カテゴリ:本
文春文庫
内容紹介 最近、都で名を馳せる薬師(くすし)、平大成(たいらのおおなり)・中成(なかなり)兄弟は頬に一つずつ瘤がある。秋も深まってきたある日、薬草を採りに山へ入る。大成は道に迷い、鬼達の百鬼遊宴に遭遇してしまう。命がけで舞い踊った大成に鬼達は大喜び、ほうびに瘤を取ってやる。半日後、今度は中成が瘤を取ってもらおうと山へ向かうが……。シリーズ初の絵本登場。 10年くらい前、夢枕獏氏の陰陽師シリーズをよく読みました。 最近は職場の図書室にある本を中心に読んでいるのですが、夢枕獏氏の本が全然無いのです。 地域の図書館に行った時に目に入ったので、久しぶりに読んでみました。 陰陽師の本は不可思議な話が面白くて読んでいましたが、全編に漂う風流さが素敵です。 たとえば、晴明と博雅は庭を眺めながら、お酒を飲んでいるのですが、その雰囲気が好きです。 この本は挿絵がカラーで描かれていて、さながら大人向けの絵本のよう。 文章と絵と両方楽しめる本でした。 内容は民話(?)の『瘤取り爺さん』をベースに夢枕獏氏風に味付けされています。 年老いた薬師の平大成はうっかり鬼たちの宴会に遭遇し、しかも豪胆にも踊りを披露し、鬼たちを魅了してしまうというユーモラスな話。 なんだか、鬼たちが可愛い話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月03日 21時55分14秒
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