あけましておめでとうございます
2010年は、雪の中での幕開けとなりました
ゆっくり寝正月をしています
今年もよろしくお願いします
『則天去私』
夏目漱石の晩年の言葉
小さな私を去って自然にゆだねて生きること
KATは今年4月には、
特別支援学校高等部3年生になります
来年3月には、
学校と言う守られた環境から、
卒業し、社会に出て行きます。
その為の、最後の大事な1年が始まりました
3歳の頃、自閉症と言う障碍があるとわかりました
だからと言って、
この子の未来を悲観することは、
なぜかありませんでした
いつの頃からか、
たとえ障碍があっても、
当たり前に社会の中で生きていける大人に、
なって欲しいと思って、育てていました
その為には、
何ができるようになることが必要で、
それができるようになるには、
どこから練習すればいいのかを、
たった1つの階段を、5段や10段に分けて、
教えてきました
その過程で、
気の遠くなるような、この努力が、
“その時”が来たら、
全て無駄になるかもしれない・・・
そんな想いを、何度も振り払いながら、
やってきました
万が一でも、
チャンスが来た時に、
“力が足りないせいで、つかめない”
そんなことだけには、絶対にさせたくない!
と言う強い想いがありました
そうやって、長い年月をかけて
歩いてきた道は、
今年から来年にかけて、
一つの目的地に辿り着くことになります
去年後半からの、
縁の広がりと、
チャンスの到来を思うと、
最後の目標へのチャンスも、
きっとやってくるような予感がしています
KATが書いた『則天去私』の字は、
まだまだ“私”の方が大きいように、
自然にゆだねながらも、
大きな私でありたいと思います