食べる量
はんらの姑は、今年83歳になられる。ここ数年、目に見えて、体が衰えてきているようにみえる。姑は、数年前からしきりに「食欲が無い。消化の具合も悪い。」とおっしゃる。が、会いに行ってみて、驚く。姑は、キチンと1日3食、韓国のでかいご飯茶碗で1膳ずつ、召し上がっているからである。「食欲が無い」と言いつつ、汁物にご飯を入れて、流し込むようにして食べている。はんらは、心の中で「そんなに無理して食べなくても~」とか「ご飯を無理して食べるより、野菜や果物、たんぱく質などを少しずつ食べたらいいのでは~」とか思っている。でも、言わない。姑は「人間、ご飯が食べられなくなったら終わり」と信じているからである。ご飯が食べられなくなったら、もうこの世とさようなら、食べられるうちはまだまだいける、と信じていらっしゃるので、元気にご飯を食べていてもらったほうがいいだろうと思うからである。そんな姑、一度、はんらの実家の両親が訪ねて来たとき、心底驚いていた。というのも、はんらの実家の両親は、とっても少食だからである。特に、母親は、昔から少食だった。ここに、栄養士さんとか看護婦さんとかがいらっしゃったら怒られるかもしれないが、はんら母の普段の食生活は、朝; コーヒー1杯昼; 食パン1枚夜; 缶ビール1本と、おかず少々。これだけである。ご飯を食べる日は、滅多に無い。若い頃から、この量はあまり変わらない。でも、前に日記に書いたように、ものすごーーーくアクティブである。一体、どこからそのエネルギーが出てくるのか、不思議である。はんらは、朝コーヒー1杯だけ飲んで、炎天下のゴルフ場に行こうものなら、救急車で運ばれてしまうだろうと思う。はんら母は、身長158センチ程度、体重48,9キロと、そんなに痩せているわけでもない。標準の範囲内である。はんら父も、少食なほうである。1合のご飯を炊いて、5回分くらいに分けて、冷凍している。1日1個ずつ食べて、約1週間近くもつ。はんらたちが帰省すると、事情は天と地の差である。3合くらい炊いても、翌日、また炊かねばならない。こんな少食な両親が、ノギさんの実家に挨拶に来たとき。。。。。姑は、韓国では普通に、スイカ丸ごと1個切り分けて、でかいお盆にのせて出したり、ご飯を韓国の普通のビッグなご飯茶碗に、韓国では普通のてんこ盛りにして出したりしていた。はんら母が食べたのは、スイカ一切れと、おかずほんのちょっとだけで、ご飯には手もつけなかった。はんら両親もビックリしていたし(お膳の上には、20人分くらいと思えるくらいのご馳走がのっていたので)、姑やお義兄さん、お義姉さんたちもビックリしていた(はんら母があまりにも食べないので)。はんらには、ご飯を食べなくても生きてるはんら母も摩訶不思議だし、「食欲が無い」と言いつつ、はんらよりたくさん食べてる姑も摩訶不思議~~~。