目で見てわかるがんドック(1)
<悪性リンパ腫のチェック>
全身のリンパ節
肉眼で発見しやすいのが頭頸部のリンパ節。
首のリンパ節が腫れてくるとしこりが現れます。
手鏡を使って首のリンパ節をよくチェックする。
ただしごく初期の悪性リンパ腫は肉眼では見えなくても
その奥にしこりができている場合がある。
その場合に必要なのが触診。
しこりはどのような感触なのか?
ソーセージの切り身1センチ大の上に餃子の皮2枚乗せた感じ。
愛華さんの場合は マシュマロのような脂肪のような感触だった。
個人差があるが消しゴム・グミ・ソーセージのような弾力のある硬さ。
しこりが硬い場合は胃ガンや肺がん等
臓器ガンの転移の可能性がある。
悪性リンパ腫のできやすい部位
1)アゴの下側
2)首
3)鎖骨の上
4)わきの下
5)足の付け根
「アゴの下のリンパ節」をチェック
人差し指と中指の腹の部分を使う。
顎の付け根の下側に指をあてがう。
リンパ節は皮膚のすぐ下にあるのでなでるように押す。
顎の先端は親指で押す。
リンパ節は2ミリ程度と小さいので健康な場合は感触がない。
それが正常な状態なので覚えておくとよい。
「首のリンパ節」をチェック
触診は片手を使って首の左右を別々に行う。
指を顎の付け根にあてがう。
ゆっくりと下のほうに円を描くように押す。
鎖骨までいったら位置を少し後ろにずらして首を満遍なく触る。
「鎖骨の上のリンパ節」をチェック
このリンパ節は深いところにあるので
指を深くまで押し込むように押す。
肩の方から体の中心に向けて押す。
反対側の鎖骨も同じように押す。
「わきの下のリンパ節」をチェック
左の腕を上げる。
指でわきの下の中心部を触る。
指をできるだけ深く押し込む。
少しずつ位置を変えながら触る。
「足の付け根のリンパ節」をチェック
仰向けに寝たら足の付け根辺りをなでるように押す。
上手にしこりを見つけるコツは?
風呂場等で裸になって石鹸をぬって触るとわかりやすい。
触診はどれくらいの期間で行う?
毎日では気づきにくいので毎月1回行う。