明日は3.1節
明日は、韓国は祝日である。3.1節という、韓国独立運動の記念日である。最近は、すっかり韓国の雰囲気も変わってきたが、1990年代はじめ頃は、今よりずっと反日感情が強かった。3月1日や、8月15日(独立記念日)の数日前になると、緊張した。当日は、テレビでは一日中、悪い日本の憲兵さんが登場する日帝時代を背景にしたドラマや映画が流されたし、お年寄りが出演して、当時、いかに苦労したかと言うような体験談を話したりもしていて、とてもテレビを見ていられなかった。夫のノギさんも心配して「はんら、今日は外出しないほうがいい。」なんて言ってくれた。そのノギさんも、テレビを見ているうちに、民族の血が騒ぐのか、だんだん「全く、日本人は!」などと言い出し、はんらとしょっちゅう喧嘩になった。ノギさんに言われなくても、怖くてちょっと外出はできなかった。日本人だとわかったら、石でもぶつけられるんじゃないかと思っちゃうような雰囲気だったからである。1991年か1992年頃、大流行したドラマに「ヨミョンエ ヌントンジャ(黎明の瞳)」というのがあったのだが、それも、日帝時代に悲惨な人生を強いられる、可哀想な韓国の善男善女が主人公のドラマだった。当然、人相が悪くて性格も悪い、日本人憲兵役も登場。このドラマは、見ているうちに、必ず夫婦喧嘩が勃発した、我が家にとって忘れられないドラマである。。。最近はそんな雰囲気もかなり無くなってきたが、はんらの住む天安市は、ユ・グァンスンをはじめ、独立運動家をたくさん生んだ地だからか、数日前から、あちこちで盛大な行事が行われているようである。ニュースを見ていると、何とも複雑。。。子ども達に(特に長男には)見せたくない。一方的な報道になっているからである。国際家庭に対する支援や補助が多くなっているのに、反面、こういう報道が変わらないのは、問題ではないだろうか。