カラダのキモチ(2010/12/2放送)より
ブルッときたらご用心!病も潜む ふるえの真実
続きより
<病気が潜んでいるふるえ>
病的なふるえの2大巨頭とは?!
「本態性振戦」
ふるえ(振戦)だけが日常的に起き 他には異常がない。
原因はよくわかっていないが神経回路の異常だと考えられている。
ふるえ以外に症状がないものの
箸を持つときにふるえ出すため食事をすることができない。
字が書けない。
服が着られない。
人前で声が異常にふるえる。
など日常に様々な支障をきたすのが特徴。
日本人のおよそ30万人が発症していると考えられている。
「パーキンソン病」
ふるえの他に筋肉が硬くなる。
身体が動かしにくいなどの特徴がある。
パーキンソン病は脳の黒質に異常が起こることで発症。
初期症状でふるえることが多い。
本態性振戦とは対照的にリラックスしている時にふるえる。
そのため周りの人が指摘するまで気づかないことが多い。
進行すると全身の筋肉が緊張するため
足をが動かしにくくなるなど様々な動作が緩慢になる。
そして最終的には寝たきりになってしまう恐れもある。
<ふるえの見分け方>
本態性振戦は
ある動作中や緊張時に速く細かなふるえが起こる
パーキンソン病は
安静時にやや遅く大きなふるえが起こる
<気になる治療法は?>
薬物療法でふるえの症状を抑えることができる。
お薬でよくならない時には
脳の深部に電気刺激を与えてふるえを抑える手術を行う。
パーキンソン病は治らないイメージがあるが?
症状をよくする治療があるということ。
病気の進行を完全に止めることはまだ研究中。
中風や中気とは違うの?
中風や中気は脳卒中のこと。
症状として手足がふるえることがある。
ふるえの症状が出る病気
・脳卒中
・バセドウ病
・小脳梗塞
・アルコール依存症 など
もし ふるえの症状が気になったら神経内科を受診する。