|
カテゴリ:睡眠・いびき・無呼吸・寝相・体内時計
みんなの家庭の医学(2011/5/3放送)より
長引く治らない症状 本当の原因をもう一度探ります! 名医のセカンドオピニオンスペシャル セカンドオピニオンとはなかなか治らない1つの病に対し 今までの医師だけでなく他の医師に違った角度から診断を求めるもの。 それこそが今までの長引く身体の不調を解決する大きな手がかり。 <心の悩み(2)> 35歳・女性から寄せられた、 「不思議な足の異変で眠れない」というお悩み 2年程前から毎晩布団に入ると、 なぜか足が勝手にピクピクとケイレンしたように動き、 気になってなかなか寝付けません。 マッサージなどをすると治まるのですが、 1時間くらいたつとまたピクピク動き始めます。 腰痛持ちなので、そのせいかと思い、 整形外科で詳しく調べてもらいましたが、 どこにも異常はありませんでした。 もう2年近くも熟睡できていません。 この足の動きを止めることはできないのでしょうか? 【ファーストオピニオン】 原因不明の足の動きによる不眠 名医が導き出した、セカンドオピニオンとは? 相談者の方は、 「夜、うまく寝られない」 「寝つきが悪い」 「睡眠時、足のむずむずなど違和感がある」 などの症状から、以下の病が疑われます。 【内村先生が導き出したセカンドオピニオン】 むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の疑いあり むずむず脚症候群とは、夜、眠る時に足がむずむずして寝つけない病。 脳内のドーパミンや鉄分の不足が原因と考えられているが、 まだ明らかにはされていない。 この病気の患者の8割には無意識の間に 足がピクピク動いてしまうという症状があるのが特徴。 <先生のお勧め治療方針> 睡眠外来か精神科を受診し、医師に相談の上、 昨年この病の治療薬として認可された 「プラミペキソール」という薬を処方してもらうとよいでしょう。 この他にも“不眠の原因”には様々な病が隠れていることがあります。 【精神生理性不眠】 ストレスなどで眠れない日々を繰り返すうち、不眠への恐怖そのものにより、 睡眠を意識し過ぎて眠れなくなってしまう病。 寝よう寝ようと意識するあまり、睡眠をとることが出来なくなっていくが、 特に寝ること自体が辛いと思うようになるのがこの病の特徴。 治療法は「睡眠制限療法」と呼ばれるもので、寝ようとする行動を抑えることです。 ◆ポイントは2つ 1.布団に入る時間を遅らす 2.布団にいる時間を短くする つまり、自然に眠くなるまで布団に入らないようにすること。 それでもだめな場合は睡眠薬などで対処していきます。 【概日リズム睡眠障害】 体内時計が狂ってしまい、明け方まで眠れず、 一旦眠ってしまうと午後まで目を覚ますことができなくなる病。 実は、人間の体内時計は1日が約25時間にセットされている。 人は、それが24時間と合うように自然に体内時計を調節しているが、 この病は不規則な生活などによって、その調節機能に異常が起こることが原因。 治療法は、「光療法」が有効です。 光療法は、起床直後に強い光を浴びることで、 体内時計の遅れをリセットする効果があると考えられており、 実際に多くの患者さんに効果があります。 【ストレス性不眠】 非常に強いストレスを受けることで起こる不眠。 環境の変化や仕事上のトラブルなどの悩み事、 不安や焦燥感を抱えていると、不眠が起こりやすくなる。 また、眠れない状態が続くと、眠れないことが ストレスとなってしまう場合もあるので、眠ることにこだわりすぎないことが大切。 病院での対処法は、カウンセリングでストレスを緩和させながら、 睡眠薬などを処方していきます。 【うつ病】 意欲や集中力が著しく低くなる心の病。 不眠はうつの代表的な症状として注目されており、 うつによって不眠を抱えている患者さんも多くいる。 【加齢】 人は年齢を重ねると、思ったように眠れなくなっていく。 その原因は、体温の変化。 実は、人は体温が下がる時に眠りやすくなるが、 高齢になると、その体温変化が鈍くなり、深い眠りがとりづらくなる。 簡単な改善法は、就寝1時間前に入浴し、体温を上げてから布団に入ること。 また、どうしても眠れないという方は、一度、 睡眠外来など専門医療機関を受診されることをお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.27 10:15:06
コメント(0) | コメントを書く
[睡眠・いびき・無呼吸・寝相・体内時計] カテゴリの最新記事
|