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カテゴリ:歯・歯周病・噛みあわせ・口臭・味覚・口
本当は怖い家庭の医学(放送日:2010年10月12日)より
病気は口から始まっていた! 緊急 家庭でできる 口の中ドック2時間スペシャル! あなたは自分の歯並びに自信がありますか? 一見 切れに見える歯並びでも 歯並びが原因である重大な病を発症 なんと体の一部を切除することになってしまった女性が 実は危険な歯並びを見分けるポイントは 正面からではなく 上から見た歯並びにあった。 しかも今その危険な歯並びが女性に急増中! 危険な歯並びの正体とは? 街角で大根の輪切りを噛んでいただき歯並びを記録。 その数40名。 どんな特徴が見つかるのか? 歯並びが3つのタイプに分けられた。 U字型・V字型・四角型 この中に重大な病を引き起こす危険な歯並びがあるという。 危険な歯並びとは? さらに口の中の異変のまつわるこんな研究結果が・・・ 心筋梗塞、脳梗塞、認知症を始めとした様々な病が 実は口の中の異変と関係している可能性がわかってきたのです。 病は口の中から始まるのです。 <歯茎からの出血が招く恐ろしい病> 多くの人が経験のある歯茎からの出血。 しかしそれを放っておくことで死の危険もある重大な病を招く場合もある。 その病の患者数は200万人以上。 歯茎からの出血はその病をさらに悪化させる要素でもある。 <実際の症例> 主婦I・Tさん(71歳)は今から13年程前、 第二の人生を夫と健康に過ごすために、徹底した健康管理をしていました。 食事は魚と野菜中心のヘルシーメニュー。 毎日1時間ほどウォーキングをするなど身体には十分気を遣っていたのです。 たった一つ“歯磨き”だけを除いては…。 その頃の彼女の歯磨きは、時間にしてわずか1分。 何本もまとめて磨くおおざっぱなもの。 60歳近くになっても歯は全て自分のものだったため、 ある日 小さな異変が・・・ 歯茎から出血していたものの、たいして気にも留めていなかったI・Tさん。 その後も何度か出血したが痛みもなかったため歯医者に行くこともなかった。 しかし、それから4年後 決定的な事態が起こります。 前歯の歯茎が、まるで熟れたトマトのように赤く大きく腫れ上がっているのを発見。 すぐさま病院で診察を受けると、重度の歯周病になっていることが判明しました。 <歯周病とは> 30代以上の日本人のおよそ80%が持っていると言われるごくありふれた病。 歯周病の大きな原因は、歯磨きで磨き残した歯垢や、 それが唾液によって固まってできる歯石。 これらの中で歯周病菌が大量に繁殖し、その結果、 歯と歯茎の隙間“歯周ポケット”が深くなり、歯茎に炎症が起こるという病。 その診断基準は、「歯周ポケット」の深さ。 3ミリまでなら正常で、4ミリを超えると歯周病と診断される。 当時のI・Tさんの歯周ポケットの深さは、8ミリ! 健康な人の3倍近くもあったのです。 その後I・Tさんは外科手術を含め、半年間かけて全ての歯石を除去。 さらに、正しい歯磨き法を教えてもらうことで一通りの治療を終えました。 その後、以前とは比較にならないほど、丁寧なブラッシングを続けたI・Tさん。 しかし、歯周病の炎症は、よくなったり悪くなったりの繰り返し。 「一体何故だろう」と思いながらも、 彼女は教えられた歯磨き法を忠実に守り続けました。 しかし、2年が経った頃 彼女は、今まで経験したことのない異変に襲われるのです。 朝、川沿いの道を歩いていた時でした。 突然、激しい喉の渇きが・・・思わず「川の水を飲みたい」衝動にかられます。 さらにその夜にも異常な喉の渇きに襲われ、目を覚ましてしまいます。 翌日、恐ろしくなり病院を訪れたI・Tさん。 検査の結果、ある項目が、異常な数値を示したのです。 <症状> (1)歯茎から出血 (2)前歯の歯茎が腫れあがる (3)歯茎に再び炎症 (4)激しい喉の渇き <病名>糖尿病 糖尿病とは、血液中の糖分をエネルギーに変える インスリンという物質の働きが低下、血液中に糖分が溢れてしまう病。 手遅れになると、失明や足の壊疽など、様々な合併症をもたらす。 主な原因と考えられているのは、高カロリーの食事や運動不足による肥満など。 運動や食事に気を遣い、糖尿病の因子はなかったのに何故? 400名以上を対象に行った調査で、健康な人でも、 あるものが原因で血糖値が上がり糖尿病の引き金になる可能性があるというのです。 その原因こそ、歯周病菌! 大量に増殖した歯周病菌は、その一部が血管の中に侵入。 すると、白血球がそれを攻撃。このとき、「TNF-α」という物質を放出します。 このTNF-αは、血液中のインスリンの働きを妨げ、 血糖値を上昇させてしまうのです。 しかし歯周病菌だけでは糖尿病を発症することはありません。 食生活の問題などが加わることで、 歯周病菌が糖尿病の後押しをしてしまうと考えられています。 【I・Tさんの場合】 もともと血糖値が上がりやすい体質があり、そこに歯周病が加わったことで 血糖値400以上という異常な高血糖を招いたと考えられます。 さらに、糖尿病が悪化すると歯茎の血流が悪くなり、 栄養が行き渡らず、歯周病がさらに悪化。 血糖値が上がりやすい体質+歯周病⇒異常な高血糖 異常な高血糖⇒歯茎の血流停滞⇒歯周病がさらに悪化 つまり、どちらが先に発症しても、この二つの病は、 互いを悪化させるという「魔のスパイラル」を招いてしまうのです。 不治の病と言われる糖尿病。 今年71歳になった彼女は今も病院に通い血糖値を下げるため 1日4回のインスリン注射を打つ治療を続けています。 しかし歯周病の治療を続けたかいあって 8ミリあった歯周ポケットの深さは現在3ミリまでに改善しました。 もっと早く治療を受けていれば 歯周病と糖尿病の悪化を防げたのかもしれません。 歯周病は単なる口の病ではありません。 もし治療してもなかなか治らない、再発を繰り返すといった時は 早めに血糖値の検査を受けることが大切なのです。 糖尿病の患者さんの中には同時に歯周病も煩っている方が多い。 東京歯科大学の付属病院では歯科と内科で連携し 歯周病と糖尿病の治療を行っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.17 19:27:13
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