青空のように・・・

先日、今年高校受験の娘さんを持つお母さんとおしゃべりしていて、
そうか・・・去年の今頃、ＫＡＴの進路はもう決まっていて、
通学練習をやっていたんだな～なんて思い出していました

小学校と中学校は、通学区域の学校で特別支援学級に在籍
本人を見ている限りは、ある１年間を除いては、
楽しそうに毎日学校に行って、それなりにいろんな事を学んでいました

小学校１年生の初めから、『障碍があるからできない』のではなく、
大きくなった時に本人が困らないような指導と教育を、
できそうな方法で教えてもらいました

中学校の３年間は、本人にとってはかなり辛かったと思います
何が何だかわからない世界で、周りと合わせることを強要され、
自分の中でも、わからないことやできないことを認識し始め、
他の生徒たちとの違いを感じながら、必死で過ごしていたと思います

そうやって過ごしてきた９年間・・・
もしかしたら、別の道のりもあったのかもしれないと思うこともありますが、
やっぱりＫＡＴには、これがベストだったと思っています
それは、今のＫＡＴがその答えを見せてくれているからです

悩んで迷って選んだ今の特別支援学校での生活
４月にクラス委員長に立候補したのを始まりに、
学習発表会での合唱の指揮者、先日は新年会での司会者
学校行事で何かある度に「やりたい人」　「は～い」
ありとあらゆる事に手を挙げたんじゃないかと思います

そして最近は、自分が“知的障碍”者であることに気付き、
ネットで調べたりしています

その年齢に合った環境って重要なんだな～って思いました
本人にとって、必要な情報がきちんと入ってくることはとても大切です
ＫＡＴは自分が疑問に思うことを、聴いてきてくれたりはしないけど、
自分が何者で、どんな環境や支援が必要で、
どうすることが暮らしやすいのかを、自分なりに見つけて、
これからも、自分らしい生き方をして欲しいなと思います

小さな小さな芽を見つけて、これまで大事に育ててきた苗が、
大きく花を開く感じ・・・
温室で育てたのではなく、自然の中で、雨風にさらされながら、
耐え抜いたからこそ、逞しく育った“世界に一つだけの花”
この先、どれだけの花を見せてくれるでしょうか