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この季節になると徐々に喪中はがきが到着しだす。
多くは祖父が亡くなりましたとか、祖母が亡くなりましたとか。 年功序列的な想定内の文面なので、納得出来るものばかり。 そんな中で1枚、何度読んでも、お亡くなりになった人の名前が高校時代の友達にしか読めないはがき。 貰ってから1時間ばかり考えてみたけれど、どうしても納得できなくて、失礼かと思ったんだけど、その友達Kの結婚した今住んでる?と思われる家に電話してみた。 しかし、電話は「現在使われておりません」と言っている。 彼女は結婚後、何年か前に旦那の仕事の都合で札幌に転居して、会っていないんだよね。 結婚前に聞いた彼女の携帯にも掛けてみたけど、もう知らない男性が出た。 ダメだ。連絡取れない。 仕方無いので、同じく高校時代の共通の友達Sに電話してみた。 SとKは実家が近く、結婚した今でも実家近くに住んでいるから何か知っているかもしれない。 早々に忘年会をして来たという彼女を捕まえられたのは夜10時半過ぎ。 やっぱりSは事情を知っているらしい。 長くなるので会って話がしたいというので、早速2日後の土曜日に会う約束をしました。 土曜日。 Sに会うのも久しぶり。 先週に引き続き、学生時代の友達とは、会った途端、時間を超越して、昨日も会っていたように、すぐに打ち解けられるのが本当に不思議。 お昼に会って、すぐに長居出来るお店に入り、早速Kの話を聞く。 3年前に出産とほぼ同時に胃がんが見つかり、手術出来ず抗がん剤で治療してきたが、今年になって悪化。 ホスピスに移り、9月に亡くなったという。 子供の3歳の誕生日迎えた数日後だったという。 Sと、Kの思い出話をたっぷりした。 優等生だったK。 級長だったK。 評定平均5.0だったK。 頭良くて、運動も、音楽も、美術も全部良かった。 スリムで身長も高かった。 でも、何よりも良かったのは性格。 なんとなくトボケて、のんびりした性格は多くの人の癒しでした。 ワタシがKに勝てたのは口数と顔の良さぐらい。(笑) いつも、仰ぎ見るとニコニコ笑ってる笑顔があった。 一緒に行った高3の修学旅行は楽しかった。 九州。 大宰府や長崎、阿蘇山とかに行ったね。 沢山写真撮った。 ホテルは同じ部屋でシガレットチョコでタバコ吸ってる風の写真、そんで、怒られて廊下に正座してるウソ写真とか撮ったよね。 ホント、無邪気な高校生だった。 大学は別になって、社会人になってからしばらく経って、「ダイビングのライセンスを取った」というので、早速2人で慶良間に行った。 慶良間では民宿に泊まり、冷房代(1時間100円)をケチって、ドアを開けて寝たら、翌朝「蚊がうるさくて眠れなかったよ~」とボヤいていた。 蚊は全部Kの方に行ってたみたいで、隣で寝てるワタシは1つも刺されていなかった。 スマン。 Kはお酒も飲まない。ワタシは飲む。 Kは体温低い。ワタシは体温高い。 普通、蚊が好むのはワタシのはずなんだけどねえ。 オカシイねえ。 昼はダイビングでは初心者のKは固まって、棒に捕まったまま『こいのぼり』状態になってたね。 ゆっくりのんびり潜って、他にお客さんいないで良かったね。 夜はヘリポートで地面に寝ころびながら流れ星を観たね。 ちょうどきれいに流れた瞬間眠っちゃったワタシに、「あ、今眠ってたでしょう!バカだなあ」って笑ったね。 結婚してからはあんまり会えなくなっちゃっていたけど、Kは幸せだったかな? 年上の旦那さんで、ちゃんと子供さんも1人出来たし、幸せだったんだよね? でも、まだ3歳の息子を置いて逝かないといけないのが、気がかりだったよね。 Kのことだから、短い間で病気と闘いながらだったけど、マジメに向き合って、せいいっぱい大事にしてあげたことでしょう。 「親は無くても、子は育つ」っていうし、大丈夫だよ、きっと。 寂しい思いはするかもしれないけど、産んでくれたことには絶対に感謝すると思う。 あんたの子だもん。きっと大丈夫だよ。 Kの人生は総じて幸せだったかな? ワタシはKがいてくれたお陰で、かなり幸せだったよ。 とても楽しかった。 闘病の日々は大変だっただろうね。 あまり人に知らせて欲しくないって思ってたとのことで、ワタシは病気だなんて知らなかった。 もう会えないなんてね。。。 会いたかったな。 Sは何度もお見舞いに行ってくれていたらしい。 Sのお陰で、友達が誰も見舞いに行かないなんて、Kが寂しい思いをさせずに済んでよかった。 Sもとても信頼出来る聡明な人なので、充分にやってくれたと思う。 ありがとう。 Kとのことは、楽しかった事ばかり、思い出されます。 友達になってくれて、ありがとう。 病気との闘い、お疲れ様でした。 ゆっくり眠ってね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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