7)ストレスをよく感じる 8)妊娠・出産の経験がある 4つ以上当てはまるとレッドカルテ ワンタッチで切除と縫合ができる痔の最新手術 手術時間は10~20分 肛門の外側に傷跡が残らず痛みもない そんな日帰り手術を可能にしたのがサーキュラーステープラー 先端がロケットのような形をした医療器具を使い、 肛門の外に出ている痔を上につり上げ、 血流を遮断することで痔を小さくする手術法。 痛みを感じない歯状線と呼ばれる線の上側で処置するため、 術後の痛みもほとんどなく、手術時間はわずか10分~20分。 【手術の流れ】 1)全身麻酔か、腰椎麻酔を行う。 2)肛門鏡を入れ、痔核より上の直腸粘膜部に糸をかける。 サーキュラーステープラーを挿入。 3)痔の上の粘膜部分に到達したら、粘膜を挟み込んで切除。固定する。 4)直腸粘膜は2~3cm短くなり、上につりあがった状態になる。 【ポイント】 ◎下へずれて伸びていた痔核が肛門の外に出なくなり、 さらに痔核への血流を遮断することで、自然と小さくなる。 ◎術後一週間くらいは下着に少しつく程度の出血があるが、痛みはほとんどない。 ◎お酒と刺激的な食べ物は一週間避ける。 当日はお風呂に入れないが、翌日から可能。 サーキュラーステープラーは使い捨て! 手術費用は高い? 2年前より保険適用になって 3割負担で約5~6万円 下肢静脈瘤とは足の静脈に血液が溜まり血管がこぶのように膨れる病 足の静脈の中には血液の逆流を防ぐ弁があるが 立ちっ放しの生活習慣や運動不足などが原因で滞り 圧力が高まると弁が壊れてしまう 潜在患者数約1000万人と言われている 命に関わる病ではないため手術をせずに放置する人も多い 重症化すると周囲の細胞が炎症を起こし 色素沈着や潰瘍に発展することもある 将来 下肢静脈瘤の手術を受ける可能性があるかどうかチェック 1)運動不足である 2)立ち仕事が多い 3)足がむくみやすい 4)足が疲れやすい 5)足がよくつる 6)妊娠・出産の経験がある 3つ以上該当するとレッドカルテ 血管内レーザーで治す下肢静脈瘤手術 <レーザーファイバー> パルスヤグレーザーという機械を使用し、 長いグラスファイバー製の管を静脈に沿って入れ、血管を焼く手術法。 手術時間は30分程度 歩いて帰るまでは、3時間程度 【手術の流れ】 1)静脈に沿って局所麻酔をし、 エコーで確認しながら膝の静脈への入口を探り出す。 2)そこから弁の壊れている静脈にカテーテルを挿入。 3)グラスファイバー製の管をカテーテルを通して静脈の中へ入れ、 太ももの付け根まで挿入する。 4)80℃の温度に保たれたレーザーを当て、 血管を焼きながらゆっくりと引き抜いていく。 5)レーザーが当たった血管は縮み、血液の流れがなくなる。 6)ファイバーを抜いたら、弾性包帯で巻く。 【ポイント】 ◎血管を熱で閉塞し、血液の逆流を防ぐことができる。 ◎痛みや傷跡がほとんどない。 ◎日帰りが可能。そのまま歩いて帰ることができ、 翌日から運動やお風呂に入ることもできる。 血管は焼いても大丈夫? 足の中心に深部静脈があるので問題ない 『血管を縛る手術』『血管を抜く手術』もあるが問題ない 手術費用は高い? レーザー治療に関しては保険適用外のため約15万円 (大和特州会病院の場合) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.26 20:14:31
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