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カテゴリ:病院・健康診断・主治医・薬
<<正しい市販薬の使い方 問診>>
多くの人が特に間違えやすい薬の使い方を問診形式でチェック 1)夜尾遅くまでのパソコンで仕事で目に疲れを感じたあなた 目薬をさすことにしたのですが 目薬を行き渡らせるためには? A)何回かまばたきする B)目を閉じて目頭を押さえる 正解(B) 目頭の辺りに涙点という穴がある。 目頭にある涙などを鼻へと流す穴。 目薬使用時のポイント 目薬が涙点に流れ込まないように目に長く留めておく。 正しい使い方は 目を閉じ涙点を30秒ほどおさえる。 *処方薬には目を閉じる時間を30秒より長く指示されるものもある。 まばたきをすると目薬が涙点から流れ出るので 効果が半減する恐れがある。 目薬は何滴さしてもいい? 1回につき1滴が基本。 目薬の保存方法は? 内袋がある場合は それに入れ冷暗所に置いておく。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 2)うっかり転んで擦り傷を作ってしまいました。 すぐに流水でしっかりと洗いました。 その後 早く治すためには? A)乾かしてかさぶたにする B)絆創膏を貼る 正解(B) 傷口からは浸出液という透明な液が出てくる。 浸出液には白血球や皮膚を守る物質などが含まれる。 そこで傷口に絆創膏をピッタリ貼れば浸出液が乾燥から守られ 傷の治りを早められる。 傷口を空気にさらしていると浸出液が乾燥してなくなり細胞が壊死。 傷口の上にかさぶたが形成され 結果皮膚の再生に時間がかかる。 汚いところでできた傷や動物に噛まれた傷は 感染症の危険があるため絆創膏は貼らず病院を受診することが大切。 特に人に噛まれた場合も… ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 3)重いものを持って筋肉痛になった。 家にあった外用消炎鎮痛剤のゲルタイプの薬をどう塗る? A)マッサージするように肌に擦りこむ B)軽く伸ばすように塗る 正解(B) そもそもゲルタイプの薬にはゲルにより膜ができ 薬効成分が患部の上で長く留まり吸収されやすくなるという特徴。 つまり軽く伸ばすように塗ったほうが 膜ができて治療効果が高い。 これを擦りこむように塗ると 成分が固まり消しごむのカスのような状態になる。 こうなると薬の効果が十分に発揮されないことも… 正しいゲルタイプの薬の使い方は 擦りこまずに厚めに伸ばすように塗る。 外用消炎鎮痛剤でもクリームや軟膏などは多くの場合 擦りこんだほうが効果が期待できる。 湿布とゲルはどう使いわける? 使い分けの例 湿布⇒1日薬を何回も塗れない方に ゲル⇒湿布が目立つのが嫌な方に ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 4)食後 胸焼けで胃薬を飲むことにした。 ところが水がありません。 水がない時どれで薬を飲むますか? A)牛乳 B)炭酸飲料 C)オレンジジュース 正解(A) 胸焼けの主な原因は胃酸過多。 そのため胸焼け用の多くの胃薬には制酸剤が入っている。 胃液の酸性から中性にかえ胸焼けを改善する。 なので薬を飲む時大切なのは酸を中和する成分を 邪魔しない飲み物で飲むこと。 炭酸飲料やオレンジジュースは酸性のため 薬を一緒に飲むと制酸剤が飲み物を中和し 胃液への効果が半減する可能性がある。 牛乳は中性か弱アルカリ性のため一緒に飲んでも大丈夫。 ただし 長期間 大量に牛乳と制酸剤を飲み続け 副作用が出たという報告もある。 薬は水で飲むことが基本。 他の薬でも牛乳で飲んでいい? 牛乳で飲んではいけない薬はたくさんある。 市販の下剤などで牛乳で飲まないように指示されているものがある。 牛乳は胃を保護してくれる? 良い薬がない時代には胃潰瘍の患者に牛乳を飲ませる治療法があった。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 5)夜 くつろいでいると突然 咳と鼻水が出始めた。 風邪のようだが 幸い熱はない。 薬箱には総合感冒薬・咳止め・鼻炎薬がありました。 咳と鼻水だけ出た時 服用するのは? A)総合感冒薬 B)咳止め C)鼻炎薬 正解(B) 余分な成分をとらないことが大切。 多くの咳止めには鼻水を抑える成分が含まれている。 したがって咳止めを飲めば咳と鼻水両方の症状が緩和される。 