みんなの家庭の医学(2012/3/13放送)より
続いてのお悩み
51歳女性「本当に更年期障害でしょうか?」
1)2年ほど前から様々な症状
・肌の痒み・摂食障害・起床時の疲労感
・日中の眠気・半年間生理がない
婦人科を受診⇒血液検査・子宮の超音波検査
大きな異常は見つからず更年期障害と診断
2)処方された漢方薬で日中の眠気以外は改善
3)1ヵ月後 生理が始まり出血が続いている
ファーストオピニオン「更年期障害」
<生理不順>
半年間生理がない⇒突然始まり出血が続いている
考えられるのは更年期障害や子宮体がん等
・子宮体がんの検査
子宮の超音波検査 細胞診等が行われる
この女性は検査で異常がなかったので子宮体がんではない
・更年期障害
一般的な更年期は45~55歳
この女性は閉経に向かった生理不順の可能性が高い
名医のセカンドオピニオンは「更年期障害」
同じ診断だが気になるのは“日中の眠気”
先生は“日中の眠気”に別の病を疑った
注目すべきは更年期の症状“筋肉の緩み”
更年期障害になると女性ホルモンが減り
全身の筋肉の緩みという症状が現れる
先生は筋肉の緩みから別の病を疑った
そこで相談者に追加の質問
睡眠時間
相談者の睡眠時間は平均8時間
これだけ寝ていながら日中に眠気がある
ということは睡眠の質がよくない可能性が高い
もう1つのセカンドオピニオン
「更年期障害+睡眠時無呼吸症候群」
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に呼吸が何度も停止することで
日中の眠気・疲労感などを引き起こす病
主な原因は肥満
肥満によって首周りの脂肪が増えると上気道が狭くなる
さらに横になることで舌が落ち
上気道を閉塞するため呼吸が止まってしまう
50歳未満だと男性10:女性1と男性が圧倒的に多いが
50歳を超えると男女差が一気に縮む
その理由が筋肉の緩み
女性ホルモンは実は首の周りの筋肉をしっかり引き締めている
それが女性ホルモンが減ってくると筋肉を緩めてしまう
相談者へのアドバイス
睡眠時無呼吸外来を受診すれば
様々な対処療法があるので専門医の受診をおすすめ