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カテゴリ:膠原病・関節リウマチ・甲状腺・関節症
カラダのキモチ(2010/10/3放送)より
その思い込みが危ない?! 膝の痛み 常識・非常識 かつては体育会系の部活でよく行われていた「うさぎ跳び」 しかし近頃はトレーニングにならないどころか 膝を痛める現況と言われています。 そもそも膝に痛みを抱える人は大変多く日本におよそ3千万人。 しかもこれからの冬の時期痛みを訴える人は急増。 ところが間違った知識や対策によって 逆に痛みを悪化させてしまうこともある。 そこで質問です! 膝が痛い時に階段を下りるとしたらどっちの足から出す? 1)痛まない足から 2)痛む足から 正解は(2) 階段を下りる時は痛む足から出したほうがいい! なぜ痛む足から下りるといいのか? 階段を下りようと足を出すと 軸足に全体重がかかり膝への負担は大きくなる。 しかし痛いほうの右足の筋肉は使われていない。 階段を下りる時は先に出した足よりも残った後ろ足に負荷がかかる。 階段を下りる時 痛む足から1段ずつ下りると 膝に負担が少なく痛みが軽減する。 ちなみに上る時は逆。 痛まない足から1段ずつ上がると膝の痛みが軽減する。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 日本人の4人一人が抱える膝の痛みの原因とは? 膝のある部分が大きな原因になる。 それは「軟骨」 厚さ3~5ミリほどの軟骨が失われると痛みの原因になる。 関節軟骨とは 大腿骨と脛骨の端を覆っている主にコラーゲンからなる軟らかい骨。 これが膝にかかる衝撃を吸収するクッションの役割をしている。 しかし 軟骨がすり減り 骨と骨が直接ぶつかる事などで痛みが発生。 結果 骨がボロボロになり 骨が変形してしまう。 このように軟骨がすり減り 痛みが伴いながら 骨が変形していく病気が「変形性膝関節症」 日本全国に約2400万人もいると言われている。 中高年の約9割が変形性関節症による膝の痛み。 ではどうして軟骨はすり減ってしまうのか? 加齢による軟骨の変性ですり減る。 20代の軟骨は弾力性があり表面は滑らか。 加齢に伴い軟骨はすり減り表面を覆うコラーゲン組織が痛む。 特に女性は閉経後 女性ホルモンの影響により軟骨が傷みやすい。 軟骨は基本的には再生しない。 日常生活で膝痛を悪化させる原因が「歩き方」 がに股歩き 膝の内側に重心が偏り 内側の軟骨のすり減りが早い。 内股歩き 膝の外側に重心が偏り 外側の軟骨のすり減りが早い。 さらに危険なのが「肥満」 例えば立っている場合 体重50キログラムと体重100キログラムの人の 膝への負担差は50キログラム。 しかし 歩く時は膝への負荷は3倍になるので150キログラム差。 さらに走る時は負荷は7倍になるので350キログラム差になる。 そのため体重が重いほど膝にかかる負荷は増大し痛みも増す。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 膝を健康に保つためにはどうしたらよいのか? 関節液が膝に回ることによって軟骨に栄養素がしみこみ 軟骨細胞を元気にする。 膝痛改善のポイントは「関節液」 関節液とは膝関節を包む滑膜から分泌される 主にヒアルロン酸からなる液体。 どうすれば関節液は出てくれるのか? 膝を動かすことによって分泌される。 ところが 膝に痛みを抱えている人の場合 膝を動かすなんて至難の業。 そんな人でも簡単にできる膝痛を改善させる方法は? それは「テンプラ」 テンは10回 プラはプラプラと膝を振る振り子運動 テンプラとは痛む膝の関節を10回振り子運動すること。 椅子に座って両手で痛むほうの膝を抱え足を地面から浮かせる。 膝の力を抜いて膝下を軽く10回振る。 膝を伸ばしきらずにゆっくりと落とすように振る。 立ち上がる時など痛みの出やすい動き始めに行うと効果的。 膝を動かす時に潤滑油となる関節液が出るため膝の痛みが和らぐ。 打ち身・捻挫なそ急性的な痛みの場合は 患部を冷やしたほうがよい。 変形性膝関節症など持続する慢性的な痛みの場合は 患部を温めたほうがよい。 コラーゲンやグルコサミンはいいの? グルコサミンやヒアルロン酸などは 消化され糖質に変化して吸収される。 関節に到達することはほとんどない。 意外と知らないリウマチの知識 リウモチの意外な原因とは? 問題:関節リウマチの原因は加齢? ○か×か? 正解は 加齢ではない リウマチはお年寄りの病気ではない。 関節リウマチの発症を年代別に見てみると もっとも多いのは40代。 特に女性が多く患者の8割をしめている。 関節リウマチの意外なサインとは? 関節リウマチの治療を受けている54歳女性Mさんの場合 そのカラダに異変が起きたのは今から13年前の41歳の時。 料理中 突然右手の中指が痛み出した。 ちょっと突き指をした時のような でもそれほどひどくない程度。 しかし それから4ヶ月後 痛みは膝をはじめ全身の関節へ。 精密検査の結果 医師から告げられた病名は関節リウマチ。 関節リウマチは一度発症すると完治することがない不治の病と言われている。 ではどうしてリウマチになってしまったのか? 原因とは? 関節リウマチは自己免疫疾患の一部と考える。 免疫の異常によって関節に炎症が起こり腫れや痛みが出る病気。 そもそも免疫とは身体の中に侵入した ウィルスや細菌などを排除するための仕組み。 しかしその免疫に異常が起こると 味方であるはずの滑膜を攻撃し滑膜は炎症する。 この滑膜の炎症が関節リウマチの腫れや痛みの原因。 その影響で次第に骨や軟骨が破壊され関節が変形していく。 Mさんの場合も関節の腫れや変形で苦しい日々を送っていた。 そののち専門医と出会い新たな治療を始めたところ 劇的に痛みがなくなり腫れもなくなってきた。 現在では治療法も進んでおり 多くの場合 投薬で痛みを抑えることができる。 今では愛犬との散歩が毎日の日課。 以前は激痛で上がれなかった階段も上がれるようになった。 リウマチの免疫異常が起こる原因は現在でも解明されていない。 あくまでも対症的な治療でうまくコントロールして 炎症をゼロの状態に保つという感じ。 なりやすい体質はあるの? 外来では8割くらいが女性。 女性は妊娠・出産・子育てのストレス・閉経など 女性ホルモンの影響で免疫の働きが異常化する時に発症しやすい。 ホルモンの異常をきたすようなストレスは避けること。 早期発見をしてその人にあった正しい治療をすることが一番大事。 <関節リウマチ・セルフチェック> 1)朝 手足がこわばって動かしにくい 2)手の関節が腫れている 3)3つ以上の関節が腫れている 4)左右対称に腫れている関節がある 5)膝や膝にこぶ上の腫れ物がある 2つ以上の症状があった場合 関節リウマチを含めた関節炎である可能性がある。 チェックに該当する方は整形外科やリウマチ科での検査が必要。 特に起床時の関節のこわばりがある方は注意が必要。 リウマチと診断された場合 関節リウマチの治療法は 1つは薬物療法 壊れたら手術療法 常に保つための運動療法と3つが柱になっている。 大切なことは医師の適切な診断を受けて 人文に最もよい治療を行うこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.05 19:37:25
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