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テーマ:今日の出来事(291300)
カテゴリ:薬の知識
我輩の所属する某学校薬剤師会では、
GW明けから『ぎょう虫卵検査』が始まります。 検査の対象は小学校1~3年生の児童 数年前までは小学校全児童の検査をしてましたが、 毎年毎年陽性児童の駆虫をしていただいた成果で、 陽性率が全国平均の1/10以下になり、現在の1-3年生になりました。 (まぁ、教育委員会の予算の都合もあったようですが・・・) みなさん、一度は経験のある「セロファンをお尻にペタッ」ってヤツです。 我輩たち学校薬剤師はそれを1枚1枚顕微鏡で覗きます! 概ね2時間で100枚(100人分)を見ます。 ぎょう虫が寄生してるとどんな症状が出るか?っていうと、 一般的には「腹痛」・「食欲不振」・「不眠」・「不機嫌」・「夜泣き」・「あきっぽい」・「落ち着きがない」・「肛門の周囲の痒み」等々がありますが、 多くは『肛門周囲の痒み』がほとんどです。 これはぎょう虫が産卵するとき、肛門付近でモゾモゾと動くため、 痒みがでると言われています。 夜中に産卵があると、その痒みで「夜泣き」や「不眠」といったことも出るときがあります。 ぎょう虫卵検査で陽性と判断されれば、 学校から駆虫の依頼が児童の親御さんに通知されます。 ぎょう虫の駆虫には概ねコンバトリンが使用されます。 体重10Kg当たり錠剤1錠、又はドライシロップ1包を服用します。 このコンバントリンはぎょう虫の動きを麻痺させ、そのまま排便させることで駆虫しますが、 『卵』自体には効果が見込めません。 そこで、体内の残った「卵」が孵化した頃、 概ね1回目服用から10-14日後にもう一度服用します。 (1回で駆虫できることもありますが、念のためですね・・・) また、家族内感染している場合もありますので、 駆虫には家族全員でする必要もある、とも言われています。 ぎょう虫寄生による『害』はあまり深刻なものではないと思っています。 今年の「ぎょう虫卵検査」、陽性率『0』になるといいなぁ!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月02日 13時08分51秒
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