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カテゴリ:睡眠・いびき・無呼吸・寝相・体内時計
みんなの家庭の医学(放送日:2010年9月14日)より
今!女性に急増している病 危険度診断スペシャル 【顔の形】で重大な病の危険度がわかる! 果たして、その【顔の形】とは? <実際の症例> S・Yさん(62歳・女性)は、若い頃から大きな病気もせず、 社内では「しっかりもの」として、みんなから頼りにされる存在でした。 結婚もせず、朝から晩まで仕事と両親の介護に追われる忙しい毎日を 送っていた彼女に、病が突然牙をむき始めたのは今から10年前。 会社でもいつものように仕事をしていると、 知らないうちに、書類に悪戯書きのようなペンの跡が。 一体何が起きたのか、まったく分かりませんでした。 さらに、その数日後。仕事帰りにいつものバスに乗ったS・Yさん。 しかし、降りるバス停を乗り過ごし、かなり遠くまで来てしまったのです。 初めての経験に戸惑いつつも、早く帰って夕飯の支度をしなくてはと、 折り返しのバスに飛び乗ったのですが、何故か、気づいた時には終点に。 知らないうちに寝てしまったのか…。 認知症ではないかと不安になって 病院でMRI検査を受けたものの脳には異常が見つからず その時は、何が何だかわからずに 「疲れがたまっているのだ」と自分を納得させたS・Yさん。 しかし、今から3年前。 友人が泊まりがけで家に遊びにきた時、ついに決定的な事が明らかになるのです。 部屋で布団を並べて寝た、その翌朝。 友人から「イビキ」を指摘されたのです。 そんなことを言われたのも初めてのこと。 でも、しょせんは「イビキ」と、さほど気にする事はありませんでした。 しかし、その後、夜中に突然、息苦しくて目覚めるように。 その頻度は、どんどん増えていきました。 これはさすがにおかしいと、病院を訪れ、検査を受けた結果、 ついに病の正体が明らかとなったのです。 <症状> (1)身に覚えのない落書き (2)バス停を乗り過ごす (3)続けてバス停を乗り過ごす (4)イビキをかく (5)夜中に突然、息苦しくて目覚める <病名>睡眠時無呼吸症候群 睡眠中1時間に10秒以上の呼吸停止が5回以上起こる病気のこと。 現在、潜在的な患者も含めると200万人とも言われ、 実は脳卒中や心臓病などを併発することもある怖い病。 検査の結果【S・Yさんの場合】 1時間に19回、最長で58秒の無呼吸が認められました。 これでは十分な睡眠がとれるはずありません。 これが、S・Yさんを襲った、あの昼間の不可解な出来事の原因。 こうした突然襲いかかる睡魔こそ、睡眠時無呼吸症の典型的な症状なのです。 これまで男性特有の病気と考えられてきましたが、 近年、46歳以上の女性に急増している事がわかってきたのです。 なぜ女性に急増しているのか? そもそも、この病気は寝ているときに首回りの筋肉が弛緩することで起こります。 太っていればその分、舌も肥大化して、 気道が圧迫され無呼吸に陥る危険が高まります。 だからこそ、この病は「太った男性」特有のものと思われてきたのです。 女性の場合、症例が少なかったのは、筋肉が弛緩しない状態を保っていられるから。 その鍵を握っているのが女性ホルモン「エストロゲン」 子宮内膜を増殖させ、妊娠出産に備える重要な役割を持つホルモンですが、 実はこのホルモン、首回りの筋肉を弛緩させにくくする という働きももっていると考えられます。 しかし、閉経で、このエストロゲンが減ってしまうと、女性でも条件は男性と一緒。 肥満であれば、よりこの病を発症しやすくなります。 実は、ここに一つの調査データがあります。 睡眠時無呼吸症候群患者のおよそ43%が、肥満ではないという事です。 そのカギを握るのが…アゴの大きさ。 最新の研究で小さいアゴが発症リスクを高めることがわかってきました。 なぜ小さいアゴの人はリスクが高いのか? 器の大きさと、そこに入る肉の量の問題。 アゴが小さいと口から喉にかけての容積が小さくなり、 同じ量の肉でも、気道を狭めてしまうのです。 アゴの小さい女性は、閉経後にちょっとでも太ったら、 睡眠時無呼吸症候群になるリスクが高まるので注意が必要です。 小さいアゴの見分け方 正面から見た場合、ポイントになるのは 「えらが張ってなくてすっきりしているのが小さいアゴ」 また、横から見て、眉間から鼻の根元にかけて 垂直に伸ばした直線の内側にアゴが入っている場合 「小さいアゴ」と言えます。 さらに、もう一つのポイントは「歯並び」 そもそも歯は、アゴの骨格に沿って並んでいます。 そのため、アゴが小さいと、そこに歯が並びきらず、 どこかで歯が互い違いに並んでいることが多いのです。 逆にアゴが大きい場合、歯がきれいに並んでいたり、 歯と歯の間に隙間ができていることが多いといえます。 ゲスト患者のメディカル・チェックは「睡眠時無呼吸検査」 医療機関で使われている検査機器を装着。 自宅で一晩眠ってもらった。 気流センサー:鼻に装着すれば睡眠時の呼吸を感知できる。 パルスオキシメーター:指先に装着し血液中の酸素濃度を測定。 この2つの検査機器によって一晩で何回呼吸が止まっていたかがわかる。 睡眠時無呼吸症候群の診断 1)1時間に5回以上も呼吸が止まると 1時間に20~30回呼吸が止まると治療が必要になる。 2)昼間の眠気などの症状 病になりにくいあごの大きな邦子さんさんがレッドカルテだった! 1時間に10回呼吸が止まっていたので 睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いが 今すぐ治療が必要というわけではない。 昼間眠いという症状があるかという点が診断基準。 昼間眠いのであれば呼吸器内科などで検査をすることをおススメする。 邦子さんの場合 あごリスクはないが それ以外の女性ホルモンの低下、肥満が原因だと思われる。 ダイエットをして首周りの脂肪を減らしましょう。 また仰向けの体勢で寝ると気道が塞がりやすくなるので 横向きで寝るだけでも症状が改善される可能性アリ。 鼻炎と睡眠時無呼吸症候群は関係ある? 鼻が悪いことも睡眠時無呼吸症候群のリスクのひとつ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.07 17:24:19
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