植物にいやされて＊園芸日誌＊

カラダのキモチ（2010/10/17放送）より
「子宮トラブル」小さなサインを見逃すな！子宮健康チェック

今　女性たちのカラダに大きな問題が起こっています。
女性は3人に1人は子宮筋腫の芽を持っているといわれている。
不妊の方が病院に来られた時に子宮内膜症がある人が半分はいます。
さらに子宮頸がんは90年代後半から数年で急上昇。
現在日本では1日に10人ほどの女性が子宮頸がんで亡くなっているという。
あなたの子宮が危ない！
もしかすると怖い病気が隠れているかもしれません。



子宮の大きさって知っていますか？
子宮の大きさは鶏の卵ぐらいの大きさ。
子宮の左右にある卵巣はソラマメくらいの大きさ。

＜子宮チェック＞
1）月経血の量が多い
2）内科で貧血と言われたことがある
3）最近　トイレが近く頻尿である
4）薬を飲まないと我慢できない月経痛がある
5）慢性的な便秘　または下腹部痛や腰痛がある
6）月経がだらだら長引く　または月経の頻度が高い

イエスが4個以上あると子宮の病気の可能性あり！

中でも子宮筋腫と子宮内膜症は今多くの女性を悩ませる子宮の病気。
命に関わることはほぼありませんが恐ろしいトラブルを引き起こす可能性も。



急増する子宮トラブルとは？
子宮トラブル体験者たちの証言

まずは子宮筋腫を体験したＫさん37歳
子宮筋腫は30歳過ぎての人間ドックでみつかった。
お母様にも子宮筋腫があった。

子宮筋腫は子宮の筋層にできる硬いコブ。
子宮の代表的な良性の腫瘍。
原因ははっきりわかっていないが遺伝・体質もあると考えられる。
子宮筋腫のできる場所は様々で
子宮の壁の筋層の中や子宮の外側　子宮の内腔に突き出るものがある。

自覚症状は最初のうちはなかった。
最近　貧血になって何かしないといけないと思っているうちに
生理の出血が止まらなくなってしまった。
病気が発覚してから5年後　病院を受診した。
検査では筋層や子宮の外側、内腔などに6個の子宮筋腫が見つかった。
手術をするかどうかＫさんの選択は・・・
お腹を切るのは勇気がいるし　妊娠も望んでいた。
医師は　今まで何年経っても子どもができないということで
おそらく子宮筋腫が原因だと思って手術を勧めた。
筋腫だけとって何が何でも子宮は残しましょうと・・・
昨年4月　筋腫を摘出することに　
そこで発見されたのは7センチもの大きさの筋腫などなど
これが子宮筋腫が月経血の量の多さや貧血の原因となっていた。
そんな症状も摘出後は見事に解消。
そして手術から9ヶ月の今年1月　おめでたに！
結婚十年目にしてやっと授かった命でした。
そして8月　帝王切開により無事出産した。

子宮筋腫は再発することもあるため
今後は定期的に経過を見ていくことになる。



子宮内膜症を経験したＮさん36歳
26歳過ぎの時に月経痛の痛みがひどく
トイレに行ったら吐き気も出てきてしまった。
激しい痛みでトイレで失神し救急車で搬送された。
診断結果は子宮内膜症。

子宮内膜は妊娠せずに不要になるとはがれて落ちて月経時に排出される。
しかし子宮内膜が子宮以外の場所に飛び散って
腹腔内の様々な場所で増殖や出血を繰り返し炎症を起こすのが子宮内膜症。
子宮内膜症は子宮の表面や卵管、卵巣、直腸など他の臓器でも起こる。
子宮内膜は月経になって出ていくが
お腹の中で子宮内膜症が作った血液なんで出場所がないから
月経のたびに激しく痛み悪化していく。

Ｎさんは検査をすすめていくうちに
グレープフルーツ大の大きさのチョコレートのう腫が
片方の卵巣にぶら下がっていた。

チョコレートのう腫とは子宮内膜が逆流して卵巣内にたまったもの。
古い血液が溶けたチョコレートに見えるためついた名前。

左右にできたチョコレートのう腫　Ｎさんの決断は
痛みと付き合っていくことを考えると
手術をして取ったほうがいいのではないかと考えた。
しかし手術にはリスクもあった。
子どもは全くできないわけではないができにくいかもしれない。
これから先　結婚もできないかもしれないし
子どもも産めないかもしれないし　一生独りかもしれないし
と結婚前のＮさんにとって厳しい選択だった。
そして27歳の時　チョコレートのう腫を取り除くことを決断。
腹部に小さな穴を開けて内視鏡を入れて行う腹腔鏡下手術
チョコレートのう腫の保存手術を行った。
中にたまった液体を吸引したり病変部だけを切除した。
無事に手術は成功。
カラダにも変化があった。
生理痛はもちろんなくなったが　便秘も冷え性もなくなった。
すごく体調がよくなったので手術をしてよかった思ったそうだ。
それから2年後　29歳で結婚　さらに1年後子どもにも恵まれた。
しかも自然妊娠で3人もの子どもに恵まれていた。



子宮筋腫と子宮内膜症が　今一番
子宮の病気としてポピュラーな病気。
子宮トラブル増加の原因は晩婚化や少子化で
月経の回数が多くなったり　
ホルモンにさらされる期間が長くなったため

子宮筋腫の自覚症状
筋腫が膀胱を圧迫するため頻尿になる

子宮内膜症の自覚症状
薬を飲まないと我慢できない月経痛がある

手術をしたほうがいいの？
ひどく大きくて日常生活に支障が起きた場合は手術をやったほうがいいし
それが不妊の原因になっている場合も手術をおススメする場合もある。

子宮筋腫ができてしまったら切って取るしかないの？
ホルモンが原因で悪くなるのがわかっているので
血中のホルモンレベルを下げればいい。
それによって腫瘍も育たない。

子宮筋腫・子宮内膜症の治療
妊娠時や閉経時の状態を作り出すホルモン療法や低用量ピルを用いる。

続く