あおの軌跡

文藝春秋。

またしてもイっちゃってる精神科の伊良部先生のシリーズ。
世間知らずでわがままな伊良部先生、たぶん、自分の身近に居たら、殴りたくなるようなオッサンだけど、本で読む分には本当に面白い！

今回は短編が4編。
それぞれ、在京プロ野球球団のオーナー、マスコミを買収しようとする若きＩＴ事業経営者、４０代・子持ちにして高校生にカワイイと言わしめる女優、東京都下の島の町長選挙に翻弄される人たちの苦悩を描いています。
最初の３編は現実に存在するあの人とかこの人とかが容易に想像されます。（笑）
それらも面白かったけど、最後の町長選挙は伊良部先生が普通に見えちゃうほど、村全体に狂気が漂っていて、面白かったなー。

伊良部先生のシリーズは今のところ、３冊しか出ていません。
もっと読みたーい！