at one's own pace アラカルト

あれは
娘の彼の両親と初めて会った日の事

「お宅はどういう馴れ初めで結婚したんですか」

って彼側のお父さんに聞かれ
すかさず
「はい。我が家はモテナイ者同士のボランティア結婚なんですよ」
って、即答したのを思い出した。

更にひょうきん息子がいたら絶対に
「地球に優しい夫婦だよな・・・廃物利用ゴミ拾いカップル」
とかツッコミを入れられるけど

私が結婚する時に願っていた事は

1.転勤の無い人　　　
　2...御飯をいつも一緒に食べられる人

これだけだった。
転勤の無い人っていうのは、
実家の父が長く単身赴任生活をしていたせいもある。

幸いな事に　今もそれは守られていて
我が家の食事は
いつも台所の食卓で
テレビを消して
家族揃って食べる事が多い

きっと　それが何か
って不思議な気もするけど

仕事で帰宅の遅いお父さんでは無理だし
テレビのある部屋ではテレビに気がいくのでは

一日にほんのささやかな時間だけど
家族がその日あった他愛無い事を御飯食べながら
喋る時間は
長い年月の中で積み重なると
きっと
物凄い貴重な時間になってる気がするんだけど

ふと忘れかけていた事を思い出したのは
娘の彼が週末に我が家で御飯を食べ、
「いつも一緒に御飯食べて　同じ部屋でくつろいでるよなぁ」
って、娘に話てたから・・・

最初の頃は緊張してた彼も
最近は御飯の後に我が家の主人と
同じ部屋で　喋るでもなく同じ空気を吸っている

 娘にも願う事は

大きな幸せは無くても
家族が仲良く笑いながら
食卓を囲む生活を送ってもらいたい
ただ　それだけ・・・