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カテゴリ:健康
カラダのキモチ(2010/12/2放送)より
ブルッときたらご用心!病も潜む ふるえの真実 実は人間は寒さや緊張に関係なく 常にふるえている生き物なんです。 片方の手の平を上にして前に出す。 力を入れず固定。 手の平の上に紙を乗せる。 紙のはじをよく見るとふるえている。 紙を乗せただけでなぜふるえるの? そもそも人間は手に限らず カラダのあらゆる部分を動かす際 その周辺の筋肉を収縮させている。 ところが手を一定の位置にとどめていると いろいろな筋肉が力を出し合い拮抗します。 これはいわば筋肉同士が綱引きをしているような状態。 そのため目に見えないレベルの細かなふるえが起こる。 紙を乗せたことでそれがわかりやすくなった。 寒さなどのふるえはこの元々のふるえが 様々な条件化で大きくなったもの。 とはいえ 様々なふるえはなぜ起きるのでしょう? <寒さとふるえの関係> 寒い場所に入ってのふるえは “環境温が下がったところにやってきたよ” という「お知らせのふるえ」と考える 「お知らせのふるえ」 まだ詳しくは解明されていないが 周りの温度が急激に下がると 脳がカラダに体温保持の準備をさせようと 短いふるえを起こして知らせようとする。 お知らせふるを理解する上で身近な例は「トイレのふるえ」 理由は2つ。 暖かい室内から急に寒いトイレに入ることと 体外に温かい尿が排出されることで起こる。 お知らせを受けたカラダにはその後どんな変化が起こるのか? 寒いところにいると手が白くなる。 これは皮膚の表面から熱を逃がさないために行っている。 人間は寒い場所に行くと外気の影響を受けないように 外側の血管を閉じて熱を外に逃がさないようにする。 肌が青白くなるのは表面の血管に血が流れていないため。 また鳥肌が立つのは毛を逆立てて空気の層を作り 熱を逃がさないようにしていた頃の名残り。 すっごく寒い環境にいても意外にも体温は変化がない。 ここに寒さとふるえの意外な関係があった。 わかりやすい例が動物の冬眠。 冬眠中のハムスターが目覚める時 ぶると体をふるわせた。 15分後 体温を測ると10度も上昇している。 実はふるえで寝ている間に冷え切ったカラダが一気に温まった。 実は人間が寒い時にふるえるのもこれと同じメカニズム。 体温を下げないように筋肉を動かし熱を作り出している。 脳に外気温や体温を察知するセンサーがあり 温度が下がると自動的にふるえる。 寒さのふるえは生命維持に欠かせない存在なんです。 男女の違いはあるの? 男女の違いというよりも筋肉の違いはある。 筋肉や脂肪が多い人のほうが 外に熱が逃げにくいためふるえにくい。 <感情とふるえ> 精密な動きをしているとき手がふるえてくる。 実は人間の脳は腕や足の筋肉を100%精巧に使いこなせない。 普段やりなれていない手先を使った動作をすることで 腕と手先の神経に誤差が発生し ふるえると考えられる。 募るイライラがますます手をふるえさせる! その原因はアドレナリン。 アドレナリンは脳の視床下部にストレスなどの刺激が入ると 交感神経を通して副腎から分泌される。 すると心拍数が上昇するなど自律神経が体の動きを 上手にコントロールできなくなる。 アドレナリンはイライラの他にも 緊張・不安・怒り・感動・恐怖などにも分泌される。 感情が高ぶるシチュエーションでふるえが大きくなる。 そんな感情のふるえの最大の特徴は 意識したところがふるえてしまうこと。 寒い時のふるえは手足など様々なところがふるえるが 感情のふるえは細かい手作業の時は手がふるえる。 人前で話すときは声がふるえる。 続きます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.13 20:12:35
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