カテゴリ:本
角川文庫。
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!! 第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。 『OUT』があまりにも暗く強い話だったので、反対に明るく笑える話が読みたくて、この本を読みました。 以前、『鹿男あをによし』を読んで、独特な世界をかもし出す万城目学(まきめまなぶ)氏の作品はもっと読んでみたいと思っていました。 「ホルモー」は京都に伝わる知る人ぞ知るオニを使った合戦。 最初は「ホルモー」が謎に覆われていて、しだいにその謎は解明されてくる。 「ホルモー」に参戦したいか?と言われたら、これは微妙かな~。(笑) ホルモー自体の設定も面白かったけど、オニの使い手として選ばれた人々も個性的。 主役は京大の学生なので、学生気分満載です。 全体に流れるユルさがたまりません。 最後も良い感じで終わり、ハッピーエンド好きなワタシには満足な1冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月07日 16時10分00秒
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