一方 鼻炎薬には咳を止める効果はない。 総合感冒薬には咳止め・鼻水止めが入っているが 解熱鎮痛剤など必要のない成分を身体に摂ることになる。 咳止めがなければ総合感冒薬でもオーケー。 各薬で改善できる症状 総合感冒薬⇒咳・鼻水・熱・痛み 咳止め ⇒咳・鼻水 鼻水止め ⇒鼻水 咳止めと鼻水止めを一緒に飲むという方法は? 避けたほうがいい飲み方。 多くの咳止めと鼻炎薬には抗ヒスタミンという成分が入っているため 同じ成分を重ねてとらないほうがよい。 のどがからからに渇いたり おしっこの出が悪くなど副作用につながる危険がある。 <<誰でも簡単にできる!自分にピッタリあった薬の選び方>> 薬局には、1万種類以上の市販薬があります。 「風邪薬」ひとつ取ってもおよそ900もの薬が勢揃い。 実は2009年、すべての市販薬が、効果や副作用の強い順に、 「第一類」「二類」「三類」という3つのグループに区分けされたのです。 第一類⇒使い方を間違えた場合 副作用のリスクが特に高いもので薬剤師だけが販売できる薬 第二類⇒使い方を間違えた場合 副作用のリスクが高いもの 第三類⇒副作用のリスクが低いもの 特に一類の薬は、使い方を間違えると 副作用のリスクが特に高いもので注意が必要。 とはいえ、ここまで多種多様な市販薬の中から、 自分の症状にピタリとあった物を選び出すのはなかなか難しいのが現実。 そこで、活用したいのが【薬剤師さん】! 実は、彼ら【薬剤師】こそ、すべての薬の効果や副作用などの特徴を熟知し、 数千種類もの市販薬の中から、あなたに最も合った市販薬を 選び出してくれるまさに【薬のソムリエ】なのです! 薬剤師を上手に活用するお客さんの例 「風邪に効くような栄養ドリンクありますか?」 「ございますよ。風邪薬自体は飲まれているんですか?」 「風邪薬はどういったものがあるんですか?」 風邪をひいた男性が風邪薬を買いにやってきた。 薬剤師さんは店にある80種類の風邪薬の中から男性との会話で薬を選び出す。 どこにポイントがあるのか? チェックポイント 1)いつ? 2)喉の痛み 3)咳 4)頭痛 5)微熱 6)鼻水 7)だるさ 複数の情報から複数の症状に効果が期待できる総合感冒薬。 このお店の総合感冒薬には 成分と種類、量による違いから 大きく9種類に分けられる。 薬剤師さんが注目したポイントは風邪の引きはじめかどうか。 そこで1つの感冒薬を除外した。 除外したのは風邪が長引いた時の症状を抑える薬。 さらに絞り込みます。 強く出ている症状をチェック。 男性はだるさが強く出ているということで3種類を除外。 はずした3種類は喉など局所にも効果のあるイブプロフェンを含む薬。 局所への効果は必要ないと判断しアセトアミノフェンを含む薬を選んだ。 残った5種類ならおそらくどれを選んでも大丈夫なのですが 最後の決め手は「大事なテストを控えている」という点。 総合感冒薬には鼻水などを抑える抗ヒスタミン剤が入っている場合が多い。 しかし抗ヒスタミン剤は人によって眠くなる作用が。 そこで最も眠くなる成分が少ない薬を選択した。 さらに栄養補給にドリンク剤を勧めた。 実は栄養ドリンク選びにもポイントがあった。 市販の総合感冒薬の大部分にはカフェインが含まれている。 過剰なカフェインは副作用が出る場合があるため ノンカフェインの栄養ドリンクを選んだ。 こうして男性は見事に薬剤師を活用。 ぴったり合った風邪薬と栄養ドリンクを購入することができた。 風邪の時 薬剤師に伝えるポイント 1)風邪の引きはじめか 2)最も強い症状は何か 3)眠くなると困るか 薬を買うにあたって肝心なのは、面倒臭がったり、 恥ずかしがったりせず、自分の症状をしっかり薬剤師に伝えること。 薬局と薬剤師の賢い利用法は、あなたの、その一言から始まるのです。 ※薬局には薬剤師の他に第2、3類のみ販売できる登録販売者もいます。 安売りの薬は使用期限が近い? 薬局によっては使用期限が近い商品を安くする場合もある。 使用期限が切れた薬は効かない? 成分が変質する可能性もある。 使用期限が切れた薬は間違って飲まないように捨ていることが大切。 病院で処方された薬の使用期限は? もらった薬を飲みきる期間が使用期限だと考える。 医師が診断をして薬の必要な期間をしっかり守ることが大切。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.08 19:42:16
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