カテゴリ:本
新潮文庫刊。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。 日本児童文学者協会賞新人賞、新美南吉児童文学賞、第44回小学館文学賞受賞。 2008年6月には映画が公開されています。 去年出合った梨木氏の作品の『家守綺譚』が癖になり、他の本も読みたくなって古本屋で買ってしまいました。 この本もおばあちゃんが自然に溶け込みながら静かに暮らす様が印象的。 彼女の作品は植物が活き活きと描かれています。 この本の主人公の女の子、まいはおばあちゃんに魔女として弟子入りするのですが、おばあちゃんが言うところの魔女は自分の芯を持って強く生きる存在。 一応児童書らしいけど、子供は勿論、大人にも『癒し』を与えてくれます。 静かだけど、力強く背中を押してくれる感じ。 前向きに生きることの大事さを教えてくれる素晴らしい本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|