カテゴリ:本
講談社刊。
乱歩賞作家の特別書下ろし野心作。 平凡な主婦が犯したおぞましい罪。それは殺人者が17年前に封印した悪夢を解き放った。誰も気がつかないうちに。 たった今、新しい犯罪小説(クライム・ノベル)が誕生した! 意表をつく展開、感動の結末! 雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。彼女は、なぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか? 自由への出口か、破滅への扉か? 四人の女たちが突っ走る荒涼たる魂の遍路。 職場で、「今まで桐野夏生氏の本を読んだことが無い」と言ったら、びっくりされました。 どうやら彼女は大ファンらしい。 彼女に進められたのが、この『OUT』。 『OUT』は普通の(不幸な?)主婦4人が犯罪を犯してしまう話。 物語の出だしで延々と4人の主婦のパッとしない日常が綴られていく。 正直、暗過ぎて読むのに断念しそうになりました。 がまんして読み進めていくと、突如として殺人事件が起こり、物語がスリリングになっていく。 その後は、興味を持って、どんどん読むことが出来ました。 知らなかったけど、この本、第51回日本推理作家協会長編賞受賞したり、アメリカのミステリー界のアカデミー賞といわれるアメリカ探偵作家クラブ主催の2004年エドガー賞の最優秀作品賞の最終候補4作品の1つにノミネートされたり、映画化されたり、TVドラマ化されたり、舞台にもなっている作品らしい。 すごい作品だったのね。 読んでよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年09月26日 23時38分16秒
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